4722.人類アフリカ



人類アフリカ
From: 小川
 
得丸さん、皆様
 
NHKのBSでアフリカ人類と言語の起源についての番組がありま
した。
地球ドラマチック「人類 遥かなる旅路■〜アフリカから世界へ〜」
BBC のHuman Jurney out of Africa (2009)の日本語版のようです。
昨年末の南ア旅行で人類の歴史についていりいろ知見したことが重
ねあいました。
 
・ 南アのクラシーズの近くであり、景色の似たピナクルポイント
の海岸線の洞窟がホモサピエンスの最も古い遺跡としてカイル・ブ
ラウン教授(南アリゾナ大学)の話が紹介されていました。
陸の狩猟だけでは野生動物に負けるので海産物の捕獲によって生き
ていた。潮の干満に注意をして採取した。先を見込んで計画する能
力があった。貝ガラのあとなど。
 
・ホモサピエンスが他と異なっていた点として: ことば、芸術、
宗教、計画する能力、愛する感情を持っていること。
 
・オーカー(天然の顔料):洞窟の壁画を描いたり体を彩色するた
めにつかわれたらしい。)
記号やシンボルによるコミュニケーション能力を持ち言葉を使って
いた可能性がある。
 
・16.5万年前に十分な計画性を維持する能力が存在していた。
技術の伝達には「教える」行為が必要だった。視覚的な情報だけで
なく言葉による説明が必要だった。世代を超えて伝える必要があっ
た。
 
・言葉のひひきはピナクル・ポイントから2000KM離れたカラ
ハリ砂漠に残っていた。
舌を鳴らす音(クリック音)を使う。4種のクリック音がある。タ
ンザニアの言葉と良く似ている。(3000KM離れており両者は
10万年以上接触はなかった。) 
カラハリの人たちは狩のときに無声化する。獲物にさとられないよ
うに舌をならす音だけで意思の疎通をおこなう。
・ 人間の身体的特徴: 狩の獲物が消耗して倒れるまで追い詰め
てトドメを刺す。(最も古い狩の手法)ができるのは人間が毛皮に
覆われていないハダカで体温を下げることができるからである。ス
ピードでは野生動物に負けるが長距離を走り続けることができるの
は汗で効率よく体温を下げることができるからである。(ハダカデ
バネスミの話はなかった)
 
・長い脚をもっおり優れたバネがある。お尻の筋肉が発達していた
ので体を安定させることができる。
 
そのほか気候変動が原因でアフリカからでてイスラエルに移住した
話(旧約聖書のイブがアフリカに存在する?)やモンスーンによるエ
デンの園などの話が紹介されています。
 
小川
 
地球ドラマチック「人類 遥かなる旅路■〜アフリカから世界へ〜」

放送概要

人類はなぜこれほど繁栄することができたのか。人類はどこからき
てどのように世界に広がったのか。詳細な研究データに基づき人類
の遥かなる足跡を追う。(3回シリーズ)

我々ホモ・サピエンスの最も古い頭蓋骨は、エチオピアで発見され
た19万5000年前のもの。遺伝子解析によると、今の人類は、すべて
アフリカのある小さな集団の子孫だという。いつ、どのようにアフ
リカを出て、新天地をめざしたのか。当時の地形や気候を分析する
と、意外なルートをたどった可能性が…。第1回は人類のアフリカか
らの旅について伝える。第2回はアジア、第3回はアメリカへの旅路。
(2009年イギリス)
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From: KUMON KIMIAKI TOKUMARU
小川さん、

貴重な番組のご紹介ありがとうございます。

以下の点、指摘としては面白いと思うのですが、ホモサピエンスと
は「文法によって、言語を連接して複雑なことをコミュニケートで
きる動物、物理的には存在しないことであっても論理的な概念をつ
かってものを考える動物」だと定義すると、微妙に違ってくると思
います。まだ議論の精度が 甘いという気がします。

愛することとか、おいしいものが好きとか、勇気のあるなしとかは
、すべて動物に共通することだと思います。

情報の定義は、「概念記号を文法的に連接したもの」であり、ヒト
の言語は情報を伝達できるが、動物は記号のやりとりしかできない
と考えられます。

得丸

・ホモサピエンスが他と異なっていた点として: ことば、芸術、
宗教、計画する能力、愛する感情を持って いること。

・16.5万年前に十分な計画性を維持する能力が存在していた。
技術の伝達には「教える」行為が必要だっ た。視覚的な情報だけで
なく言葉による説明が必要だった。世代を超えて伝える必要があった。



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