4810. 米国の政治機能不全で没落か?



今回は、米国の一部政府閉鎖と米連邦債務上限の引上げ問題に見え
る政治機能の不全が米国を没落させることになりそうだ。プロジェ
クト・シンジケートでロゴフや小池百合子なども述べている。また
、グローバリストで「The U.S. Civil War Continues」とまだ米国
内の南北戦争が続いているという。  津田より

0.共和党の意見変化
「4809.米連邦債務上限の引上げはできるのか?」で経緯は述
べたが、政府一部閉鎖と米連邦債務上限の引上げ問題で、毎年のよ
うに共和党と民主党が論争を行う。それが徐々に過激になってきて
いる。

この原因を突き詰めて対応策を取らないと、上院と下院の2議会の
権限が同じであり、その2議会で共和党と民主党に別れた場合の政
治機能不全で、米国の没落は続くことになると見る。

その米国の没落は、同盟国、特にアジアでの同盟国には、自国の戦
略を決める上での大きな要因であり、中国の台頭でアジア諸国は米
国に助けを求めているので、それが無くなるということを真剣に考
えないといけないことになる。

特に日本はどういう立場を取るのか、米国の代わりをするのかなど
、多くの戦略上の選択を迫られることになる。このため、米国の国
内政治の機能不全に大きな影響を受けることになる。このため、米
国国内でのいろいろな評論を見る必要がある。

このため、共和党に影響のある保守主義の機関紙である「The American 
Conservative」を見ていると、大きな意見の変化がある。
最初は、「The Romanticism of The Tea Party Right」でキリスト
教の文化を守り、小さな政府という茶会をサポートしていた。当初
、1年前の茶会派の活動を再活性化して、1年後の下院選挙で再度
、共和党を勝たせようとした。しかし、その戦略は大失敗のようで
ある。

最近は、「Why Are Republicans Ignoring Business Interests on 
the Shutdown?」で共和党を支えている商工会議所が不満を述べてい
るのに、共和党が無視していると商工会議所は共和党を支持しなく
なると警告し、「The GOP’s Misinformation Problem in Action 
(II)」では、ビル・クリストルが共和党はパニックになっている。
米国人の圧倒的多数が共和党の行動に反対している。茶会の主張を
やめて、ダメージを最小化しないと次の選挙で共和党の議員は議会
に戻れない。共和党の指導者は方針を変えるべきであると。

商工会議所が反対するのは、企業に大きな被害が出ているからであ
る。政府機関の一部閉鎖が長期化で、民間企業の経営や金融市場に
影響が広がっている。政府と関係の深い防衛産業ではボーイングや
ロッキード・マーチンなどではレイオフが表面化したほか、新薬承
認や住宅ローン手続きが滞っている。

この動きを見て、下院民主党は、多数派の野党共和党を切り崩し、
早ければ14日にも無条件で暫定予算案を下院で可決させる「秘策
」を打ち出した。想定通りにいけば、上院もこれを可決する見通し
で、ペロシ下院院内総務(民主)は4日の記者会見で「超党派で政
府を再開させる」と自信を見せた。

共和党穏健派は、共和党茶会派にもう付いて行けないようである。
共和党の下院議員は、怒った地元の商工会議所から脅されているよ
うである。

このため、共和党下院は、米国民の反対を交すために、米下院は5
日、政府機関の一部閉鎖で一時帰休となった職員に対し、閉鎖解除
後に給与を遡及(そきゅう)支給する法案を全会一致で可決した。
今後、上院でも可決されれば、オバマ大統領が署名し、法案は成立
する見通し。これを受けて、ヘーゲル米国防長官は5日、一時帰休
を命じた国防総省の文民職員の大部分を7日以降、職場復帰させる
とした。

今回は、オバマ大統領は一切妥協をしなかった。この戦略が大きな
成功を収めたようである。オバマケアは既に法律化されて執行寸前
であり、既に共和党多数の下院でも修正の上に可決したのである。

