4748.中国が暗雲の中に



中国ではこのところ、無差別の暴力事件や傷害事件が相次いでいる。
20日に北京市の北京首都国際空港で、車椅子に乗った男性が手製の
爆発物を爆発させた事件は記憶に新しい。これ以外にも、同市のス
ーパーマーケット・カルフール馬連道店では刃物を持った男が来店
客を次々と刺し、1人が死亡。また、広西省では4人目の子供の住民
登録申請時に一人っ子政策のために罰金の支払いを求められたこと
に反発した男性が計画出産当局に乗り込み、職員を刺殺する事件が
発生している。

所得の格差を示す指標であるジニ係数を見ると、中国は2012年に既
に0.49に達している。ジニ係数は0から1で示され、1に近づくほど
格差が大きく、0.4以上は社会騒乱が多発する警戒ラインと認識さ
れている。

仏メディアは、中国の経済成長率は鈍化しつつあり、中産階級が
これまでのように急速に拡大することは難しく、成功できなかった
者の多くは「チャイナドリーム」が自分たちには手の届かないもの
であることを痛感。その結果、社会で不満や恨みが発散されている
と指摘したという。

しかし、情報・メディア企業のACニールセンは23日、2013年第2四半
期の中国における消費者信頼感指数を発表し、第2四半期の中国消費
者信頼感指数は前四半期比2ポイント上昇、前年同期比4ポイント上
昇の110となり、過去最高という。

成功した都市住民が消費を増やしていることがわかる。ACニールセ
ンの範奕瑾(ファン・イージン)中国小売モニタリングサービス副
総裁は、「中国消費者信頼感指数は以前、三つの面から共に支えら
れていた。しかし今年第2四半期は、消費見通しのみに支えられた。
大都市の住民の所得増加率は地方都市を上回っている。

消費者は雇用見通し、財務状況をそれほど楽観視していないが、彼
らの所得増加率は高く、生活の質を改善しようという切実な需要を
持っており、消費者信頼感指数が急上昇した。また大都市の消費者
の消費に対する考えにも変化が生じた。旺盛な消費意欲は、伝統的
な銀行預金だけでなく、個人投資・金融サービスの種類が拡大した
ことからも見て取れる」と。

現時点の消費であるが、24日発表した中国の製造業の景況感を示
す7月の製造業購買担当者指数(PMI)の速報値は47・7と、
6月の48・2から低下し、景況感の悪化を示した。

というように徐々に中国経済は落ちていく。最初は徐々に落ちてい
くので、よくわからないが、それが積み重なると、大きくなる。今
でも不満を持つ中国国民が多いのに、景気が落ちたら、その国民は
益々、騒ぐことになる。政治的な安定を失うことになる。

しかし、まだ中国は景気悪化が始まったばかりであり、今後の動向
を見ていくことが必要である。

中国は暗黒の中に入っていくことになる。この時、政府は日本と対
決姿勢にして国民を戦争に仕向けるのか、日本と経済関係を強化し
て、景気が落ちるのを止めるのか?

その岐路が来ているように感じるが、どちらを選択するのであろう
か?


