4790.東京五輪の効果は



消費税増税でGDP3%減効果があり、この効果より大きな成長がないと
景気の腰折れを起こす不安があったが、どうも2020年東京五輪への
設備投資や民間投資が出てくることで、腰折れをしても設備投資が
その後来るので、影響が少なくなることになりそうである。

やっと、消費税増税が可能になったようである。東京五輪効果は大
きい。

安倍首相も「デフレ、縮み志向の経済を五輪開催を起爆剤として払
拭(ふっしょく)していきたい」と五輪開催を景気浮揚につなげる
姿勢を鮮明にし、「大きな目標を得ることができた。夢に向かって
進んでいく」と熱弁を振るった。

政府筋は「アベノミクスの狙いは、冷え込んだ日本人のマインドの
変化だ。東京開催決定はその契機になる」と指摘したが、正しい。

日本人は、何かの目標があると力を出せる。東京や日本の再活性化
に皆が知恵を発揮することができる。この活性化には、日本全体を
均等に発展させるという発想ではなく、大都市に投資を集中して、
大都市の再活性化であり、その目標は世界の人が観光したいと思っ
てもらうことである。

羽田空港は24時間空港であるが、その延長で東京の交通機関も、
24時間しないと効果がない。羽田は23時以降は国際線を多数飛
ばして、羽田空港を世界でも乗り換え乗客数を1位にすることであ
る。

東京をシンガポールに並ぶ魅力的な都市にして、多数の国際会議を
招致することである。アジアのハブとしての位置を取り戻す位の意
気込みで取り組む必要がある。

東京の羽田、大阪の関空、名古屋の中部空港に集中的な投資して、
世界からどれだけ客が呼べるかであろう。反対が多い羽田沖合の航
路を変える位の本気度が必要だ。そして、滑走路を8本にして発着
回数を今の倍以上にして行かないと、世界のトップにはできない。
ここからは、政治がどう大きな方針を出すかの勝負である。

残念ながら、日本から自動車などの製造業が今後も世界に逃げてい
くが、その代わりに世界の人たちが日本の自然や料理、歴史に興味
を持ってもらう必要がある。長年、日本拡大戦略を主張してきたが
やっと、その実現ができる環境が整い始めた。

JR東海のリニア新幹線も2020年に開業目標を前倒ししてほしい
し、東京から大阪までを開業してほしい。このためには、国も金を
出すべきである。日本をどう売り出すか、政府が中心に戦略を出す
べきである。地方に薄くばらまくことだけはやめてほしいものであ
る。

日本をどう魅力的な国にするかを皆が知恵を出すべきである。

さあ、どうなりますか?

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安倍首相、五輪成功へ決意=経済でも起爆剤に−2020年五輪招致
 【ブエノスアイレス時事】東京が2020年夏季五輪の招致に成
功したことを受け、安倍晋三首相は7日夜(日本時間8日午前)の
ブエノスアイレスでの内外記者会見で「東京五輪を必ず成功させる
べく、早速準備に取りかかる。全ての選手が実力を出し切り、ベス
トな競技ができるようにする」と述べ、成功への決意を表明した。
 首相は「皆が力を合わせれば夢がかなうことを国民とともに示す
ことができた」と招致の意義を強調。「デフレ、縮み志向の経済を
五輪開催を起爆剤として払拭(ふっしょく)していきたい」と五輪
開催を景気浮揚につなげる姿勢を鮮明にし、「大きな目標を得るこ
とができた。夢に向かって進んでいく」と熱弁を振るった。
 また、「東日本大震災からの復興を見事に成し遂げた日本の姿を
世界中の人々に向けて力強く発信していく。それこそが感謝の気持
ちを表す最善の道だ」と語り、被災地に配慮した五輪を実現させる
意向をにじませた。(2013/09/08-09:58)
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「デフレ脱却へ弾み」と期待=消費増税判断に影響も−安倍政権
 2020年夏季五輪の東京開催について、安倍政権は、最優先課
題として取り組む「デフレ脱却」への追い風になると手放しで喜ん
だ。政権内には、安倍晋三首相が14年4月の消費税率引き上げを
決断しやすくなったとの見方も出ている。
 「15年続いたデフレ、縮み志向の経済を払拭(ふっしょく)し
ていきたい」。首相は開催地決定後の記者会見でこう強調。菅義偉
官房長官は8日のNHK番組で「デフレ脱却へ大きな弾み」と語り
、石破茂自民党幹事長も記者団に「大きな(経済)効果がある」と
述べた。
 東京都の試算では、東京五輪の経済波及効果は20年までで約3
兆円。政府筋は「アベノミクスの狙いは、冷え込んだ日本人のマイ
ンドの変化だ。東京開催決定はその契機になる」と指摘した。
 焦点となっている消費増税に関し、首相はNHK番組で「招致決
定と消費税は直接関係ない」と語った。しかし、予定通り8%への
引き上げを望む財務省幹部は「首相も増税を決めてくれるのではな
いか」と期待。首相周辺も「雰囲気が良くなるから増税しやすくな
る」と話した。 
 一方、懸念材料だった東京電力福島第1原発の汚染水漏れについ
て、首相はプレゼンテーションで「状況は制御されている」と強調
。その後の会見では「健康問題は、今までも現在も、これからも全
くない」と断言した。今後、事態が深刻化すれば、首相が責任を問
われるのは必至だ。
 ◇「ほっとした」と首相
 首相にとって国際オリンピック委員会(IOC)総会への出席は
、賭けだった。自ら戦いの舞台に上がりながら招致を逃せば、政治
的ダメージを負うことになるからだ。
 1964年の東京五輪は首相の祖父・故岸信介氏が首相当時に開
催を決めた経緯があり、安倍首相の今回の招致への熱意は相当だっ
た。1月の東南アジア歴訪前の勉強会では、訪問国にIOC委員が
居るかどうかを把握していなかった外務省幹部を、首相が「なぜ調
べていないんだ」と怒鳴りつける場面もあった。
 就任以降の各国首脳との会談では、可能な限り東京招致のPRバ
ッジを手渡し、協力を要請。16年五輪の招致レースの際、警護官
を多く伴い総会に出席し不評を買ったとされるオバマ米大統領の例
を教訓に、首相は今回、警護官の数を絞った。
 「半分ほっとして、後の半分は本当にうれしい」。招致決定後、
首相は日本テレビのインタビューに、こう心境を語った。
(2013/09/08-16:18)

Tokyo 2020 Games shot in the arm for aging nation

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