それを今年度暫定予算の条件にするのは、あまりにもおかしい。そ
の観点をオバマ政権は、TV広告等で国民に宣伝したことで、共和党
の主張がおかしいと米国民は認識したようである。オバマケアにつ
いては疑問でも、政府を閉鎖させることでないというのだ。

1.米国の有利な地位を捨てるのか?
ケネス・ロゴスが「American's Endless Budget Battle」で米国は、
3年間毎年予算で揉めている。もし、デフォルトを起こすとドルの
基軸通貨制度が弱くなり、その恩恵を受けられなくなる。ドル基軸
通貨で米国は毎年1000億ドル程度の恩恵を受けている。しかし、
共和党下院は、そのデフォルトを脅しの道具に使う。

この米国債のデフォルトを起こすと米国債が暴落して、世界的に大
きな影響を与える。リーマンショックと比べても同等かより大きい
と思われている。しかし、ドルに代われる通貨がない。ユーロがあ
るが無理。しかし、徐々にドルから離れていく。そして、米国内の
予算問題で米国は恩恵を捨てることになる。

小池さんは米国はシリア化学兵器問題でも中東の問題でも決断が揺
れて、米国の孤立主義が出て、漂流し始めたとしているが、米予算
、それもオバマケアが問題なっていることを見ると、国内問題でも
漂流し始めたようにも見える。

デフォルトは起こらないと思うが、米国は国内問題でも決められな
い状態になってきた。オバマ大統領は、無謀にも共和党下院に妥協
しないというので、益々、デフォルトになる可能性が増えたことに
なる。共和党茶会派をジハードのテロリストと言って、その人達と
は妥協しないと宣言した。

このため、議会も市場も次第に「より危険」(民主党のペロシ下院
院内総務)なデフォルト危機へと関心が移りつつある。

オバマ米大統領は5日から12日まで予定していた東南アジア訪問を全
て取り止め、政府機関の一部閉鎖問題の早期解決を優先させること
を決めた。これでアジア外交に大きな影響が出る。

シンガポールの東南アジア研究所(ISAS)のイアン・ストーレー上
席研究員はオバマ氏がインドネシアのAPEC首脳会議とブルネイの東
アジアサミットを欠席することについて、「象徴的意味合いが重要
視されるアジアにおいて、米国のイメージに傷が付く」と指摘する
とともに、「米国は政治的に機能不全に陥り、財政責任能力を放棄
したと見なされ、さらには、オバマ政権が我々に売り込もうとして
いるアジア重視の姿勢は、その言葉ほど本気ではないと思われるだ
ろう」と。

 対照的に、中国は一連の首脳会議に先がけ、外交攻勢を全面的に
仕掛けている。習近平国家主席は2日、ユドヨノ大統領と会談したほ
か、同国国会でも演説を行った。両国は金融市場の緊急時に資金を
融通し合う150億ドル規模の通貨スワップ協定を結び、下落するイン
ドネシア通貨ルピアを支援する態勢を整えた。さらに、習氏は翌3日
にはマレーシアも公式訪問し、ナジブ首相との会談では通商上の合
意を実現した。アジア諸国は米国と中国との天秤が中国へ傾くこと
になりそうである。外交でも米国は有利な位置を捨てることになる。

3.原因は何か?
この原因を、グローバリストの「The U.S. Civil War Continues」
は、今も南北戦争が続いているという。原因を探すと南北戦争が終
わった1865年まで戻り、この戦争が終わったわけではなく休戦した
だけで、2つの地域は、今でも同じ状態であり、相容れない。

この南北戦争の続きを米国議会で行っているだけで、文化的に大き
な違いを持つ2つの地域に別れている。経済的に恵まれた地域と遅
れてキリスト教文化が根付いている地域である。オバマケアで争っ
ているように見えるが、その基盤にある考えで、文化的な価値観の
深い部分での戦いになっている。

しかし、この戦争でも南部諸州は、また戦争に負けることになる。
奴隷解放で、奴隷に経済的な恩恵を与えたのと同じで、貧しい国民
に健康保険を与えるという経済的な恩恵を与えることになる。

事実、メディケアが進んでいない地域と南部諸州を重ねると、重な
るというように関係性が高い。今後も米国内での文化的な戦いは、
いろいろなことで出てくることになるが、米国に移民が来るので、
益々、南部諸州の利益代表の共和党茶会派は少数派になる。このた
め、自分たちの意見を通すために、ゲリラ的な活動になっていくこ
とになる。しかし、ゲリラ活動が米国の没落に結びつかないことを
願うしかない。

米国の没落は、日本の戦略に大きな影響を与えるので、見ることに
なる。

さあ、どうなりますか?



