安倍晋三首相は、経済財政諮問会議で、安倍政権の経済財政運営の 指針となる「骨太の方針」では、経済再生と財政健全化の両立を明 確にするよう指示した。 そして、やっと、規制緩和が出てきた。今後3年間を「集中投資促 進期間」と位置付け、健康産業などの成長分野で国による支援や規 制緩和を進め、民間の投資を促す方針を明記した。対象地域を絞っ て規制を緩和する国家戦略特区(仮称)を設置し、空港などの公共 施設の運営権を民間に開放する。 しかし、それより大きなのが、燃料電池車(FCV)の国際競争力 強化に向け、水素ステーションの技術基準の体系化を2013年度 末にも完了するというが、これはガス・ステーションの規格を水素 では緩和ということである。 液化貯蔵と、水を電気分解して水素を取り出す2方式の基準を整備 する。現状計画から1年程度前倒しし、成長戦略で要となる自動車 業界のイノベーションを促進する。 これはエネルギー産業であり、市場規模が世界で300兆円であり 、自動車市場規模の150兆円より大きい。この分野の産業が日本 にできると、日本は世界的な経済大国になる。ここを国家が推進す るべきである。 さあ、どうなりますか? ============================== 成長戦略、3年間の集中投資期間 健康産業で規制緩和 政府は29日、産業競争力会議を開き、成長戦略の骨子を提示し た。今後3年間を「集中投資促進期間」と位置付け、健康産業など の成長分野で国による支援や規制緩和を進め、民間の投資を促す方 針を明記。対象地域を絞って規制を緩和する国家戦略特区(仮称) を設置し、空港などの公共施設の運営権を民間に開放する。 競争力会議は骨子を了承。政府は6月中旬に戦略を閣議決定する。 安倍政権が金融緩和、財政出動に続く「第三の矢」と位置付ける成 長戦略は、民間投資を促して経済を活性化し、賃上げや雇用拡大に つなげる狙いがある。デフレ脱却に向けて企業の業績改善を重視す る安倍政権の姿勢が鮮明に表れている。 2013/05/29 08:50 【共同通信】 ============================== 安倍首相、経済再生と財政健全化の両立を指示=諮問会議 2013年 05月 28日 21:50 JST [東京 28日 ロイター] 安倍晋三首相は28日夕に開かれた 経済財政諮問会議で、安倍政権の経済財政運営の指針となる「骨太 の方針」では、経済再生と財政健全化の両立を明確にするよう指示 した。政府は6月半ばにも「骨太の方針」をとりまとめる予定で、 諮問会議での議論が本格化する。 キックオフとなったきょうの会合で安倍首相は、今後の経済運営で は「経済再生が財政健全化を促し、財政健全化の進展が経済再生の 一段の進展に寄与していくという好循環をめざし、経済再生と財政 健全化の両立を図ることを明確にしてもらいたい」と指示した。首 相は「3本の矢の取り組みで実体経済も変わりつつある」としなが らも、確実な景気回復につなげていくために「回復の10年に向け た基本戦略となる、まさに『骨太な』方針をしっかりと取りまとめ てもらいたい」と語った。 民間議員がこの日の会合で示した提言でも、当面の経済動向への対 応として「三本の矢」の推進に全力を挙げ、実質賃金が上昇し、雇 用が拡大するよう配慮すべきとした。円高是正などによる輸入物価 の上昇や金利の動向にも十分配慮するよう求めた。税制抜本改革に ついては「昨年8月に成立した税制抜本改革法にのっとり、着実に 取り組む」ことを求め、先送りをけん制。中長期に政府の財政健全 化目標に向けて「持続的成長と財政健全化の双方の実現に取り組む ことが重要」とし、骨太方針を踏まえて策定する中期財政計画で、 「中長期の経済財政の展望を示し、具体的道筋」を示すよう提言し た。 財政制度審議会(財務相の諮問機関)の報告書と歩調を合わせた内 容で、6月の「骨太方針」は「デフレからの早期脱却と『回復の10 年』に向けた基本戦略」と位置付け、「3本の矢を支える財政健全 化の実現」や「雇用と所得の増加」への取り組みが確認された。 ============================== 経産省、水素ステーションの保安基準を1年前倒しで整備 掲載日 2013年05月24日 日刊工業 経済産業省は政府の成長戦略で柱の一つに位置付ける燃料電池車 (FCV)の国際競争力強化に向け、水素ステーションの技術基準 の体系化を2013年度末にも完了する方針を固めた。液化貯蔵と 、水を電気分解して水素を取り出す2方式の基準を整備する。現状 計画から1年程度前倒しし、成長戦略で要となる自動車業界のイノ ベーションを促進する。 経産省は関連業界が15年までに水素ステーションを4大都市圏 を中心に100カ所整備する計画について補助金などで支援する方 針。13年度予算に73億円を措置した。 同省は13年度末までに、FCVに水素を気化させて供給するた めの液化貯蔵水素ステーション(スタンド)と、水を電気分解して 水素をとり出す二つの方式の保安規制について、それぞれのスタン ドを設置・運用する技術基準の詳細を詰める。14年度にも高圧ガ ス保安法に基づく省令の「保安規則」として明確にする。