4679.中国が沖縄解放を主導した報いは?



中国が過去の歴史を持ち出して、琉球は中国と冊封関係にあったの
で、中国のものであるという。または琉球解放を支援するとしてい
る。

これを主張するなら、日本もチベット解放を軍事財政両面で支援す
ることである。
このことは、中国の内政干渉ということで、日本は控えてきた。中
国の方が内部の多くの民族国家を侵略してきた歴史がある。

東トルキスタン、チベット、内モンゴルなどという地域は、事実上
侵略地域であり、その地位は未確定であり、中国は即座に開放する
べき地域である。

それをした上で、沖縄の開放を叫べば、民族自決を支持する主義で
あると認定でき、まだわかるが、それをしないで叫ぶということは
侵略的な帝国主義の立場で中国が叫んでいることになる。

沖縄解放支援するなら、日本もそれ相当な対抗処理を取り、諸民族
の独立を支援することになるが、それでも良いかと中国に問うべき
である。多くの評論家にそのような知恵がないのであろうか?

沖縄人はチベット民族の不幸を再現するために、琉球を中国の属国
としたのであろうか?

中国の支援を受けた琉球「独立学会」発足して、琉球民族「自己決
定権」求めるというが、チベットと同じになり、中国人が占めて、
琉球人は追い出されるだけである。日本に亡命政権が出来ることに
なる。

お馬鹿も程がある。中国の代理人がトップを占めるようだが、それ
を信用してはいけない。

さあ、どうなりますか?

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「琉球欲しいのではない」中国の学者が釈明
2013.5.17 18:47 [中国]
 「歴史上(帰属が)未解決の琉球問題」の再議論を提起する論文
を共同執筆した中国社会科学院の学者が17日付の共産党機関紙、
人民日報系の環球時報に寄稿し「(再議論の呼び掛けは)中国が琉
球を欲しがっているということではなく、中国が琉球を取り戻そう
としているとの意見は不適当だ」と釈明した。

 論文は8日付の人民日報が掲載。日本側が抗議するなど騒ぎが拡
大したことを受け、事態を沈静化させる狙いもありそうだ。

 この学者は「琉球の地位は事実上、未確定」とする一方で、「中
国はまず釣魚島(尖閣諸島)を占拠し、さらに沖縄、日本を占拠し
ようとしているとの日本の右翼のでたらめな意見は『中国脅威論』
をあおるためのものだ」と批判した。

 さらに「独立したいのか、帰属を求めるのか」について「琉球人
民の意見を考慮する必要がある」とした。(共同)
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琉球「独立学会」発足 琉球民族「自己決定権」求める
2013/5/16 14:46JCAST
   沖縄県の本土復帰から41年を迎えた2013年5月15日、日本からの
独立に向けて調査研究を進める「琉球民族独立総合研究学会」が発
足した。設立趣意書では、「日本人は、琉球を犠牲にして『日本の
平和と繁栄』を享受し続けようとしている」として、琉球民族とし
ての自己決定権の行使を求めている。研究発表会を年2回開催予定
で、初回は10月に行われる。
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日本の沖縄独立論に関心=中国紙「琉球学会」支持を−安倍政権揺
さぶり
 【北京時事】中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は16日
付で、「中国の民間は『琉球独立研究会』を支持すべきだ」と主張
する社説を掲載した。本土復帰41年を迎えた沖縄県で15日、日
本からの独立に向け、幅広い研究を推進する「琉球民族独立総合研
究学会」が発足したことを受け、「長期的に見て琉球国(琉球王国
)復活運動を推進する重要な勢力になる」と強調。日本国内の「沖
縄独立論」に関心を高めている。
 中国では、8日付の人民日報が沖縄の帰属に関して「未解決」と
し、「再議論」を促す論文を発表するなど、沖縄に対する日本の主
権を否定する論調が相次いでいる。反日論調で知られる環球時報は
11日付でも、日本が中国との敵対姿勢を強めるなら中国政府は立
場を変更し、琉球王国復活を目指す組織を支持することも提案。沖
縄の主権を取り上げ、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐ
り対立する安倍政権を揺さぶる狙いがある。
 16日付の同紙社説は「沖縄の独立には歴史で伝承された基礎と
正当性があり、仮に真の運動に発展すれば、沖縄人の現実的な利益
に合致すると言える」とした上で「中国は国際法の許す範囲での後
押しを行うべきだ」と主張した。 
 国営新華社通信が発行する国際問題紙・国際先駆導報も、同研究
学会の発足について紹介。背景には基地問題などをめぐり「沖縄の
日本本土復帰から41年だが、沖縄と本土のギャップは深くなり、
心の距離は地理的な距離より遠くなっている」ことがあると紹介し
た。
 一方、同紙は、8日付の人民日報論文の執筆者の一人、中国社会
科学院の李国強氏のインタビュー記事を掲載。李氏は「釣魚島の主
権に関する日本の根拠は、釣魚島が琉球に属することだが、琉球問
題は中日間で未解決だ。日本は何に基づき釣魚島の主権を主張する
のか」と述べた。(2013/05/16-16:56)
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社説[人民日報論文]誤解を招く言動は慎め
2013年5月13日 09時32分okinawatimes
 中国国内のメディアで「琉球の帰属は歴史的に未解決」との主張
が飛び交っている。

