4859.中国の防空識別圏はレーダー識別ができない



韓国の軍用ジェット機、続いて日本のP3C早期警戒機を中国の防空識
別圏に中国への通知なしに飛行したが、何も起こらなかった。普通
は、スクランブルされるはずが、されない。中国は米国のB52を侵入
と同時に認識して監視したというが、韓国と日本の軍用機について
は、監視しているとの声明もなく、「中国版ツイッター」と呼ばれ
る簡易投稿サイトには、多くの反響が寄せられていた。

「米国も無視、日本も無視。これじゃ防空識別圏を設定した意味が
ない」「防空識別圏は設定しない方が良かったよ。何もできないん
だから」

その通りである。何も侵入した飛行機の識別するレーダー網も整備
しないで宣言したようである。口だけで何もできないことがバレた
ことになる。

このため、中国空軍報道官は28日、沖縄県・尖閣諸島を含む東シ
ナ海上空に設定した防空識別圏に同日、主力戦闘機を出動させ、空
中パトロール任務を常態化させていると明らかにした。高度警戒態
勢を保持し、空中での脅威に対しては相応の措置を取り、「対空防
御の安全を断固防衛する」と強調した。

しかし、その行動した機数は、出動したのは、早期警戒機「空警−
2000」1機のほか、「スホイ30」や「殲11」など数機の主
力戦闘機である。この広い空域にこれだけで識別できない。

中国は当分、機能しないことが確実になった。レーダー網の整備を
するまで、防空識別圏は機能しない。

しかし、この防空識別圏設定で、日米が連携し、韓国も離中になる
可能性があり、台湾も中国に懸念声明をしている。中国外交は大失
敗になっている。

さあ、どうなりますか?

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戦闘機のパトロール常態化=防空圏に出動、高度警戒態勢−中国空軍
 【北京時事】中国空軍報道官は28日、沖縄県・尖閣諸島を含む
東シナ海上空に設定した防空識別圏に同日、主力戦闘機を出動させ
、空中パトロール任務を常態化させていると明らかにした。高度警
戒態勢を保持し、空中での脅威に対しては相応の措置を取り、「対
空防御の安全を断固防衛する」と強調した。中央テレビが伝えた。
 出動したのは、早期警戒機「空警−2000」1機のほか、「ス
ホイ30」や「殲11」など数機の主力戦闘機。
(2013/11/29-00:22)
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防空識別圏の心理戦で米国が先手、中国“負け”認める?―中国紙
Record China 11月29日(金)7時0分配信
2013年11月28日、環球時報(電子版)は、尖閣諸島(中国名・釣魚
島)を含む東シナ海上空に中国が設定した防空識別圏問題で「米国
が仕掛けた心理戦に対する中国の反応は遅かった。全面的な総括を
すべきだ」と指摘する記事を掲載した。以下はその概要。
米軍のB52爆撃機2機が26日午前、中国が設けた防空識別圏を飛行し
た。米国側は「予定された通常訓練の一環だ」と主張し、中国に対
する示威目的はないとしている。中国国防部は27日昼、「中国軍は
(飛行の)全航程を監視しており、米軍機をただちに識別した」と
発表した。
世界的な世論、中国のインターネット上での反応をみると、米国は
今回の行動で先手を取り、中国が受け身に回った形となっている。
中国は自ら設定した識別圏を日米に受け入れさせることはできなか
った。防空識別圏は領空を示すものではなく、目的は「識別」する
ことなのだ。
B52爆撃機の飛行を中国が監視したのは通常の光景。しかし、今回は
米国が先手を打ってそれを発表し、中国に心理戦を仕掛けてきた。
我々は米国相手の心理戦、論戦に慣れていない。反応も世論が期待
したより遅く、米側の発表から10時間も過ぎてからだった。このタ
イムラグは中国が識別圏問題で不利になっている印象を与え、軍全
体のイメージを損なう。中国は全面的な総括が必要だろう。
(翻訳・編集/AA)
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自衛隊機が中国の防空識別圏を飛行=「軍は何をしている!」「こ
れじゃ意味がない」―中国版ツイッター
Record China 11月28日(木)19時56分配信
2013年11月28日、菅義偉官房長官は記者会見で、23日に中国が設定
した防空識別圏内を、自衛隊機が中国への通知なしに飛行したこと
を明かした。今のところ中国側からの反応はないという。
米軍機B−52に続き、韓国、日本の軍機も中国側に通達しないまま、
防空識別圏を飛行している。これについて、「中国版ツイッター」
と呼ばれる簡易投稿サイトには、多くの反響が寄せられている。以
下は、寄せられたコメントの一部。
「撃ち落とせ!」「明らかな挑発行為だ!」
「こんなに好き勝手されていいのか?」「わが軍も日韓の識別圏と
重なっている地域を飛行するべきだ」
「また恥をかかされたな」「米国、韓国、日本に順番にからかわれ
ている」「識別区は領空でもないのだから撃ち落とせないだろう」
「米国も無視、日本も無視。これじゃ防空識別圏を設定した意味が
ない」「防空識別圏は設定しない方が良かったよ。何もできないん
だから」
「誰かが防空識別圏に入っても、他国が言わなければわれわれは気
付かない」「こういう情報はどうしていつも国防部からではなく、
日本メディアからばかり入ってくるのだ」
「中国軍は一体何をしている?」「中国の外交部は口だけじゃない
か」「外には弱腰、内には強気。がっかりだよ」(翻訳・編集/北田)
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韓国と日本の軍用機、中国の防空識別圏内を飛行―中国側は反応せず
By JEYUP S. KWAAK AND YUMI OTAGAKI
2013年 11月 28日 19:41 JST  WSJ
 【ソウル】韓国と日本は中国政府に事前通告せずに、中国が新た
に設けた防空識別圏に軍用機を飛ばしたことを明らかにした。今後
もさらに軍用機を送り込む可能性があるとしている。
 韓国は28日の会議で中国に対し、韓国の防空識別圏との重複を避
けるため、中国が新たに設けた防空識別圏の境界を変更するよう要
求。しかし、中国側がこれを拒否したため、韓国政府は中国が主張
する防空識別圏の範囲まで自国の防空識別圏を拡大する可能性があ
ると表明した。
 これに先立ち、26日には米国がB52爆撃機2機を中国が設定した新
たな防空識別圏に進入させていた。
 韓国国防省は26日、中国の防空識別圏内にある、管轄権をめぐっ
て中国と争っている「離於島」と呼ぶ暗礁の上空付近に軍用ジェッ
ト機を送り込んだことを明らかにした。同省はまた、その空域に引
き続き航空機を飛ばす方針だと明らかにした。
 中国外務省の報道官は韓国機の飛行を認識していると確認した。
 一方、東京では海上保安庁の広報官が28日、中国政府に事前通報
なしに中国の新たな防空識別圏への飛行を続けているが、これまで
のところ抵抗にはあっていないと明らかにした。同広報官は、どの
くらい頻繁に監視飛行を行っているかについては言及を避けた。
 中国外務省の報道官は日本の飛行については特にコメントしなか
った。
 韓国の白承周(ペク・スンジュ)国防次官は28日にソウルで開か
れた中国との国防戦略対話で、中国による防空識別圏の設定に抗議
し、韓国の防空識別圏と重なっている空域の変更を求めた。
 これに対し、中国人民解放軍の王冠中副総参謀長はその要求を拒
否した。
 また、白国防次官は王副総参謀長に対し、韓国の防空識別圏を広
げることを検討している方針を伝えた。





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