4690.アベノミクスをブラッシュ・アップ



安倍晋三首相は、経済財政諮問会議で、安倍政権の経済財政運営の
指針となる「骨太の方針」では、経済再生と財政健全化の両立を明
確にするよう指示した。

そして、やっと、規制緩和が出てきた。今後3年間を「集中投資促
進期間」と位置付け、健康産業などの成長分野で国による支援や規
制緩和を進め、民間の投資を促す方針を明記した。対象地域を絞っ
て規制を緩和する国家戦略特区(仮称)を設置し、空港などの公共
施設の運営権を民間に開放する。

しかし、それより大きなのが、燃料電池車(FCV)の国際競争力
強化に向け、水素ステーションの技術基準の体系化を2013年度
末にも完了するというが、これはガス・ステーションの規格を水素
では緩和ということである。

液化貯蔵と、水を電気分解して水素を取り出す2方式の基準を整備
する。現状計画から1年程度前倒しし、成長戦略で要となる自動車
業界のイノベーションを促進する。

これはエネルギー産業であり、市場規模が世界で300兆円であり
、自動車市場規模の150兆円より大きい。この分野の産業が日本
にできると、日本は世界的な経済大国になる。ここを国家が推進す
るべきである。

さあ、どうなりますか?
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成長戦略、3年間の集中投資期間 健康産業で規制緩和
 政府は29日、産業競争力会議を開き、成長戦略の骨子を提示し
た。今後3年間を「集中投資促進期間」と位置付け、健康産業など
の成長分野で国による支援や規制緩和を進め、民間の投資を促す方
針を明記。対象地域を絞って規制を緩和する国家戦略特区(仮称)
を設置し、空港などの公共施設の運営権を民間に開放する。
 競争力会議は骨子を了承。政府は6月中旬に戦略を閣議決定する。
安倍政権が金融緩和、財政出動に続く「第三の矢」と位置付ける成
長戦略は、民間投資を促して経済を活性化し、賃上げや雇用拡大に
つなげる狙いがある。デフレ脱却に向けて企業の業績改善を重視す
る安倍政権の姿勢が鮮明に表れている。
2013/05/29 08:50   【共同通信】
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安倍首相、経済再生と財政健全化の両立を指示=諮問会議
2013年 05月 28日 21:50 JST
[東京 28日 ロイター] 安倍晋三首相は28日夕に開かれた
経済財政諮問会議で、安倍政権の経済財政運営の指針となる「骨太
の方針」では、経済再生と財政健全化の両立を明確にするよう指示
した。政府は6月半ばにも「骨太の方針」をとりまとめる予定で、
諮問会議での議論が本格化する。
キックオフとなったきょうの会合で安倍首相は、今後の経済運営で
は「経済再生が財政健全化を促し、財政健全化の進展が経済再生の
一段の進展に寄与していくという好循環をめざし、経済再生と財政
健全化の両立を図ることを明確にしてもらいたい」と指示した。首
相は「3本の矢の取り組みで実体経済も変わりつつある」としなが
らも、確実な景気回復につなげていくために「回復の10年に向け
た基本戦略となる、まさに『骨太な』方針をしっかりと取りまとめ
てもらいたい」と語った。
民間議員がこの日の会合で示した提言でも、当面の経済動向への対
応として「三本の矢」の推進に全力を挙げ、実質賃金が上昇し、雇
用が拡大するよう配慮すべきとした。円高是正などによる輸入物価
の上昇や金利の動向にも十分配慮するよう求めた。税制抜本改革に
ついては「昨年8月に成立した税制抜本改革法にのっとり、着実に
取り組む」ことを求め、先送りをけん制。中長期に政府の財政健全
化目標に向けて「持続的成長と財政健全化の双方の実現に取り組む
ことが重要」とし、骨太方針を踏まえて策定する中期財政計画で、
「中長期の経済財政の展望を示し、具体的道筋」を示すよう提言し
た。
財政制度審議会(財務相の諮問機関)の報告書と歩調を合わせた内
容で、6月の「骨太方針」は「デフレからの早期脱却と『回復の10
年』に向けた基本戦略」と位置付け、「3本の矢を支える財政健全
化の実現」や「雇用と所得の増加」への取り組みが確認された。
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経産省、水素ステーションの保安基準を1年前倒しで整備
掲載日 2013年05月24日 日刊工業
 経済産業省は政府の成長戦略で柱の一つに位置付ける燃料電池車
(FCV)の国際競争力強化に向け、水素ステーションの技術基準
の体系化を2013年度末にも完了する方針を固めた。液化貯蔵と
、水を電気分解して水素を取り出す2方式の基準を整備する。現状
計画から1年程度前倒しし、成長戦略で要となる自動車業界のイノ
ベーションを促進する。
 経産省は関連業界が15年までに水素ステーションを4大都市圏
を中心に100カ所整備する計画について補助金などで支援する方
針。13年度予算に73億円を措置した。
 同省は13年度末までに、FCVに水素を気化させて供給するた
めの液化貯蔵水素ステーション(スタンド)と、水を電気分解して
水素をとり出す二つの方式の保安規制について、それぞれのスタン
ドを設置・運用する技術基準の詳細を詰める。14年度にも高圧ガ
ス保安法に基づく省令の「保安規則」として明確にする。



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