中国軍は29日、東シナ海上空に設けた防空識別圏(ADIZ)に米 軍機や自衛隊機が進入したため、中国軍機が緊急発進(スクランブ ル)したと発表した。 中国空軍は談話のなかで、米軍偵察機2機と自衛隊機10機の進入が 確認されたとした。空軍は日米機の全航程を識別したうえで機種も 特定したと主張。 しかし、防衛省幹部は「中国の戦闘機のパイロットが自衛隊機を視 認するほどの距離まで近づいていたならば日本側が特異な事例とし て公表している」と指摘し、中国空軍が緊急発進(スクランブル) を「承知していない」と。しかし、「遠い距離から確認していた可 能性はある」とも述べた。 中国空軍は、東シナ海上空に中国が設定した防空識別圏で、新型の 空中警戒管制機(AWACS)と主力戦闘機による哨戒飛行を28 日から開始したと行っていた。 ということは、やっと機影をレーダーで確認できたということであ り、ロシア製Su30、中国製J11などの戦闘機がそちらの方に 向かっったということであり、遠い距離から確認していたというこ とであろう。 機敏なスクランブルができていないことを示すことになっている。 自衛隊のF-15や米軍F-22などが頻繁に飛行されると、中国の手薄な 体制では、飛行士が過労になり、倒れないか心配する事態である。 やっと、中国空軍は通常戦力の多くを投入して、防空識別圏をカバ ーするゆである。しかし、現状の投入量でも少ないことが明確にな っている。 さあ、どうなりますか? ============================== 政府関係者「承知せず」 緊急発進発表の意図分析 日本政府関係者は29日夜、中国国防省が東シナ海の防空識別圏 に入った自衛隊機や米軍機に中国空軍が緊急発進(スクランブル) をかけたと発表したことに関し「承知していない」と述べた。政府 は情報収集を続けるとともに、中国側の意図の分析を進める方針だ。 防衛省幹部は「中国の戦闘機のパイロットが自衛隊機を視認する ほどの距離まで近づいていたならば日本側が特異な事例として公表 している」と指摘した。「遠い距離から確認していた可能性はある 」とも述べた。 2013/11/30 00:29 【共同通信】 ============================== 中国軍「日米機進入に対応」 防空識別圏で緊急発進 2013/11/29 23:02nikkei 【北京=島田学】中国軍は29日、東シナ海上空に設けた防空識別 圏(ADIZ)に米軍機や自衛隊機が進入したため、中国軍機が緊 急発進(スクランブル)したと発表した。空軍報道官の談話として 中国の通信社である中国新聞社が伝えた。23日の防空識別圏の設定 以降、中国軍機のスクランブルは初めて。 中国空軍は談話のなかで、米軍偵察機2機と自衛隊機10機の進入 が確認されたとした。空軍は日米機の全航程を識別したうえで機種 も特定したと主張。スクランブルには中国軍の「蘇30」や「殲11」 などの主力戦闘機が対応したという。 中国は23日に沖縄県の尖閣諸島を含む東シナ海上空に防空識別圏 を設けると発表。圏内を飛行する航空機には事前通告を要求すると 一方的に伝えていた。 スクランブルは米軍機や自衛隊機が中国に事前通告せず、相次い で中国が設けた防空識別圏内を飛行したことに対抗する狙いがある 。国内向けにアピールする目的もあるとみられる。 中国空軍は、米軍の戦略爆撃機B52が26日に中国の防空識別圏の 東端を飛行した際には戦闘機を緊急発進させていなかった。中国国 内での批判をふまえ、28日には防空識別圏内で、戦闘機や早期警戒 機を巡視飛行したと発表していた。 中国空軍は防空識別圏では「高度な警戒態勢を維持している。脅 威の程度に応じて相応の措置を取り、防空上の安全を断固防衛する 」と繰り返し主張している。 スクランブルは外国機が領空を侵犯する恐れがあるときに自国の 戦闘機などを飛ばして警告する措置。自衛隊は2012年度、中国機に 対して約300回のスクランブルを実施している。 ============================== 中国、防空識別圏哨戒を常態化 AWACS、主力戦闘機で 2013.11.29 12:19 sankei[中国] 【北京=矢板明夫】中国空軍の申進科報道官(大佐)は、東シナ 海上空に中国が設定した防空識別圏で、新型の空中警戒管制機(A WACS)と主力戦闘機による哨戒飛行を28日から開始したこと を明らかにした。同報道官はこの哨戒を常態化させるとしており、 東シナ海空域を飛行する自衛隊機や米軍機との間で不測の事態が懸 念される。 29日付の中国軍機関紙、解放軍報が1面で伝えた。申報道官は 、滞空哨戒が「防衛的な措置であり、国際的な慣例に合致している 」と指摘。「異なる空中の脅威に対して、相応の措置を取ることで 空の安全を守る」と語った。 哨戒飛行が公表されたのは、ロシア製大型輸送機に国産レーダー を搭載したKJ2000と、ロシア製Su30、中国製J11など の戦闘機。KJ2000は最大400キロ程度の監視能力を持つと される。J11戦闘機は、ロシア製Su27を中国でライセンス生 産した。いずれも南京軍区内の空軍基地所属とみられる。