4836.力の限界見据えた安保政策を



ヘーゲル米国防長官は5日、ワシントン市内で講演し、「アジア太
平洋や中東での緊張や争いは、米国や中国、ロシアを引き込む大規
模な紛争に発展する可能性がある」と警鐘を鳴らした。

これは、どうも中国と日本を対象としているように見える。中国は
中国海軍が西太平洋で実施した演習を海上自衛隊が妨害したと抗議
した。

これに対して、小野寺五典防衛相が「中国側の抗議は全く理解でき
ない。お互いが疑心暗鬼にならないためのホットライン構築が大切
」と指摘したが、これに中国は反発して、中国の軍事専門家・杜文
龍(ドゥ・ウェンロン)氏は「情勢悪化は日本側が主導的に仕掛け
たものであり、ホットライン構築の必要はない」との考えを示した。

この論戦に対して、米太平洋軍のロックリア司令官(海軍大将)は
5日、海上自衛隊が妨害したと中国側が抗議したことに関し、「海
自の監視活動は特異な行動とは言えない。挑発的行為と判断すべき
ではない」と述べ、日本側に問題はなかったとの認識を示した。

中国が自国の沿岸で、領海内での演習しかして来なかったために、
公海のブルーオシャンでの演習に慣れてないために、過剰な反応を
したことであろう。ここでも国際的なルールではなく、自軍が有利
なルールを新しく作るようである。しかし、日本が演習している時
には、中国は調査船を出している。

しかし、このようなことが大規模な紛争に発展する可能性がある。
ヘーゲル米国防長官は、国際社会を主導する力を保持しているのは
米国だけであり、「米国の衰退という誤った考えにとらわれてはな
らない。内向き思考はおごりと並ぶ極めて危険なわなだ」と強調し
たが、実はそれが一番問題なのである。

中国が強気なのは、米国が衰退して日本との紛争にも、国内の混乱
で出てこないと見ているからの可能性がある。

このため、日本は外交や経済、文化といった非軍事的手段をより重
視した安全保障政策を構築する必要がある。

安倍首相は、あまりにも中国を刺激しすぎである。もう少し、中国
の名指しは止めて、尖閣諸島をめぐる紛争を沈静化することである。
そのアイデアを日本で考えて、中国に提案することである。


中国は核ミサイルや中距離ミサイルを多数持っている。沖縄は中国
が制空権を持っている可能性があり、それを阻止するには、中距離
ミサイルを先制攻撃で破壊する必要がある。

日本の強気はない。中国の強気は、保有核弾頭数を250発持って
いることである。安倍首相の強気が恐ろしい。

さあ、どうなりますか?