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腐敗、格差、不公平…もうたくさん、中国政府への不満爆発か
=相次ぐ暴力事件―中国
Record China 7月25日(木)23時41分配信
2013年7月25日、中国ではこのところ、無差別の暴力事件や傷害事件
が相次いでいる。20日に北京市の北京首都国際空港で、車椅子に乗
った男性が手製の爆発物を爆発させた事件は記憶に新しい。これ以
外にも、同市のスーパーマーケット・カルフール馬連道店では刃物
を持った男が来店客を次々と刺し、1人が死亡。また、広西省では4
人目の子供の住民登録申請時に一人っ子政策のために罰金の支払い
を求められたことに反発した男性が計画出産当局に乗り込み、職員
を刺殺する事件が発生している。このような暴虐な事件は不満が爆
発するかのように頻発している。米華字メディア・多維新聞が伝え
た。
英紙『ガーディアン』は北京首都国際空港の爆発事件を取り上げ、
事件を起こした男性は出稼ぎ先の広東省で治安要員に殴られ障害を
負い、損害賠償を求めて当局を提訴したが敗訴、その後も陳情を行
っていたが相手にされず、精神的に追い込まれていたと伝えた。政
府当局から一般庶民が非道な扱いを受けることは日常的に起きてお
り、土地を失っても補償を受けられなかったり、医者に病気を診て
もらうためには賄賂が必要不可欠だったりと理不尽なことは多い。
そして、自分たちが権力によって強引に法を守るよう要求されてい
る一方で、役人らは法を犯しても罰せられることはないのを誰もが
知っている。それが問題を引き起こしているのだ。
韓国メディアによると、所得の格差を示す指標であるジニ係数を見
ると、中国は2012年に既に0.49に達している。ジニ係数は0から1で
示され、1に近づくほど格差が大きく、0.4以上は社会騒乱が多発す
る警戒ラインと認識されている。
仏メディアは、中国の経済成長率は鈍化しつつあり、中産階級が
これまでのように急速に拡大することは難しく、成功できなかった
者の多くは「チャイナドリーム」が自分たちには手の届かないもの
であることを痛感。その結果、社会で不満や恨みが発散されている
と指摘した。そして、政府にはびこる腐敗の深刻化は、挫折した人
々の絶望感を助長している。(翻訳・編集/XC)
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中国の消費者信頼感指数、過去最高を記録―米企業調査
Record China 7月25日(木)23時10分配信
2013年7月24日、国際金融報によると、情報・メディア企業のACニー
ルセンは23日、2013年第2四半期の中国における消費者信頼感指数を
発表した。それによると、第2四半期の中国消費者信頼感指数は前四
半期比2ポイント上昇、前年同期比4ポイント上昇の110となり、過去
最高を記録した。
ACニールセンの厳旋(イエン・シュエン)大中華区総裁は、「中国
全体の経済成長は鈍化しているが、消費者の個人的経済状況および
消費意欲に対する楽観度は依然として安定的に上昇している。中国
人消費者の第2四半期の消費意欲は、前四半期比で2ポイント上昇の
41となり、個人的経済状況は1ポイント上昇の69となった。これらの
要因を受け、第2四半期の中国消費者信頼感指数は全体で2ポイント
上昇となった」と説明した。
厳氏は、「中国製造業の労働力に対する需要が減少し、中国人消費
者の第2四半期の雇用見通しは前四半期より2ポイント低下した。し
かし高位で推移する消費意欲が、中国消費者信頼感指数の勢い持続
のカギとなっている。5月末現在、当社が調査した日用消費財小売総
額は、前年同期比12%増となった」と指摘した。
ACニールセンの範奕瑾(ファン・イージン)中国小売モニタリング
サービス副総裁は、「中国消費者信頼感指数は以前、三つの面から
共に支えられていた。しかし今年第2四半期は、消費見通しのみに支
えられた。大都市の住民の所得増加率は地方都市を上回っている。
消費者は雇用見通し、財務状況をそれほど楽観視していないが、彼
らの所得増加率は高く、生活の質を改善しようという切実な需要を
持っており、消費者信頼感指数が急上昇した。また大都市の消費者
の消費に対する考えにも変化が生じた。旺盛な消費意欲は、伝統的
な銀行預金だけでなく、個人投資・金融サービスの種類が拡大した
ことからも見て取れる」と語った。
(提供/人民網日本語版・翻訳/ YF・編集/武藤)
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焦点:中国政府、市場とのコミュニケーションに苦戦
2013年 07月 24日 14:40 JST
[上海/香港 24日 ロイター] - 中国の習近平政権は景気を落
ち着かせて堅実な成長に向けた土台を作ることに追われているが、
市場や国民に明確かつ一貫したメッセージを送るというこれまでの
得意分野でも苦戦している。
この数週間、投資家が中国政府の対策の裏にある意図、改革への意
欲、改革に伴う経済的な痛みに対する許容度などに疑問を抱いたた
め、金融市場では何度も混乱が生じた。
23日には高速鉄道向け投資に関する報道で政府が景気支援に乗り
出すとの期待が高まり、香港上場の中国企業株は7カ月ぶりの上昇
を演じたが、その数時間後に習近平国家主席は経済改革の必要性を
強調した。
世界第2位の経済大国である中国の先行きは不透明であり、透明性
は重要だ。
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7月の中国、製造業の景況感悪化 低水準で減速懸念強まる
 【北京共同】英銀大手HSBCが24日発表した中国の製造業の
景況感を示す7月の製造業購買担当者指数(PMI)の速報値は
47・7と、6月の48・2から低下し、景況感の悪化を示した。
昨年8月以来、11カ月ぶりの低水準となり、景気判断の節目とな
る50を3カ月連続で割り込んだ。
 中国経済の減速懸念が強まりそうだ。中国は輸出鈍化や内需の不
振で製造業が低迷している。
2013/07/24 13:44   【共同通信】




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