6月の世論調査によると、安倍内閣の支持率は前月比2.8ポイン ト減の57.4%となった。昨年12月の政権発足から高水準を維 持しつつも、2カ月連続の減少で60%を割り込み、発足直後の今 年1月調査以来の5割台となった。不支持率は前月比2.4ポイン ト増の20.0%だった。 経済政策「アベノミクス」の失望で株安、円高になり、期待先行の 現象が、その失望ではげ落ちたことによるが、それでは誰に期待で きるのかというと、今のところない。 政党支持率では、自民党は前月比1.8ポイント減の27.7%と なり、2カ月連続のマイナスだが、民主党も同0.4ポイント減の 3.5%で、野党転落後の最低支持率を更新した。 これは民主党にも期待できないことを示している。日本維新の会に も期待できない。 日本維新の会は橋本代表の従軍慰安婦問題があり、先月大きく支持 率を落としたが、今月も同0.2ポイント減の1.7%で、八尾空 港(大阪府八尾市)への米新型輸送機オスプレイの訓練移転の提案 では党勢回復につながらなかった。 日本国民は、希望が持てる政策を持つ政治勢力をなくしている。自 民党は既得権益者の権利を代弁する党であることを再確認してしま った。安倍首相は小泉元首相のような既得権益の破壊はできないこ とを明確化した。 しかし、現状の民主党は反対党に戻っただけであり、既得権益者に 不利益な具体的な政策を提案しない。このため、日本の中に、日本 の百年を見た戦略を考える党がないようである。 みんなの党は、何かが議員を押さえつけ、議員の中でも自由な議論 ができないことを、みんなの党を飛び出した小熊議員が明らかにし ている。 渡辺さんの演説を聞くと政策を組み立ている理論の質が低いように 感じる。柿沼さんや江田さん、浅尾さんのような勉強家がいるのに 、もったいない感じがするが、その感じを国民が感じて、支持率が 高まらない。 東京都議会選挙に続いて、参議院選挙があるが、どうなりますか? ============================== 内閣支持率60%割れ=2カ月連続減、民主は最低更新−時事世論調査 時事通信が7〜10日に実施した6月の世論調査によると、安倍 内閣の支持率は前月比2.8ポイント減の57.4%となった。昨 年12月の政権発足から高水準を維持しつつも、2カ月連続の減少 で60%を割り込み、発足直後の今年1月調査以来の5割台となっ た。不支持率は前月比2.4ポイント増の20.0%だった。 上昇基調にあった平均株価が先月下旬から乱高下する局面に入り 、安倍晋三首相が掲げる経済政策「アベノミクス」のほころびを指 摘する声が広がったことなどが支持率の減少傾向につながったとみ られる。 調査は、全国の成人男女2000人を対象に個別面接方式で実施 した。有効回収率は65.2%。 内閣を支持する理由(複数回答)は「リーダーシップがある」が 17.9%で最も多く、「他に適当な人がいない」17.3%、「 首相を信頼する」16.0%、「政策が良い」15.0%の順だっ た。不支持の理由(同)は「期待が持てない」9.6%、「政策が 駄目」6.9%、「首相を信頼できない」6.7%が続いた。 政党支持率では、自民党は前月比1.8ポイント減の27.7% となり、2カ月連続のマイナスだった。民主党は同0.4ポイント 減の3.5%で、野党転落後の最低支持率を更新。公明党が2.5 %で続いた。日本維新の会は同0.2ポイント減の1.7%で、八 尾空港(大阪府八尾市)への米新型輸送機オスプレイの訓練移転の 提案は党勢回復につながらなかった。以下、共産党1.5%、みん なの党1.3%、社民党0.4%、生活の党0.2%などの順だっ た。 (2013/06/14-15:27)