4761.海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」



最新鋭ヘリコプター搭載艦「いずも」は全長248メートル、排水量は
1万9500トンで、甲板上では同時に5機のヘリコプターが離発着する
ことができる。

フォークランド紛争で活躍した英国軽空母インヴィンシブルの排水
量は16,000トンであり、ハリアー22機を載せることができた。そ
して、1982年のフォークランド紛争では小型空母とシーハリアーの
組合せが戦闘で有効であることが判明した。世界的に軽空母が作ら
れたが、それより2廻りも大きい。

日本海軍の中型航空母艦「蒼龍」排気量15,900トンよりも大きい。
大型空母の「赤城」「加賀」よりは小さい。

この「いずも」にF-35Bを20機も載せると、英国軽空母インヴィン
シブル以上の活躍が期待できることになる。

この空母を持つことで、新防衛大綱の年内策定に併せ検討している
敵国の基地を攻撃する能力の保持ができるのである。この空母なし
では敵国攻撃能力などない。

このため、米政府当局者が7月下旬の日米協議で「近隣諸国にどん
なメッセージを与えるか考えてほしい」と指摘し、中国や韓国へ配
慮しながら慎重に対応するよう求めていたのだ。

また、7日付の中国各紙は6日に開かれた海上自衛隊のヘリコプタ
ー搭載型護衛艦「いずも」の命名・進水式を1面で報じ、「広島原
爆の日に合わせて准空母を進水させた」と指摘して「日本政府の軍
事力増強」への警戒感を強調した。

この軽空母はシーレーン防衛にも使え、かつブルーオーシャン海軍
としても一本立ちできることになる。このため、米軍も共同作戦を
日本の自衛隊と行い、日本の自衛隊を海兵隊のように使い、作戦を
行えることになる。米軍と装備はほとんど同じであるので、広範囲
にチームを組めることになる。

この時一番問題は、集団自衛権であり、これについても、安倍首相
が設置した有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談
会(安保法制懇)」(座長=柳井俊二・元駐米大使)が、第1次安
倍内閣の際に検討した「公海における米艦の防護」などの4類型の
憲法解釈見直しにとどまらず、集団的自衛権の行使を全面的に容認
する新たな憲法解釈を提言することになったようである。

法制局長官には、集団自衛権容認の長官を据えて、万全の体制で現
行憲法で容認する方向になる。

中国、韓国の挑発で、日本は普通の国にまた一歩、近づくことにな
る。

さあ、どうなりますか?