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米中引き込む紛争を警告=力の限界見据えた安保政策を
−米国防長官
 【ワシントン時事】ヘーゲル米国防長官は5日、ワシントン市内
で講演し、「アジア太平洋や中東での緊張や争いは、米国や中国、
ロシアを引き込む大規模な紛争に発展する可能性がある」と警鐘を
鳴らした。その上で長官は「軍事力は補助的な役割に徹するべきだ
」と語り、外交や経済、文化といった非軍事的手段をより重視した
安全保障政策を構築する必要があると訴えた。
 長官は、北朝鮮やイランといった国家のもたらす脅威は最も複雑
で困難なものの一つだと指摘。21世紀が直面している脅威や課題
を短期間で解消する方法はないとの見方を示した。
 さらに、世界に同盟網を持ち、国際社会を主導する力を保持して
いるのは米国だけであり、「米国の衰退という誤った考えにとらわ
れてはならない。内向き思考はおごりと並ぶ極めて危険なわなだ」
と強調。「米国の指導力は卓越した力によるだけでなく、その限界
を正しく認識し、わが国の影響力を思慮深く用いることでますます
維持されるようになっていく」との認識を表明した。
(2013/11/06-00:21)
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ミサイル防衛増強 防衛省、イージス艦8隻に 
2013/11/6 0:31日本経済新聞 電子版
 防衛省は北朝鮮の弾道ミサイルの能力向上を警戒し、ミサイル防
衛(MD)システムを強化する。海上配備型の迎撃ミサイル(SM
3)を搭載する海上自衛隊のイージス艦を2隻追加して8隻体制と
する方針を年末に決める防衛計画の大綱(防衛大綱)に盛り込む。
迎撃範囲が広い地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)の
新装備の導入も検討する。
 日本のMDシステムは二段構え。まず洋上のイージス艦からSM
3を発射して大気…
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日本は周辺国にとっていかなる脅威にもなり得ない―中国ネットユーザー
Record China 11月6日(水)5時50分配信
2013年11月5日、戦略網は、「日本はアジアの安定的な繁栄に欠かせ
ない存在であり、周辺国にとっていかなる脅威にもなり得ない」と
するネットユーザーの声を掲載した。以下はその概要。
1279年、元との“崖山の戦い”で敗れた南宋の10万の軍勢は、崖か
ら飛び降りて死んでいった。日本は南宋と密接な関係にあったこと
で元の怒りを買い、南宋の滅亡と相前後して元から2度にわたる侵攻
を受けたが、すんでのところで南宋と同じ運命をたどることを回避
した。
1898年、日本は変法による改革に失敗した康有為(カン・ヨウウェ
イ)、梁啓超(リアン・チーチャオ)らを受け入れ、1905年より、
孫文および中国同盟会を支持した。日本の孫文に対する大規模な援
助がなければ、中国人の頭にはいまだに弁髪が残っていただろう。
日露戦争で日本がロシアを敗らなければ、今ごろ東北地方は中国の
領土ではなかっただろう。19世紀の欧州人による植民地統治が進む
中で、日本の急速な発展は東アジアの黄色人種を、アフリカの黒人
やアメリカ大陸のインディアンと同じ運命をたどることから解放し
た。
日本の戦後の経済発展がなければ、アジアの四小龍(韓国、台湾、
香港、シンガポール)の台頭はなかっただろう。日本の改革開放初
期の巨額の投資と援助がなければ、中国の改革開放は成功しなかっ
たはずである。
日本の古代東洋文明の継承と発揚がなければ、今日の東洋文明は元
や清によって無きものにされていた。日本が清朝からの大量の留学
生を受け入れていなければ、中国は近代的な思想や文明を身につけ
ることができていなかっただろう。
最後に、戦後と戦前の日本は天と地ほどの差がある2つのまったく異
なる国家である。戦後の日本の憲法は、日本の交戦権や攻撃性のあ
る武器の所持、25万人以上の兵を有することを認めていない。今日
の日本は、アジアの安定的な繁栄に欠かせない存在であり、周辺国
にとっていかなる脅威にもなり得ない。(翻訳・編集/北田)
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宮古島にミサイル陸揚げ=中国軍けん制、離島防衛訓練で−自衛隊
 自衛隊は6日午前、沖縄県・宮古島に初めて陸自の地対艦ミサイ
ルを陸揚げした。ミサイル部隊は島内の宮古島分屯基地を利用し、
対艦戦闘訓練を実施する。
 訓練は離島防衛能力向上のため自衛隊が1日から行っている大規
模演習の一環。中国海軍が沖縄近海を通過し、東シナ海から太平洋
に進出するケースが増加しており、けん制する狙いがある。
 同島入りしたのは第3地対艦ミサイル連隊(北海道上富良野町)
の約50人で、1日に民間フェリーで北海道の苫小牧港を出港して
いた。
 6日午後には、尖閣諸島から約150キロ離れた石垣島にも初め
てミサイル部隊の通信機材を持ち込んで訓練する。
(2013/11/06-08:21)
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中国への「挑発に当たらず」=海自の監視活動−米司令官
 【ワシントン時事】米太平洋軍のロックリア司令官(海軍大将)
は5日、ワシントン市内で記者会見し、中国海軍が西太平洋で実施
した演習を海上自衛隊が妨害したと中国側が抗議したことに関し、
「海自の監視活動は特異な行動とは言えない。挑発的行為と判断す
べきではない」と述べ、日本側に問題はなかったとの認識を示した。
 中国海軍は10月24日から11月1日までの間、北海、東海、
南海の3艦隊すべてが参加して実弾射撃演習を実施した。中国国防
省は海自の艦艇や航空機が演習海域に入って挑発行為を行ったと主
張。日本側は「妨害の事実は一切ない」と反論し、引き続き中国軍
の動向を監視していく方針を取っている。 
 ロックリア司令官は「各国の軍の行動は他国に監視されるものだ
」と指摘。アジア太平洋地域でもこうした例は枚挙にいとまがない
と述べた。(2013/11/06-06:50)
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中国の保有核弾頭250発 米誌が13年版報告
2013.11.5 12:49 [中国]