参考資料:
4809.米連邦債務上限の引上げはできるのか?
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/251005.htm

America Adrift
Yuriko Koike
http://www.project-syndicate.org/commentary/us-diplomacy-s-loss-of-bearings-by-yuriko-koike

American's Endless Budget Battle
Kenneth Rogoff
http://www.project-syndicate.org/commentary/what-a-us-default-would-mean-for-america-and-the-world-by-kenneth-rogoff

Ultimate Nightmare :American Default
JOHN QUIGGIN
http://nationalinterest.org/commentary/the-ultimate-nightmare-american-default-9177

The Reasonable Right
Stan Veuger
http://nationalinterest.org/commentary/the-reasonable-right-9186

Obama's Reckless Grandstanding
http://nationalinterest.org/commentary/obamas-reckless-grandstanding-9183

The Romanticism of The Tea Party Right
ROD DREHER 
http://www.theamericanconservative.com/dreher/romanticism-the-tea-party-right/

Why Are Republicans Ignoring Business Interests on the Shutdown?
DANIEL LARISON
http://www.theamericanconservative.com/larison/why-are-republicans-ignoring-business-interests-on-the-shutdown/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=why-are-republicans-ignoring-business-interests-on-the-shutdown

The GOP’s Misinformation Problem in Action (II)
DANIEL LARISON
http://www.theamericanconservative.com/larison/the-gops-misinformation-problem-in-action-ii/

The U.S. Civil War Continues
Stephan Richter
http://www.theglobalist.com/u-s-civil-war-continues/

