4732.中国経済の動向



中国の6月の貿易統計によると、輸出は前年同月比3.1%減の
1743億2000万ドルとなった。輸出のマイナスは、春節(旧
正月)時期の要因で落ち込んだ2012年1月を除き、世界的な金
融危機の影響が続いていた09年11月以来、3年7カ月ぶり。国
内で景気悪化懸念が強まる中、頼みの綱の外需にも影が差し始めた
ようである。

李首相は、「経済環境は複雑さを増しており、成長する要素がある
半面、下振れの圧力もある」と指摘。その上で、「経済成長率や雇
用水準が下限を割り込んではならない」と指示した。

また、「持続可能かつ健全な(経済)発展には、経済の転換や近代
化が必要だ。改革は障害を取り除き、経済の安定化と再編に向けた
新たな勢いを生み出す」とも述べた。

この中国の経済減速でユーロ圏の危機の最中、ドイツは安定した岩
のような存在だったが、今、大きく揺さぶられている。6月19日以降
、ドイツ株は欧州平均よりずっと大きく下げ、かつドイツの景気も
落ちることになるそうである。

このように中国がくしゃみをすると、ドイツが風を吹く関係が各所
にできているので、中国の経済減速はオーストラリアなどに広がり
、その連鎖が起きる可能性が高い。

このため、国際通貨基金(IMF)は、4月に公表した世界経済見
通しを改定した。2013年の世界全体の実質経済成長率を0・2
ポイント下方修正し3・1%と予測。

韓国の経済にも大きな影響を与える。それとアシアナ航空会社の事
故とパイロットの質が低いことが明らかになり、日本人は韓国の航
空会社を使わなくなるだろう。

というように韓国の景気も落ちることが確実。

その裏には、円安で中国・韓国企業の輸出が伸び悩んでいることも
関係しているようである。

中韓が日本を安全保障で追い詰めているが、日本は中韓を経済で苦
しめていることになる。中韓が組んで日本を敵にしたことで、日本
から経済で反撃を受けることになる。

さあ、どうなりますか?

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中国、外需不振で苦境=景気悪化の懸念強まる
 【北京時事】中国の習近平国家主席、李克強首相による新指導部
が、経済改革に本腰を入れようとした矢先、高度経済成長のけん引
役だった輸出の伸びが、実質3年7カ月ぶりにマイナスに転落した。
過剰な投資をやめさせるなどの改革を進めれば、ある程度、経済成
長が減速するのは避けられない。景気悪化の懸念が強まる中、輸出
は成長を支えるどころか、足を引っ張る可能性が出てきた。
 李首相は9日、視察先の広西チワン族自治区で、「経済環境は複
雑さを増しており、成長する要素がある半面、下振れの圧力もある
」と指摘。その上で、「経済成長率や雇用水準が下限を割り込んで
はならない」と指示した。改革に伴う多少の成長減速は容認するも
のの、政府年間目標の「7.5%前後」は死守するとの決意とみら
れ、景気悪化への懸念をにじませた。(2013/07/10-16:56)
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中国経済に下向き圧力、全般的には安定=李克強首相
2013年 07月 10日 13:20 JST
[北京 10日 ロイター] - 9日付の新華社によると、中国の李
克強首相は中国の経済情勢について、今年に入ってこれまでのとこ
ろは全般的に安定しているとの見方を示した。経済指標の内容も妥
当なレンジ内にあり、年間の見通しの範囲内に収まっている、と説
明した。
新華社によると、首相は、南部の広西を訪問した際にコメントした。
一方で「経済環境は複雑さを増し、望ましい状況と望ましくない状
況の両方に直面している。経済にはなお成長の勢いがある半面、下
向き圧力にもさらされている」とも指摘した。
「持続可能かつ健全な(経済)発展には、経済の転換や近代化が必
要だ。改革は障害を取り除き、経済の安定化と再編に向けた新たな
勢いを生み出す」とも述べた。
首相は「経済成長率や雇用水準が下限を割り込まないようにすると
ともに、消費者物価の上昇率が上限を突破しないようにするため、
マクロ経済のコントロールは現在の状況を踏まえて行うと同時に、
将来に目を向けることも重要」としたほか「行政運営や財政システ
ム、金融、物価を含む主要な分野で改革を加速させる」と述べた。
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中国の輸出、3.1%減=3年7カ月ぶりマイナス
 【北京時事】中国税関総署が10日発表した6月の貿易統計によ
ると、輸出は前年同月比3.1%減の1743億2000万ドルと
なった。輸出のマイナスは、春節(旧正月)時期の要因で落ち込ん
だ2012年1月を除き、世界的な金融危機の影響が続いていた
09年11月以来、3年7カ月ぶり。国内で景気悪化懸念が強まる
中、頼みの綱の外需にも影が差し始めた。
 中国の輸出は今春まで、統計上は好調ぶりが示されていたが、報
道で輸出の「水増し」疑惑が発覚。香港向け輸出の際に虚偽の代金
を申告するなどして、投機資金が中国に持ち込まれていた。当局が
摘発に乗り出した途端、水増し分が剥がれ落ち、5月の輸出の伸び
は1.0%増に急減速した。
 中国経済を支えてきた輸出の落ち込みで、経済成長の減速に拍車
が掛かる可能性がある。最近の景気動向を反映して、輸入も1471
億9000万ドルと0.7%減。5月は、春節時期要因を除くと12
年8月以来9カ月ぶりにマイナスに転落しており、2カ月連続の減
少となった。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は271億3000
万ドルの黒字。(2013/07/10-12:51)
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IMF、3・1%成長に下方修正 13年世界経済予測
 【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は9日、4月に公表
した世界経済見通しを改定した。2013年の世界全体の実質経済
成長率を0・2ポイント下方修正し3・1%と予測。中国など主要
新興国の成長が想定よりも大きく鈍化していると分析した。
 日本については、日銀の金融緩和の効果で個人消費や輸出が拡大
しているため、13年の見通しを0・5ポイント上方修正し2・0
%に改善するとした。ただ14年は「海外経済の減速が波及する」
として1・2%に引き下げた。
 IMFは13年の見通しの下方修正を重ねているが、今回は「世
界の成長がさらに下振れするリスクは依然根強い」と指摘した。
2013/07/09 22:30   【共同通信】
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中国の景気減速でドイツに大打撃
2013.07.11(木) Financial Times  JBPRESS
(2013年7月10日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
ユーロ圏の危機の最中、ドイツは安定した岩のような存在だったが
、今、中国の景気減速に大きく揺さぶられている。
 6月19日以降、ドイツ株は欧州平均よりずっと大きく下げてきた。
6月19日というのは、米連邦準備理事会(FRB)が資産購入を縮小し
たいとの考えを表明した日だが、中国の資金不足が一気に世界的な
関心を集め、中国政府がいかに経済のブレーキを踏んでいるのかを
巡る不安が高まったタイミングでもある。
ドイツ株売りの背景にダブルパンチの懸念



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