4797.世界との競争で個人は



世界はグローバル化が一層促進しているために、個人も企業も、そ
の生き続けるのが、難しくなってきている。世界との競争が個人に
も企業にも押し寄せている。

ここでは個人が勝つためには、どうすればよいのであろうか?を考
える。

まず、個人ではスキルを持つことである。なるべく、周りにない手
仕事の技術を持てば、それで食っていける。

家のガラス窓の鍵が壊れたので、そのメーカーに電話して見積もり
をもらったら、出張費2万円で部品・技術が1.5万円で3.5万
円という。

これでは高いと、近くのガラス店に修理できるかを尋ねたら、でき
るというというので見積をもらうと1万円というので、直してもら
ったが、そのガラス店の店長は、この当たりの100件以上が顧客
で、どの家がどのようなサッシを使っていて、そのサッシの大体の
壊れる時期を知っているという。

だから、壊れそうな時期に該当の家に問い合わせるという。そうす
ると、だいたい当たっているようである。家を見てもらい、壊れそ
うな時期を知ってもらったので、今度は、ガラス店から問い合わせ
が来るようである。

このように、家の設備のメンテができる技術を持っているだけで、
ビジネスになる。電気製品も同じである。家の照明を取り替えるの
が、面倒なのでなるべく、LEDにしているが、そろそろ近くの店で買
い、面倒を見てもらった方が良いかもしれないと、妻と話している。

一方、大学で経理などを習っても、世界との競争になり、今後は、
それほど高給が取れなくなる可能性がある。企業のバックオフィス
関係の仕事は、最初に世界に出ていくようである。

家に来ないと仕事ができないものは、ローカルでのビジネスができ
るが、知能を使うビジネスは、世界に飛んでいくことになる。

ローカルなものは、食事や家や介護などである。最終的には、その
地域での仕事になる。海外には仕事が飛んでいかない。しかし顧客
にするのは、あくまでもローカルであり、相手が限られているので
給与が低いことになる。食でも、新鮮なものとなると、ローカルに
なる。野菜などである。

しかし、ソフト開発、経理、デザインなどはどこでもよくて、その
能力で出す結果をネットで届けることができるので、世界に飛んで
いくことになる。このため、世界的な戦いに勝つことが必要になる
。1つが賃金の安さ、もう1つがその結果を出せる能力である。
能力が高いと、世界から仕事が来て、高給が期待できる。

個人のもう1つの選択は、大企業に勤めて世界的に活躍することで
あるが、この選択を失敗した時には、派遣社員になり、不安定で低
賃金の仕事になる。

そして、個人がベンチャーをはじめることを考える場合は、ローカ
ルに基盤を置いて、規制緩和や海外でのビジネスを導入するなどで
ビジネスチャンスを活かすか、地元のガラス店、家電販売店などに
入り込み引き継ぐかである。

規制緩和分野は、ベンチャーを起こす大きなチャンスである。介護
の分野でも規制緩和で、数社が起業できた。保育園も規制緩和で、
数社が起業している。このように規制緩和領域は起業する大きなチ
ャンスになる。このため、政治家とのつながりがある人たちが優位
になる。

ワタミの渡邉 美樹会長やタリーズコーヒーの松田公太氏など、ベン
チャー企業の創業者が政治家になっているのは、規制緩和される新
しい分野の情報をいち早く手に入ることによる。

もう1つは世界を最初から目指して世界との競争をすることである。
スマホのソフト分野は、iPHONとアンドロイドの2つのOSに対応する
だけで世界でビジネスができるし、その人口は3億人以上になるので
、1つダウンロード当り20円でも1億人が使うと20億円になる。
ゲームソフトで1つ当たれば、大きな儲けが転がり込む。それも数
人の企業でも可能である。

今後、3Dプリンターも普及すると、3D用フィギアーの設計図が売
れることになる。徐々に世界でのビジネスの分野は広がってくる。
デザインの世界も国際化してくる。それも個人がその設計図を売る
ことができることになる。

厳しいが、それを乗り越えると、日本の若者には大きなチャンスが
待っているぞ。

さあ、どうなりますか?

Thinking About Doing Business

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