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中国各紙、海自艦進水に強い警戒 1面で報道
 【北京共同】7日付の中国各紙は6日に開かれた海上自衛隊のヘ
リコプター搭載型護衛艦「いずも」の命名・進水式を1面で報じ、
「広島原爆の日に合わせて准空母を進水させた」と指摘して「日本
政府の軍事力増強」への警戒感を強調した。
 中国は安倍政権の主要閣僚による靖国神社参拝や憲法改正の動き
に警戒を強めており、いずもの進水も「日本の右傾化」を示す一連
の動きと位置付けている。
 各紙はいずもについて「ヘリ14機を搭載できる能力があり、改
造すれば戦闘機の搭載も可能」として空母に準ずる機能を備えてい
ると紹介。式典に麻生太郎副総理や自民党の石破茂幹事長らが出席
したことも伝えた。
2013/08/07 13:45   【共同通信】
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中国初の国産空母か=建造開始の可能性−英軍事誌
 【ロンドン時事】英軍事専門誌ジェーンズ・ディフェンス・ウイ
ークリー(電子版)は6日までに、中国上海市の長興島の造船所で
、中国初の国産空母の建造が進められている可能性があると伝えた。
中国は2012年、旧ソ連製空母を改修した初の空母「遼寧」を就
航させている。
 今年3月3日撮影された造船所の衛星写真を基に同誌が分析。写
真からは、周辺のドックで造られている商業用船舶とは異なる構造
の建造物が確認され、これが建造中の空母の一部ではないかとみら
れている。(2013/08/06-23:04)
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日本 海上自衛隊最大の戦闘艦 建造完了
6.08.2013, 18:54VOR
神奈川県にあるドックでは、試作段階であるヘリコプター搭載型護
衛艦「いずも」が完成し、海上自衛隊が保有するなかでは最大の戦
闘艦となる。
    このヘリコプター搭載艦は全長248メートル、排水量は1万9500
トンにおよぶ。甲板上では同時に5機のヘリコプターが離発着するこ
とができる。
    このプロジェクトには1200億円(12億2千万ドル)が費やされ、
2015年3月に配備される。現在、日本ではいずも型艦をさらに一隻建
造する準備が進んでいる。
    タス
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米、敵基地攻撃論に懸念表明 中韓刺激と政府間協議で
 安倍政権が新防衛大綱の年内策定に併せ検討している敵国の基地
を攻撃する能力の保持について、米政府当局者が7月下旬の日米協
議で「近隣諸国にどんなメッセージを与えるか考えてほしい」と指
摘し、中国や韓国へ配慮しながら慎重に対応するよう求めていたこ
とが分かった。政府関係者が6日、明らかにした。
 米側は、歴史認識や領土をめぐる日中、日韓の緊張が東アジア情
勢に悪影響を与える可能性を懸念している。敵基地攻撃能力をめぐ
る議論が中韓の反発を呼び、さらなる関係悪化につながらないよう
日本側にくぎを刺したものとみられる。
2013/08/07 02:00   【共同通信】
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集団自衛権の全面容認、有識者会議が提言へ
読売新聞 8月3日(土)7時9分配信
 集団的自衛権を巡る憲法解釈見直しを検討するため安倍首相が設
置した有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(
安保法制懇)」(座長=柳井俊二・元駐米大使)が、第1次安倍内
閣の際に検討した「公海における米艦の防護」などの4類型の憲法
解釈見直しにとどまらず、集団的自衛権の行使を全面的に容認する
新たな憲法解釈を提言することが2日、わかった。
 安保法制懇の座長代理を務める北岡伸一・国際大学長が読売新聞
のインタビューで明らかにした。北岡氏は、中国の軍備増強や沖縄
県の尖閣諸島への継続的な領海侵入について懸念を示したうえで、
「これからまとめる報告書では、憲法、国際法解釈、今の安全保障
環境を踏まえて、4類型にとどまらない提言になるだろう」と述べ
た。
 内閣法制局が、集団的自衛権の行使は憲法9条の下で許される「
自衛のための必要最小限度の実力行使」の範囲を超えて違憲だとす
る憲法解釈を示していることについて、北岡氏は「個別的自衛権だ
けで必要最小限度が足りているとは到底言えない。信頼できる国の
間でお互いに協力して安全を守ろうというのが集団的自衛権の考え
方だ。集団的自衛権が必要最小限の中に入らないというのはおかし
い」との認識を示した。
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日本の海上軍事力は見くびることのできない=中国海軍少将
サーチナ 8月2日(金)9時32分配信
 中国海軍の楊毅少将はこのほど、「日本の海上軍事力は見くびる
ことのできない強大な能力を持っており、わが国は日本を大幅に超
えるべきだ」と主張した。中国網日本語版(チャイナネット)が報
じた。以下は同記事より。
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 習近平総書記は7月31日、政治局集団学習会を主宰した際、海洋強
国の建設を強調した。中国海軍には現在、23万5000人の人員が所属。
北海艦隊、東海艦隊、南海艦隊の3つの艦隊を管理し、水上艦艇部隊
、潜水艦部隊、航空兵部隊、海軍陸戦隊部隊、沿岸防衛部隊の5つの
兵種で構成されている。人員と艦艇の規模を見ると、米国とロシア
の海軍に劣らないが、武器装備の性能、作戦理論、実戦経験などの
総合的な作戦能力は米国、ロシアの海軍と数世代の差がある。
 中国の海軍力を脅威とみなし、戦略的意図や作戦能力で中国に脅
威をもたらしている米国の海軍と日本の海上自衛隊の実力を見ると
、中国に差があることがはっきりわかる。
 米海軍が世界一であることは間違いなく、海上における総合的な
作戦能力は抜群に優れている。まず、海上での作戦能力の中心とな
る現役航空母艦を11隻保有し、そのうち10隻が世界トップレベルの
二ミッツ級原子力空母である。また、建造中の原子力空母ジェラル
ド・R・フォードの全体的な性能は二ミッツ級以上になると見られる。
 米海軍は世界先進レベルの巡洋艦や駆逐艦などの大型水上艦を160
隻保有する。うち、22隻はタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦、62隻
はアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦で、これらの先進的な大型水
上艦は3−5隻で1つの戦役エリアに対する制海権と制空権を持ってい
る。米海軍が10隻保有するワスプ級強襲揚陸艦を中心とする水陸両
用艦の戦闘群の能力は、空母の戦闘群にも劣らない。
 米海軍が保有する14隻のオハイオ級戦略ミサイル原子力潜水艦は
核抑止の中心的任務を担っており、うち3隻が24時間体制で順番に巡
航し、約600発の核ミサイルを随時発射させることができる。45隻の
ロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦、18隻のバージニア級攻撃型原
子力潜水艦は、各国の潜水艦の天敵となるだけでなく、海上と陸上
のターゲットに向けて長距離ミサイル攻撃を行うこともできる。
 日本の海洋力については、海上自衛隊と呼ばれているが、その規
模、先進的な武器装備、普段受けている厳格な訓練、長期にわたっ
て備える海上作戦の伝統と経験から、見くびることのできない強大
な能力を持っていると言える。
 海上自衛隊は4つの艦艇戦闘群からなり、以前は1つの戦闘群が8隻
の駆逐艦と8基のヘリコプターを保有していたことから「八八艦隊」
と呼ばれていた。21世紀に入ってから、日本は海洋力の発展を急速
に進め、こんごう型イージス艦の就役により、4つの「十十艦隊」に
拡大した。つまり、1つの戦闘群が10隻の駆逐艦、護衛艦と10基のヘ
リコプターを保有している。
 最新のひゅうが型護衛艦は、排水量、動力、外観のデザインのど
の点においても正真正銘の空母だと世界の海軍専門家から見られて
いる。日本が新たに建造している22DDHは、現代の海軍軍艦の最新鋭
・最高レベルを誇り、海上自衛隊の実力を大幅に向上させることは
間違いない。また、18隻の通常潜水艦のノイズシステム、装備はと
もに世界最新鋭のものである。
 中国は国際的地位にふさわしく、国の安全と発展の利益に合った
強大な海軍力を構築することは、中国の現代化における戦略的任務
である。中国海軍の建設の目標は他国の海洋力に合わせるべきだ。
 そのためには、中国の全体的な海軍力は日本の作戦能力を大幅に
上回らなければならない。この点は隠す必要がなく、日本がこのよ
うな力の差が生じる動きに徐々に適応できるようにする必要もある。
ほかの大国の海軍と比べて、規模において中国はロシアの海軍力に
近づかなければならない。(編集担当:米原裕子)



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