4780.北上線、奥羽本線(秋田〜大館)、花輪線



8月28日、29日で東北の北上線、奥羽本線、花輪線に乗ってきた。
家を4時に出るが、まだ外は暗い、赤羽で明るくなり始め5時20分宇
都宮行、宇都宮で6時56分黒磯行、黒磯で7時54分郡山行に乗るが、
夏の間の混雑期5両編成を秋になったので4両編成にしたというこ
とで、編成が少なくなり乗客数はまだ減っていないので混んでいる。

ここまでは乗り継ぎ時間が短く、何もできなかったが、やっと郡山
で28分の時間的な余裕があり、朝ごはんのお握り2コと飲み物を買
い、9時28分福島行きに乗る。福島で56分の待ち合わせがあるので、
街中まで出てみる。福島で11時発5両編成仙台行、仙台でも56分の
余裕があり駅ビルの中を散策し、12時45分4両小牛田行、小牛田で
13時46分一ノ関行3両ではあるがワンマンカーである。乗客数が少
ない。

一ノ関で14時37分盛岡行2両ワンマンカーである。平泉で乗り降り
が多い。山が遠くにある広々とした田んぼの中を行く。気持ちが良
い。無人駅は少なく、運転手が改札するのは2駅程度であった。
前沢駅で4分停車したが、貨物列車に追い越された。

北上で降り、ここでも28分の時間があり、売店でビールとツマミを
買い、停車中の列車の中で飲んだ。

東北本線は複線電化されているが、東海道本線に比べて乗り継ぎ時
間が長い。それは並行して走る新幹線に乗客を流そうとしているの
ではないかと見る。

東北本線は、乗客密度が少ないのでそうしないと運営できないので
あろう。このため長距離客が少ないような気がする。私は乗継いで
いくが、あまり前の電車で見た人がいない。そして、小牛田から先
は一時間に1本程度であり、単線でも良いような気がするが、貨物
列車がある。と考えていたら、

そこに金太郎と書かれている電気機関車2両連結が長いコンテナ車
を引いて通り過ぎる。この金太郎とはEH500形電気機関車で、JR貨物
が1997年(平成9年)から製造する三電源方式交流直流両用電気機関
車で、この1台で電化全区間を走りきるという。

北上線の16時09分ディーゼル2両横手行、もちろんワンマンであり
、2駅だけが有人駅であとは無人駅である。有人駅はほっとゆだ駅
ともう1つである。それも委託であろう。40代の女性が駅員であ
り制服が違う。この線は単線非電化で山の中を行き、トンネルと川
沿いのために、川が左右どちらかに見える。横手に17時26分に着く。

奥羽線に乗り換えようとしたが、ホームは高校生が一杯である。高
校の下校時間なのであろう。夏休みが東北では短いので、この時期
、高校は2学期に入っている。横手で17時52秋田行は2両であるが
車掌がいる。車内は満員という状況である。高校生と勤め人が7:
3の割合であろうか?奥羽線は電化されている。

しかし、奥羽線の新庄から秋田の方が、東北線の一ノ関から盛岡よ
り、人が多いのかも知れないと思った。それほど人の数が違う。

秋田19時着、駅に隣接したビル3階レストランで稲庭うどんとカツ
丼を食べて、ホテルに。

29日、朝5時33分3両弘前行に乗る。車掌もいる。しかし、秋田の朝
は寒い。半袖で来たが寒い。クーラーの効いている電車の中では、
耐えられなくて長袖を着た。奥羽線は複線区間と単線区間が相互に
現れるが、大館と秋田の間も同じだ。

秋田駅を出ると左にコンテナヤードとコンテナ貨物列車がいる。JR
貨物の一大拠点のようである。八郎潟に入ると、田んぼが広がる。
ここの風景は、家がなく田んぼだけという風景に遭遇する。この風
景は日本にはそうない。しかし、それだけ人がいないことになる。

東能代駅手前の信号所で上り電車と交換した。単線区間であるので
交換待ちもある。この電車3両の意味は、東能代を越えるとわかる。
東能代から大館間は高校生の通学列車であり、大量の高校生が乗っ
てくる。その全てが大館で降りる。大館に大きな高校があるようだ。

大館で花輪線に乗り換えようとしたら、花輪線は8月9日の大雨で、
土砂崩れを起こし不通であり、代行バスが鹿角花輪駅まで出ている
という。

時間があるので、少し駅の外に出るが大館も寒い。歩いている高校
生たちも半袖では寒いと話している。

忠犬ハチ公像の写真を撮り、8時の代行バスに乗る。バスの乗客は5
名。東大館駅で2名乗車して、大滝温泉で1名下車した。残りの人
は終点鹿角花輪駅まで乗り、その後のディーゼル車にも乗っていた
が、これでは復旧を遅がないはずである。乗客が少ない。

しかし、代行バスでわかったことがある。バスと鉄道では風景が大
きく違う。道路にはいろいろな店や施設があり、そこの風景は背景
でしかない。しかし、鉄道は、線路沿いには店などの施設はなく風
景しかない。風景が主景なのである。このため、バス旅行は全国均
一になり、鉄道旅行は地域差が出るのだ。

鹿角花輪駅には9時20分に着いた。9時30分盛岡行の2両ディーゼル
車、ワンマンカーに乗る。八幡平や安比高原を通る路線であり、高
原を行くが既に秋の気配で、すすきが茂り、トンボが群れをなして
、それと黄色い花が咲き誇っている。それと、寒くて長袖の服を着
続ける。

好摩から先。盛岡までは、IGRいわて銀河鉄道路線である。この路線
も複線電化されている。盛岡で精算したが好摩から盛岡まで630円で
あった。盛岡で11時33分北上行2両ワンマン電車、岩手山が雄大で
あり、その山と田んぼの風景で絵になる。

北上で12時30分一ノ関行、ディーゼル車4両である。電化されてい
る東北本線でディーゼルをどうして運用するのかと思ったが、一ノ
関で、そのまま気仙沼行になったので、車両移動の転用でそうなっ
たのであろう。このあたりの風景は、丸い丘の林と田んぼが散らば
る風景であり、他にはこの風景はない。家の周りに木を植えるため
に、林と田んぼと見えるのである。

一ノ関で30分の乗り継ぎ時間が有り、とろろそばを食べ、13時54分
仙台行2両ワンマンに、小牛田で2両増結して4両になり、車掌が
付いた。仙台で16時02分福島行4両は、ホームに人がいっぱいであ
る。やはり高校生と買い物した帰りの主婦などが多い。

福島で17時24分黒磯行、黒磯で19時31分宇都宮行、宇都宮で20時24
分上野行、小金井で20時50大船行に乗り、池袋22時18分に着く。家
に帰ったのは11時30分であった。ただ電車に乗っているだけである
のに、疲れている。

このため、旅行では電車の中での時間の潰し方を考えないといけな
い。英語の文献を読むだけでは、頭が疲れてしまい、もう少し楽な
本も必要であるなーと思った。疲れない方法を編み出す必要がある。

今後、益々遠くの路線に乗ることになり、この先は途中時間が増え
ることになる。この時間をどう過ごすかが問題である。東北も五能
線、奥羽線(大館〜青森)と太平洋沿岸に向かう路線しか残ってい
ない。この内、太平洋沿岸への路線は、まだ太平洋沿いの路線が不
通であり、効率が悪いことで乗らない。

すべてのJR線に乗るためには、北海道と中国、九州、四国と東京か
ら遠い地域になり、益々18きっぷでの制覇には途中時間がかかる
ことになる。その対策をしっかりしないと、何もしないで疲れるだ
けである。



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