ハリウッド映画というので、米国から見た「天皇の戦争責任をどう 考えるか」とフェラーズ准将が戦後日本に大きな影響を与えたが、 それをどう描いているかを見ようと、映画を見に行った。 昨日、14:10の回であり、平日の午後であり、少ないと見たが 、200名収容できる映画館で60名の方がいた。ほとんど、60 歳以上の人であり、女性同士か夫婦連れであり、私のように1人と いうのは少数派である。映画館も高齢者で成り立っているのであろ う。映画も高齢者が興味を持つモノになると持った。 映画の配給は松竹であり、米国では劇場公開はしていないでDVDでの 販売だけであり、その販売先はFOXである。日本人を最初から対象と した映画である。 この映画で感心したのは、戦争直後の東京の姿はよく描かれている し、時代考証は流石である。日本人を対象としているので、日本人 が見ておかしさを感じさせないようにしている。 しかし、フェラーズ准将が日本に興味を持つのは、日本人女性との 愛情であり、ここら辺がおかしいし、河合道や一色ゆりなどのクエ ーカーの話が出てこない。一色ゆりとの愛情かと思ったが、そうで もない。 ここら辺の歴史との違いに戸惑う。フェラーズ准将の日本を助ける 動機をアヤという女性との恋のためということにして、簡単化して いる。 フェラーズ准将はクエーカーであり、その生真面目な精神性が日本 と似ていることから興味を持ち、かつ大学時代日本からの交換留学 生から日本の文化を教わり、興味を持ったのである。戦前4回、日 本に来ているはずである。そして、日本のクエーカー普及に力を貸 したはずが描かれていない。 しかし、100分という時間で、そこまで描けないので恋が原因と してしまったようである。半分、残念である。