中国の6月の貿易統計によると、輸出は前年同月比3.1%減の 1743億2000万ドルとなった。輸出のマイナスは、春節(旧 正月)時期の要因で落ち込んだ2012年1月を除き、世界的な金 融危機の影響が続いていた09年11月以来、3年7カ月ぶり。国 内で景気悪化懸念が強まる中、頼みの綱の外需にも影が差し始めた ようである。 李首相は、「経済環境は複雑さを増しており、成長する要素がある 半面、下振れの圧力もある」と指摘。その上で、「経済成長率や雇 用水準が下限を割り込んではならない」と指示した。 また、「持続可能かつ健全な(経済)発展には、経済の転換や近代 化が必要だ。改革は障害を取り除き、経済の安定化と再編に向けた 新たな勢いを生み出す」とも述べた。 この中国の経済減速でユーロ圏の危機の最中、ドイツは安定した岩 のような存在だったが、今、大きく揺さぶられている。6月19日以降 、ドイツ株は欧州平均よりずっと大きく下げ、かつドイツの景気も 落ちることになるそうである。 このように中国がくしゃみをすると、ドイツが風を吹く関係が各所 にできているので、中国の経済減速はオーストラリアなどに広がり 、その連鎖が起きる可能性が高い。 このため、国際通貨基金(IMF)は、4月に公表した世界経済見 通しを改定した。2013年の世界全体の実質経済成長率を0・2 ポイント下方修正し3・1%と予測。 韓国の経済にも大きな影響を与える。それとアシアナ航空会社の事 故とパイロットの質が低いことが明らかになり、日本人は韓国の航 空会社を使わなくなるだろう。 というように韓国の景気も落ちることが確実。 その裏には、円安で中国・韓国企業の輸出が伸び悩んでいることも 関係しているようである。 中韓が日本を安全保障で追い詰めているが、日本は中韓を経済で苦 しめていることになる。中韓が組んで日本を敵にしたことで、日本 から経済で反撃を受けることになる。 さあ、どうなりますか? ============================== 中国、外需不振で苦境=景気悪化の懸念強まる 【北京時事】中国の習近平国家主席、李克強首相による新指導部 が、経済改革に本腰を入れようとした矢先、高度経済成長のけん引 役だった輸出の伸びが、実質3年7カ月ぶりにマイナスに転落した。 過剰な投資をやめさせるなどの改革を進めれば、ある程度、経済成 長が減速するのは避けられない。景気悪化の懸念が強まる中、輸出 は成長を支えるどころか、足を引っ張る可能性が出てきた。 李首相は9日、視察先の広西チワン族自治区で、「経済環境は複 雑さを増しており、成長する要素がある半面、下振れの圧力もある 」と指摘。その上で、「経済成長率や雇用水準が下限を割り込んで はならない」と指示した。改革に伴う多少の成長減速は容認するも のの、政府年間目標の「7.5%前後」は死守するとの決意とみら れ、景気悪化への懸念をにじませた。(2013/07/10-16:56) ============================== 中国経済に下向き圧力、全般的には安定=李克強首相 2013年 07月 10日 13:20 JST [北京 10日 ロイター] - 9日付の新華社によると、中国の李 克強首相は中国の経済情勢について、今年に入ってこれまでのとこ ろは全般的に安定しているとの見方を示した。経済指標の内容も妥 当なレンジ内にあり、年間の見通しの範囲内に収まっている、と説 明した。 新華社によると、首相は、南部の広西を訪問した際にコメントした。 一方で「経済環境は複雑さを増し、望ましい状況と望ましくない状 況の両方に直面している。経済にはなお成長の勢いがある半面、下 向き圧力にもさらされている」とも指摘した。 「持続可能かつ健全な(経済)発展には、経済の転換や近代化が必 要だ。改革は障害を取り除き、経済の安定化と再編に向けた新たな 勢いを生み出す」とも述べた。 首相は「経済成長率や雇用水準が下限を割り込まないようにすると ともに、消費者物価の上昇率が上限を突破しないようにするため、 マクロ経済のコントロールは現在の状況を踏まえて行うと同時に、 将来に目を向けることも重要」としたほか「行政運営や財政システ ム、金融、物価を含む主要な分野で改革を加速させる」と述べた。 ============================== 中国の輸出、3.1%減=3年7カ月ぶりマイナス 【北京時事】中国税関総署が10日発表した6月の貿易統計によ ると、輸出は前年同月比3.1%減の1743億2000万ドルと なった。輸出のマイナスは、春節(旧正月)時期の要因で落ち込ん だ2012年1月を除き、世界的な金融危機の影響が続いていた 09年11月以来、3年7カ月ぶり。国内で景気悪化懸念が強まる 中、頼みの綱の外需にも影が差し始めた。 中国の輸出は今春まで、統計上は好調ぶりが示されていたが、報 道で輸出の「水増し」疑惑が発覚。香港向け輸出の際に虚偽の代金 を申告するなどして、投機資金が中国に持ち込まれていた。当局が 摘発に乗り出した途端、水増し分が剥がれ落ち、5月の輸出の伸び は1.0%増に急減速した。 中国経済を支えてきた輸出の落ち込みで、経済成長の減速に拍車 が掛かる可能性がある。最近の景気動向を反映して、輸入も1471 億9000万ドルと0.7%減。5月は、春節時期要因を除くと12 年8月以来9カ月ぶりにマイナスに転落しており、2カ月連続の減 少となった。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は271億3000 万ドルの黒字。(2013/07/10-12:51) ============================== IMF、3・1%成長に下方修正 13年世界経済予測 【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は9日、4月に公表 した世界経済見通しを改定した。2013年の世界全体の実質経済 成長率を0・2ポイント下方修正し3・1%と予測。中国など主要 新興国の成長が想定よりも大きく鈍化していると分析した。 日本については、日銀の金融緩和の効果で個人消費や輸出が拡大 しているため、13年の見通しを0・5ポイント上方修正し2・0 %に改善するとした。ただ14年は「海外経済の減速が波及する」 として1・2%に引き下げた。 IMFは13年の見通しの下方修正を重ねているが、今回は「世 界の成長がさらに下振れするリスクは依然根強い」と指摘した。 2013/07/09 22:30 【共同通信】 ============================== 中国の景気減速でドイツに大打撃 2013.07.11(木) Financial Times JBPRESS (2013年7月10日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ユーロ圏の危機の最中、ドイツは安定した岩のような存在だったが 、今、中国の景気減速に大きく揺さぶられている。 6月19日以降、ドイツ株は欧州平均よりずっと大きく下げてきた。 6月19日というのは、米連邦準備理事会(FRB)が資産購入を縮小し たいとの考えを表明した日だが、中国の資金不足が一気に世界的な 関心を集め、中国政府がいかに経済のブレーキを踏んでいるのかを 巡る不安が高まったタイミングでもある。 ドイツ株売りの背景にダブルパンチの懸念