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職員一時帰休、大半を解除=7日から勤務復帰−米国防総省
 【ワシントン時事】ヘーゲル米国防長官は5日、政府機関の一部
閉鎖を受けて一時帰休を命じた国防総省の文民職員の大部分を7日
以降、職場復帰させると発表した。同省高官によれば、一時帰休の
対象者約35万人のうち、9割以上が勤務を再開する予定だという。
 政府機関閉鎖により、連邦政府の職員約80万人が一時帰休を強
いられているが、その半数近くは復帰する見通しになった。
(2013/10/06-08:15)
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米政府閉鎖、民間に波及 ボーイング一時帰休も 
2013/10/6 0:35日本経済新聞 電子版
 【ニューヨーク=佐藤大和】米国の与野党対立に伴う政府機関の
一部閉鎖が長期化の兆しを示し、民間企業の経営や金融市場に影響
が広がっている。政府と関係の深い防衛産業ではボーイングやロッ
キード・マーチンなどで雇用調整の動きが表面化したほか、新薬承
認や住宅ローン手続きが滞る可能性が出てきた。経済指標の発表も
停止しており、市場には戸惑いが広がっている。
 米航空大手ボーイングは4日、週明けから防衛部門の従業員…
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給与遡及支払い法案可決=米下院
 【ワシントン時事】米下院は5日、政府機関の一部閉鎖で一時帰
休となった職員に対し、閉鎖解除後に給与を遡及(そきゅう)支給
する法案を全会一致で可決した。今後、上院でも可決されれば、オ
バマ大統領が署名し、法案は成立する見通し。一方で、2014会
計年度の暫定予算成立のめどは立っておらず、閉鎖解除の時期は依
然不明だ。(2013/10/06-00:44)
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米 デフォルト目前 今後のシナリオは 世界恐慌の引き金にも
産経新聞 10月5日(土)7時55分配信
 今後想定されるシナリオのうち最良なのは、もちろんオバマ大統
領が求めている通り、政府機関の再開と同時に債務上限引き上げで
も合意することだ。当然最もハードルは高い。このため、まずは政
府機関の早期再開だけでも合意を目指す可能性がある。ただ、この
前途も厳しい。ここ数日の与野党の交渉は不調で、しかも、議会も
市場も次第に「より危険」(民主党のペロシ下院院内総務)なデフ
ォルト危機へと関心が移りつつある。
 そのデフォルトを回避するため、債務上限の引き上げについての
合意を先行させる案が浮上している。だが、与野党はこれまでも妥
協しながら小幅な引き上げを繰り返しており、根本的な解決を目指
すオバマ氏が求めているものとは大きな開きがある。
 最悪なのは、政府機関再開も上限引き上げも交渉が決裂し、デフ
ォルトに突入するケース。しかし、世界大恐慌の引き金を引きかね
ないこのシナリオはオバマ氏も議会も選びたくないはずだ。今後の
与野党協議の展開次第で思わぬ妥協案が浮上する可能性もあるが、
いずれにせよ時間との闘いになる。(柿内公輔)
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政府機関再開へ「秘策」=下院民主、野党切り崩し−米
 【ワシントン時事】米政府機関の再開のめどが立たない中、下院
民主党は4日、多数派の野党共和党を切り崩し、早ければ14日に
も無条件で暫定予算案を下院で可決させる「秘策」を打ち出した。
想定通りにいけば、上院もこれを可決する見通しで、ペロシ下院院
内総務(民主)は4日の記者会見で「超党派で政府を再開させる」
と自信を見せた。
 政府機関の一部は1日、2014会計年度暫定予算の不成立で閉
鎖に追い込まれた。民主党が過半数を占める上院はオバマ政権の意
向に沿う予算案の可決を求めたのに対し、共和党多数の下院は医療
保険改革(通称オバマケア)の見直しを含む予算案を可決。民主案
は下院に送付されたものの、ベイナー下院議長(共和)の議事運営
の下、本会議での採決を阻まれてきた。
 事態打開に向け、下院民主党は4日、暫定予算関連案を議事運営
委員会に提出した。委員会で7日以上たなざらしにされた法案など
について、全下院議員(定数435)の過半数の署名があれば、本
会議の採決にかけられる規則を活用。最終的に関連案を予算案に置
き換えて可決する。
 今回は複数の共和党穏健派議員が無条件の予算成立に賛同を表明
しているため、「勝算あり」として、共和議員に造反を迫る方針だ。
(2013/10/05-12:06)
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中国、オバマ氏のAPECなど欠席で東南アジアでの存在感拡大
By JAMES HOOKWAY、NATASHA BRERETON-FUKUI
2013年 10月 05日 09:01 JST  WSJ
 オバマ米大統領は5日から12日まで予定していた東南アジア訪問を
全て取り止め、政府機関の一部閉鎖問題の早期解決を優先させるこ
とを決めた。ただ、訪問日程には、アジア太平洋経済協力会議(APEC