 米誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」
は4日までに中国の核戦力に関する2013年版の報告書を発表、
保有核弾頭数は250発と推計した。11年版から10発の増加。
 中国が核拡散防止条約(NPT)上の核保有5カ国の中で唯一、
核弾頭数を増やしているものの、「ペースは遅い」と指摘。核弾頭
を弾道ミサイルと切り離して保管する政策も維持しているとの見方
を示した。
 また、米国に到達し得る長距離ミサイルは60基と分析。米国が
ミサイル防衛(MD)を増強すれば、中国がミサイル1基に複数の
核弾頭を搭載する多弾頭化に踏み切る恐れがあるとした。(共同)
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中国軍事専門家「情勢悪化は日本側が仕掛けたもの、日中間ホット
ライン構築の必要なし」―中国メディア
Record China 11月5日(火)14時6分配信
2013年11月4日、西太平洋で行われた中国海軍の演習区域に自衛隊の
護衛艦と偵察機が侵入したことについて、小野寺五典防衛相が「中
国側の抗議は全く理解できない。お互いが疑心暗鬼にならないため
のホットライン構築が大切」と指摘したとする日本メディアの報道
に対し、中国の軍事専門家・杜文龍(ドゥ・ウェンロン)氏は「情
勢悪化は日本側が主導的に仕掛けたものであり、ホットライン構築
の必要はない」との考えを示した。人民日報(電子版)が伝えた。
中国当局は10月23日、国際海事機関を通じ、中国海軍が同24日から
11月1日まで西太平洋公海で軍事演習と実弾射撃を行うと公表。付近
を往来する各国の艦船に注意を呼び掛けた。しかし、日本の海上自
衛隊107護衛艦は中国側からの度重なる制止を無視し、25日10時41分
に演習区域に侵入して長時間とどまり、28日7時32分になってようや
く離れたとしている。また、日本の偵察機も同区域に複数回侵入し
たほか、自衛隊の護衛艦や航空機が中国軍を高度に尾行、偵察、監
視した。
中国国防部の報道官は10月31日、日本側の一連の行動は中国の正常
な軍事演習を妨げるだけでなく、航行の安全にも危害を及ぼしかね
ないとした上で、「判断ミスや突発的な衝突にもつながりかねない
危険な挑発行為だ」と非難。国防部がすでに日本側に対し厳正な申
し入れを行ったことを明らかにした。
杜氏は日中間のホットライン構築に向けた政治的基礎が整っていな
い現状について「日本側による再三の挑発行為が主導的で悪意のあ
るものだからだ」と指摘。「開戦が目前に迫っていると考える人さ
えいる。こうした不信感のもとで、とりわけ日本側が主導的に情勢
を悪化させている現状では、ホットライン構築の必要はない」との
考えを示した。(翻訳・編集/NY)
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米国、尖閣防衛の「日米共同作戦計画」の存在を否定―中国
Record China 11月4日(月)9時10分配信
2013年11月3日、中国新聞社(電子版)は、日本マスメディアの報じ
ている尖閣防衛のための「日米共同作戦計画」について、米政府は
これを否定したと伝えた。
10月25日、日本の一部メディアは米国防省関係者の話として、日米
両政府が有事の共同作戦計画に、尖閣を中国に占拠された際の奪還
シナリオを明記したと報道。これに対し米国国防総省の報道官は1日
、中国メディアの質問に答え、日本の報道は真実ではないとした。
(翻訳・編集/YM)
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中国初の空母「遼寧」に設計上の欠陥!?米誌は「遠くまで航行で
きない」―中国メディア
XINHUA.JP 11月2日(土)23時35分配信
米国誌「フォーリン・ポリシー」は24日付の記事で、「中国初の
空母となった『遼寧』とインドの空母はいずれもベースがロシア製
で、設計上の欠陥などがあり、遠くまで航行できない」と指摘した。
中国・環球網が伝えた。
同誌によると、中国とインドの空母はいずれもロシアの空母「アド
ミラル・クズネツォフ」の姉妹艦で、同様の欠陥を持つ。
米国の空母が2年ごとに短くとも6カ月間、海外に展開するのとは
違い、「アドミラル・クズネツォフ」は1991年の就役以来、前
線に派遣されたのが4回のみで、いずれも地中海へ数カ月のみの派
遣だった。「アドミラル・クズネツォフ」の主な問題は、動力装置
の欠陥だという。
(編集翻訳 恩田有紀)
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自衛隊:「離島奪還」演習 尖閣近くに展開
毎日新聞 2013年11月01日 23時37分(最終更新 11月01日 23時47分)
 自衛隊は1日から、事実上の離島奪還を想定した3自衛隊の統合
演習を始めた。北海道や東北の対艦・対空戦に関連する部隊を、沖
縄・尖閣諸島に近い宮古島や石垣島に展開させたり、護衛艦や戦闘
機による射撃訓練が初めて盛り込まれたりするなど本格的な内容だ
が、防衛省は「特定の国による離島占領を想定したものではない」
と説明している。
 この日は北海道・苫小牧港で、対艦ミサイル「88式地対艦誘導
弾」や対空ミサイル「改良ホーク」の発射機などを搭載した車両約
40両が民間高速船に積み込まれた。隊員約90人も乗船、仙台港
などでも装備や部隊を乗せ、来週中に南西諸島に到着する。
 演習は18日まで続き、隊員約3万4000人が参加。車両約
900両、艦艇6隻、航空機約380機を投入する。離島防衛を想
定した2年前の統合演習では、発射機を含むミサイル部隊が沖縄本
島まで展開したが、今回は尖閣諸島まで約200キロの宮古島にも
展開。同じく約170キロの石垣島にはレーダーなど対空戦闘や通
信関連の装備が配置される。
 9日からの総合訓練では、米軍が射撃訓練に使う沖縄本島の南東
約400キロの沖大東島を奪還する離島と想定し、護衛艦、F2戦
闘機、陸自ヘリによる射撃訓練を実施。沖縄本島東方沖では、水陸
両用作戦も可能な西部方面普通科連隊による上陸想定の訓練をする。
 西太平洋上では、中国海軍が1日まで9日間、全3艦隊が参加す
る演習を実施したばかり。宮古島周辺などで中国の艦船や航空機の
往来が増えたため自衛隊が警戒監視したことに対し、中国側は「演
習を邪魔した」と主張している。【本多健】



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