 共同通信などの報道によると、8日付の中国共産党機関紙・人民
日報は、「歴史的に未解決の琉球問題を再び議論できる時が来た」
と主張する論文を掲載した。政府系シンクタンク・中国社会科学院
の研究員らが執筆したという。

 9日には人民日報系の環球時報がこの問題を報じ、日本の挑発に
反撃する上で「中国のカード」になるとの専門家のコメントを掲載
した。

 中国系香港紙・文匯報も10日の社説で「琉球は古くから中国の
領土であり、日本が武力と米国の庇護(ひご)を頼りに琉球と釣魚
島を盗み取った」との主張を展開した。インターネットでも、こう
した主張に呼応するように「沖縄は中国の一部だ」「沖縄をわが祖
国に取り戻せ」といった過激な書き込みが相次いでいる。

 この種の主張は今に始まったことではないが、尖閣諸島の領有権
問題が表面化して以降、増えたという。

 明、清の時代に沖縄が中国と冊封・朝貢関係にあったことは歴史
的事実である。文化の面で中国の影響を強く受けてきたのも確かだ
。日本の敗戦後、蒋介石率いる台湾が琉球の帰属を問題にしたのも
事実である。

 だが、そういう事実と、「沖縄は中国のもの」だと主張すること
の間には、千里の隔たりがある。「沖縄を取り戻せ」という主張に
至っては、礼節を欠いた暴言というしかない。中国政府がこういう
論文を「黙認」していることにこの国の危うさを感じる。
    ■    ■
 沖縄学の父と呼ばれた歴史家の伊波普猷は、1947年に刊行さ
れた晩年の著書「沖縄歴史物語」の中で、どんな政治の下で生活し
た時、沖縄人は幸福になれるかという問いに対し、「地球上で帝国
主義が終わりを告げる時」だと書いた。伊波の言う帝国主義とは大
国による小国支配のことを指す。

 1880年、日清両国で進められていた「分島改約案」をめぐる
交渉が妥結した。宮古、八重山両島を清国に割譲し、その代わりに
日清修好条規に最恵国待遇に関する規定を盛り込むという内容だ。
土壇場で調印は見送られたものの、国家エゴをむき出しにした交渉
であった。

 沖縄は戦後も冷戦の下で米国の軍事支配に翻弄(ほんろう)され
た。そして今、尖閣をめぐる日中対立や、米中の覇権争いの最前線
に立たされている。

 中国で沖縄帰属論が噴出している背景に、尖閣問題があるのは明
らかだ。
    ■    ■
 領土問題や歴史認識で主張が対立し、日中両国に偏狭なナショナ
リズムが広がっている。これ以上、問題を複雑にしてはいけない。
対立をエスカレートさせるような行動は、厳に慎むべきである。

 他者の立場を理解しようとせず、品位を欠いた言葉を投げ合うの
は、問題解決を妨げるだけだ。

 経済の相互依存や草の根の文化交流など、市民レベルでは健全な
日中関係が息づいているはずなのに、一部の偏狭な言動だけが連日
報じられ、加熱するのは好ましくない。


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