4760.「風立ちぬ」を見る



今日は、宮崎駿の「風立ちぬ」を見に行った。このコラムで評論し
たのに、見ていないのは、いかにもマズイと。

吉祥寺オデオン座3F230席のスクリーンで15時20分の回に
行った。1時30分前でも満席に近いようで、15分前には来てく
ださいと言われた。それより、早く30分前に行ったが、既に70
人程度が列を生していた。

係りの人に聞くと、今回分230席分の券はすでに売り切れている
という。入場開始時点で3Fのスクリーンであるが、2Fまで列が
並んでいる。

映画はいつまで上映するのですかと聞くと、「まだ分からない。観
客がいる間は、続行する」という。恐らく、夏休み中は続行のよう
である。

それほど、ジブリ作品は映画館にとっても儲かる作品のようである。
列に並ぶ周りの人を見ると、小学生と親、女子大学生2名、おばさ
ま1名などであるが、高齢者より若い人が断然多い。

このため、大学生や子供対象の自信作や大作は夏公開であるようだ。

そして、映画の映写前でも前に20席ほど、席が空いている。前売り
券を買っても来ない人がいるようである。

物語は、夢の中でのカプローニとの話と現実の話が交差しているの
と、現実世界では、菜穂子との恋物語と97式艦上戦闘機の設計の
話が交差している。

全てが美しい話になっているので、戦争の悲惨さなどはない。堀越
二郎の優秀な設計者としての半生の全体的に明るい物語になってい
る。

堀越二郎という現実を踏まえたので、現実の評価などとのギャップ
を生じてしまったようである。今までの宮崎駿とものと比べて、冒
険したのであろう。



コラム目次に戻る
トップページに戻る