)首脳会議や東アジアサミットの参加も含まれていただけに、世界
で経済が最も成長しているアジア太平洋地域において米国と主導権
を争う中国にとって、オバマ氏不在は影響力拡大を図る絶好の機会
となりそうだ。
 貿易や安全保障、天然資源に恵まれた南シナ海で深刻化する領土
紛争など、同地域の将来について、中国と米国は独自のビジョンを
打ち出して争っている。
 米国にとって、この地域の新貿易協定から締め出されることは絶
対に避けたいことだ。また、同国政府関係者が以前から言及してき
たように、アジアの小国がより健全で対等な関係を中国と築くこと
で、確実に恩恵を得られるようにしたいという考えもある。そのた
め、オバマ政権は現在、外交政策の比重を中東やアフガニスタンか
ら東アジアへと移行する、いわゆる「ピボット(軸足回転)」を進
めている。
 だが、1日から開始した今年度の予算成立を阻む議会運営の行き詰
まりは、同地域における米国の長期的な戦略目標にとって大きな誤
算となりつつある。一方、国内問題に引きずられた米国がその存在
感をアジアに示せない間に、中国は東南アジアだけでなく、その周
辺地域の諸国にも秋波を送っている。
 シンガポールの東南アジア研究所(ISAS)のイアン・ストーレー
上席研究員はオバマ氏がインドネシアのAPEC首脳会議とブルネイの
東アジアサミットを欠席することについて、「象徴的意味合いが重
要視されるアジアにおいて、米国のイメージに傷が付く」と指摘す
るとともに、「米国は政治的に機能不全に陥り、財政責任能力を放
棄したと見なされ、さらには、オバマ政権が我々に売り込もうとし
ているアジア重視の姿勢は、その言葉ほど本気ではないと思われる
だろう」と語った。
 対照的に、中国は一連の首脳会議に先がけ、外交攻勢を全面的に
仕掛けている。習近平国家主席は2日、インドネシアの首都ジャカル
タを公式訪問、ユドヨノ大統領と会談したほか、同国国会でも演説
を行った。両国は金融市場の緊急時に資金を融通し合う150億ドル規
模の通貨スワップ協定を結び、下落するインドネシア通貨ルピアを
支援する態勢を整えた。さらに、習氏は翌3日にはマレーシアも公式
訪問し、ナジブ首相との会談では通商上の合意を実現した。一方、
オバマ大統領は今週初め、首脳会議に合わせて予定されていたマレ
ーシアとフィリピンへの訪問を見送った。
 習氏はナジブ首相との記者会見で、マレーシアとの関係強化を期
待しているとともに、地域協力の促進を目指すと語った。
 ストーリー氏は「中国は羽振りがよく、自信に満ちあふれている
ように見える。米国が国内の政治的および経済的難問の解決に苦し
む一方で、中国は(首脳会談の開かれる)バリ島やブルネイで発言
権を強めるだろう」と話した。
 オバマ氏のアジア歴訪に対する現地の期待感は非常に高かった。
オーストラリア首都キャンベラにあるオーストラリア国防大学の名
誉教授、カーライル・セイヤー氏によると、特にASEAN10カ国は、東
アジアサミットと東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議にオバマ氏
が出席すれば、アジア太平洋地域における貿易および安全保障に関
する今後の交渉で中心的な役割を維持できると期待していたという。
 ただ、オバマ政権が2011年に打ち出した外交戦略、アジアへの「
ピボット」は、南シナ海を巡る領有権紛争の解決に向けた対話の開
始を促進するなど、既に一定の成果を上げている。この紛争では、
中国とフィリピン、ベトナム、台湾、ブルネイ、マレーシアが海域
の全てあるいは一部の領有権を主張している。この問題では、国力
という点で他国に勝る中国が2国間交渉を望んでいたにもかかわらず
、米国政府は解決に向けて多国間交渉を推進した。さらに米国は、
領海を巡って中国との頻繁に対立するベトナムおよびフィリピンと
の軍事関係を大幅に強化している。
 また、軍事独裁から脱却したミャンマーが引き続き民主化を進め
る中で、米国は同国に対する経済制裁を緩和した。アナリストによ
ると、その結果、同国は経済を解放し、外資を受け入れるようにな
ったため、経済的な中国依存が低下したという。
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民主、共和両党の非難合戦が激化―米政府閉鎖、終息の兆し見えず
By IOBHAN HUGHES、JANET HOOK
2013年 10月 05日 09:24 JST  WSJ
 【ワシントン】米政府一部閉鎖が4日目に入った4日、共和、民主
両党議員らは互いの批判のボルテージを上げ、閉鎖打開に向けた交
渉のこう着状況がすぐには終わらないことを示唆した。
 両党議員とも政府閉鎖に至る原因となった従来の立場を堅持して
いる。民主党は共和党議員に政府閉鎖を解除する暫定予算をとりあ
えず成立させ、その上で財政と他の政治問題を幅広く議論すること
を要請した。
 一方、下院共和党側は2010年医療保険改革法の変更が暫定予算成
立の条件だとの立場を繰り返した。さらに同党が多数を握る下院は
国立公園を開園し、予備役兵士への給料支払いや国立衛生研究所を
再開させる法案を通過させたものの、上院がそれらすべてを否決し
たと主張した。



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