中国が過去の歴史を持ち出して、琉球は中国と冊封関係にあったの で、中国のものであるという。または琉球解放を支援するとしてい る。 これを主張するなら、日本もチベット解放を軍事財政両面で支援す ることである。 このことは、中国の内政干渉ということで、日本は控えてきた。中 国の方が内部の多くの民族国家を侵略してきた歴史がある。 東トルキスタン、チベット、内モンゴルなどという地域は、事実上 侵略地域であり、その地位は未確定であり、中国は即座に開放する べき地域である。 それをした上で、沖縄の開放を叫べば、民族自決を支持する主義で あると認定でき、まだわかるが、それをしないで叫ぶということは 侵略的な帝国主義の立場で中国が叫んでいることになる。 沖縄解放支援するなら、日本もそれ相当な対抗処理を取り、諸民族 の独立を支援することになるが、それでも良いかと中国に問うべき である。多くの評論家にそのような知恵がないのであろうか? 沖縄人はチベット民族の不幸を再現するために、琉球を中国の属国 としたのであろうか? 中国の支援を受けた琉球「独立学会」発足して、琉球民族「自己決 定権」求めるというが、チベットと同じになり、中国人が占めて、 琉球人は追い出されるだけである。日本に亡命政権が出来ることに なる。 お馬鹿も程がある。中国の代理人がトップを占めるようだが、それ を信用してはいけない。 さあ、どうなりますか? ============================== 「琉球欲しいのではない」中国の学者が釈明 2013.5.17 18:47 [中国] 「歴史上(帰属が)未解決の琉球問題」の再議論を提起する論文 を共同執筆した中国社会科学院の学者が17日付の共産党機関紙、 人民日報系の環球時報に寄稿し「(再議論の呼び掛けは)中国が琉 球を欲しがっているということではなく、中国が琉球を取り戻そう としているとの意見は不適当だ」と釈明した。 論文は8日付の人民日報が掲載。日本側が抗議するなど騒ぎが拡 大したことを受け、事態を沈静化させる狙いもありそうだ。 この学者は「琉球の地位は事実上、未確定」とする一方で、「中 国はまず釣魚島(尖閣諸島)を占拠し、さらに沖縄、日本を占拠し ようとしているとの日本の右翼のでたらめな意見は『中国脅威論』 をあおるためのものだ」と批判した。 さらに「独立したいのか、帰属を求めるのか」について「琉球人 民の意見を考慮する必要がある」とした。(共同) ============================== 琉球「独立学会」発足 琉球民族「自己決定権」求める 2013/5/16 14:46JCAST 沖縄県の本土復帰から41年を迎えた2013年5月15日、日本からの 独立に向けて調査研究を進める「琉球民族独立総合研究学会」が発 足した。設立趣意書では、「日本人は、琉球を犠牲にして『日本の 平和と繁栄』を享受し続けようとしている」として、琉球民族とし ての自己決定権の行使を求めている。研究発表会を年2回開催予定 で、初回は10月に行われる。 ============================== 日本の沖縄独立論に関心=中国紙「琉球学会」支持を−安倍政権揺 さぶり 【北京時事】中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は16日 付で、「中国の民間は『琉球独立研究会』を支持すべきだ」と主張 する社説を掲載した。本土復帰41年を迎えた沖縄県で15日、日 本からの独立に向け、幅広い研究を推進する「琉球民族独立総合研 究学会」が発足したことを受け、「長期的に見て琉球国(琉球王国 )復活運動を推進する重要な勢力になる」と強調。日本国内の「沖 縄独立論」に関心を高めている。 中国では、8日付の人民日報が沖縄の帰属に関して「未解決」と し、「再議論」を促す論文を発表するなど、沖縄に対する日本の主 権を否定する論調が相次いでいる。反日論調で知られる環球時報は 11日付でも、日本が中国との敵対姿勢を強めるなら中国政府は立 場を変更し、琉球王国復活を目指す組織を支持することも提案。