4823.1月米政府閉鎖があるのか?



アメリカン・プロスペクト誌で「Four Reasons We Don’t Need 
to Count Down to a January Shutdown」で1月の米政府閉鎖はな
いであろうという。

テッド、クルーズは、1月15日に予算期限が来る次回を狙って、
政府閉鎖の脅しをしているが、それは起きない。勿論、両党の予算
協議がうまくいくわけではない。

しかし、共和党は力づくの攻撃はしないだろう。政府閉鎖は共和党
によって良くなかった。3週間の実績が証明している。
政府閉鎖がない4つのことがある。
1.合意なしでも政府閉鎖がない。
2.次回の政府閉鎖も共和党のセイにされる。
3.問題ではあるが共和党は政府閉鎖をしないと約束してしまった。
4.このため、賭け金が高くなっている。クルーズと過激派が行動
しても、ネゴが必要である。民主党は合意しないし、共和党の穏健派
も同意しない。

というように、共和党は政府閉鎖を避ける。

しかし、そうは言っても、不測事態を考えることも重要である。

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デフォルト回避 茶番にも「まさか」がある 
論説副委員長・五十嵐徹
2013.10.22 13:08 産経[風を読む]
 世界経済を脅かした米国のデフォルト(債務不履行)は、とりあ
えず土壇場で回避された。だが、不思議だったのは、危機が声高に
叫ばれた割に株式や為替などの金融資本市場が概(おおむ)ね冷静
だったことだ。

 最悪の場合、基軸通貨国の国債が紙くず同然となる事態だ。世界
を揺るがした5年前の、あのリーマン・ショックですら比較になら
ない衝撃が襲いかかる可能性もあった。にもかかわらずである。

 要因はいくつかあろうが、要は、そんな事態など、大方は現実の
ものとは考えもしなかった、もっと直截(ちょくせつ)に言えば高
を括(くく)っていたから、ということに尽きるだろう。

 実際、結果は、ぎりぎりのタイミングで上下両院が債務上限の短
期的な引き上げと政府機関の閉鎖解除に向けた暫定予算の容認で合
意。オバマ大統領が法案に署名してとりあえずの山場は乗り越えた。

 だが、火種は残ったままだ。今回は弥縫(びほう)策にすぎず、
年明け早々にも同じ局面が再来する。そのときもまた、今回のよう
な決着が期待できる保証はない。

 世界経済が再生の岐路に立つ中、唯一の超大国としてリード役を
担うべき国が、逆に世界を混乱に陥れている。いかに複雑な国内事
情があるとはいえ、崖っ縁めがけて車を走らせるチキンゲームには
、友好国ですら厳しい目を向けている。

 欧米のメディアには「茶番劇」と断じるところも多い。英紙フィ
ナンシャル・タイムズは、リーマン後の米国からは「相対的な強さ
が失われつつある」と指摘し、このままでは世界の「米国離れ」が
進みかねないと警告している。著名投資家ウォーレン・バフェット
氏も「政治的な大量破壊兵器」と酷評した。

 上り坂と下り坂以外に「まさか」という坂もある。そう語ったの
は小泉純一郎元首相だが、茶番が茶番で済まなくなる場合だってあ
る。瓢箪(ひょうたん)から駒ともいう。果たして、そのとき喜ぶ
のは誰かということだ。



資料:
Four Reasons We Don’t Need to Count Down to a January Shutdown

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