沖 縄の主権を取り上げ、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐ り対立する安倍政権を揺さぶる狙いがある。 16日付の同紙社説は「沖縄の独立には歴史で伝承された基礎と 正当性があり、仮に真の運動に発展すれば、沖縄人の現実的な利益 に合致すると言える」とした上で「中国は国際法の許す範囲での後 押しを行うべきだ」と主張した。 国営新華社通信が発行する国際問題紙・国際先駆導報も、同研究 学会の発足について紹介。背景には基地問題などをめぐり「沖縄の 日本本土復帰から41年だが、沖縄と本土のギャップは深くなり、 心の距離は地理的な距離より遠くなっている」ことがあると紹介し た。 一方、同紙は、8日付の人民日報論文の執筆者の一人、中国社会 科学院の李国強氏のインタビュー記事を掲載。李氏は「釣魚島の主 権に関する日本の根拠は、釣魚島が琉球に属することだが、琉球問 題は中日間で未解決だ。日本は何に基づき釣魚島の主権を主張する のか」と述べた。(2013/05/16-16:56) ============================== 社説[人民日報論文]誤解を招く言動は慎め 2013年5月13日 09時32分okinawatimes 中国国内のメディアで「琉球の帰属は歴史的に未解決」との主張 が飛び交っている。 共同通信などの報道によると、8日付の中国共産党機関紙・人民 日報は、「歴史的に未解決の琉球問題を再び議論できる時が来た」 と主張する論文を掲載した。政府系シンクタンク・中国社会科学院 の研究員らが執筆したという。 9日には人民日報系の環球時報がこの問題を報じ、日本の挑発に 反撃する上で「中国のカード」になるとの専門家のコメントを掲載 した。 中国系香港紙・文匯報も10日の社説で「琉球は古くから中国の 領土であり、日本が武力と米国の庇護(ひご)を頼りに琉球と釣魚 島を盗み取った」との主張を展開した。インターネットでも、こう した主張に呼応するように「沖縄は中国の一部だ」「沖縄をわが祖 国に取り戻せ」といった過激な書き込みが相次いでいる。 この種の主張は今に始まったことではないが、尖閣諸島の領有権 問題が表面化して以降、増えたという。 明、清の時代に沖縄が中国と冊封・朝貢関係にあったことは歴史 的事実である。文化の面で中国の影響を強く受けてきたのも確かだ 。日本の敗戦後、蒋介石率いる台湾が琉球の帰属を問題にしたのも 事実である。 だが、そういう事実と、「沖縄は中国のもの」だと主張すること の間には、千里の隔たりがある。「沖縄を取り戻せ」という主張に 至っては、礼節を欠いた暴言というしかない。中国政府がこういう 論文を「黙認」していることにこの国の危うさを感じる。 ■ ■ 沖縄学の父と呼ばれた歴史家の伊波普猷は、1947年に刊行さ れた晩年の著書「沖縄歴史物語」の中で、どんな政治の下で生活し た時、沖縄人は幸福になれるかという問いに対し、「地球上で帝国 主義が終わりを告げる時」だと書いた。伊波の言う帝国主義とは大 国による小国支配のことを指す。 1880年、日清両国で進められていた「分島改約案」をめぐる 交渉が妥結した。宮古、八重山両島を清国に割譲し、その代わりに 日清修好条規に最恵国待遇に関する規定を盛り込むという内容だ。 土壇場で調印は見送られたものの、国家エゴをむき出しにした交渉 であった。 沖縄は戦後も冷戦の下で米国の軍事支配に翻弄(ほんろう)され た。そして今、尖閣をめぐる日中対立や、米中の覇権争いの最前線 に立たされている。 中国で沖縄帰属論が噴出している背景に、尖閣問題があるのは明 らかだ。 ■ ■ 領土問題や歴史認識で主張が対立し、日中両国に偏狭なナショナ リズムが広がっている。これ以上、問題を複雑にしてはいけない。 対立をエスカレートさせるような行動は、厳に慎むべきである。 他者の立場を理解しようとせず、品位を欠いた言葉を投げ合うの は、問題解決を妨げるだけだ。 経済の相互依存や草の根の文化交流など、市民レベルでは健全な 日中関係が息づいているはずなのに、一部の偏狭な言動だけが連日 報じられ、加熱するのは好ましくない。