4674.本は三度読む、そして考えを整理する



本は三度読む、そして考えを整理する
From: KUMON KIMIAKI TOKUMARU
皆さま、

5月10日のパドク(パデコ読書会)は、参加予定していた社員が一人、バングラ
デシュで禁足されて間に合わなくなり、在京の二十代の社員が二人参 加して、
三人で開かれました。

一人は、第4章までしか読んでこれなかったけど、とにかく三人がそれぞれA4
一枚のレジュメを持ち寄って、順番に発表して、意見を交換すること2 時間。
けっこう充実していました。

本は、やっぱり三回読まなくてはなりません。

一回目は、ミクロの目で、著者がどのようなことを書いているのかを、無心に、
丁寧に、読み解いていく。

二回目は、対話モードで、自分は著者の書いていることを、どう考えるか、どう
思うかという態度で読む。わからないことがあったり、思いついたこと があっ
たら、調べたりもするし、人に相談したりする。

そして、三回目は、自分なりの考えを整理するための読書です。とくに著者と自
分の間に生まれた疑問や意見の相違を、乗り越えるために、ああでもな い、こ
うでもないと考えて、ことばを選んで、レジュメをつくる。

このとき、ひらめきが生まれ、新たな言葉が生まれます。

たとえば、私の第三段落は、5月10日の朝版では、

(統合)謎「21世紀、アフリカは高成長しているが、貧困問題と政情不安定は変わ
らない」⇒  成功?例 は、開発を餌に貪欲に資源に群がる中国、資源輸出、制裁
解除の南ア、BOPビ ジネス。農業生産性が高まらないのは、■大地がやせた大陸
洪水玄武岩(CFB)で、 ■資源輸出が国民経済に還元されないから。リビアやサウ
ジの金持ちと違い*アフリカに「資源の呪い」はない*。呪うべくは植民地の 遺
産(国 民経済を守る制度不備、国家優先の政治意識がない。それにつけいる中国
や外資)。 経済指標(資 本勘定?)で 解明できないか


となっていましたが、

資源の呪いはアフリカにはない、植民地の呪いであるということは、9日の夜、
歩きながら思いついたことです。

そして、読書会の当日、一日あれこれと考えているうちに、
最後の一文を書き換えました。

    「成長」ではなく、「略奪」ではないか。  と。

つまり、アフリカは高成長しているのではなく、単に植民地主義の延長で、資源
が食い物にされている、国のトップと外資や外国によって略奪され ているのだと。


これは他の参加者にも、納得され、受け容れられました。

とくまる
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伊尹(イイン)之志と磯辺獄中日記
From: KUMON KIMIAKI TOKUMARU

伊尹(イイン)之志と磯辺獄中日記

 孟子曰、有伊尹之志則可

自分の君主を追放することも、伊尹のようにまったく私心がなければ、許される
と孟子はいう。

この伊尹の志と、磯部浅一の獄中日記が結びつく。太田龍の講演を聞いて、あれ
これと考えていて、結びついた。

以下、池田俊彦著「生きている2・26」より、

「(昭和)56年の1月、磯部さんの同期生で親友である佐々木二郎さんから電話が
あり、いま入院中で私に話したいことがあるから来てくれ、とのこ とで、私
は、早速両国駅近くの同愛記念病院を訪れた。佐々木さんは2・26事件に連坐
し、一時は停職となった方で、いつも仏心会の会合に出席して おられた。私と
は五年位前から親しく話もし、また佐々木さんを中心とする会合にも招いてくだ
さった。『一革新将校の半生と磯辺浅一』という本を出 版していた。
 佐々木さんはこの日、2・26事件に関して考えていることを私に話しておき
たかったのである。病状はそれ程でもないらしく、長時間、話をした。 そして
最後に2・26事件は仕掛けられて、罠にかかったように思うと言っていた。或
る時、某参謀が佐々木さんに向って、わざと青年将校などに何が 出来るかと放
言したそうである。こういう侮蔑的な言辞は青年将校の聞くに堪えぬことであ
る。やれと囃し立てられた感じがしないでもないと言っ た。」

偽クーデターに参加して、同僚と自分の命を奪われた磯部が獄中で、「天皇陛下
 何というご失政でありますか、何というザマです、皇祖皇宗におあや まりな
されませ。」と紡いだ言葉こそ、伊尹の志であったのだと思う。

あのまま皇居に突入していたらと悔やまれる。昭和11年7月12日に処刑された林
八郎の遺書には「失敗の真因」として、「押しの一手を弛めしこ と、恃むべか
らざるものを恃むこと勿れ、一刀両断にして始めて摩擦なし」と反省の言葉が書
き記されている。

得丸公明(思想道場 鷹揚の会)

http://suzumoto.s217.xrea.com/website/mencius/mencius13-31.html

伊尹は、殷の開祖湯王を補佐して天下の王とした。湯王が崩じたとき、太子の大
丁(たいてい)は即位前に世を去っていた。その弟の外丙(がいへい) は二
年、そのまた弟の仲壬(ちゅうじん)は四年統治して崩じてしまった。次に即位
した大丁の子の大甲(たいこう)は、湯王の法刑を討ち捨ててし まった。そこ
で伊尹は大甲を桐(とう。湯王の墳墓の地という)に追放して反省を促した。大
甲は過失を悔い、自らの過去を怨んで身を正し、心を仁に 留めて義に移して三
年過ごして、伊尹の教えを聞いたのであった。
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太田龍と226
From: KUMON KIMIAKI TOKUMARU
皆さま

http://www.youtube.com/watch?v=bxpAeRC6rvQ&list=PLibIcms5cwWoR6AVoH9N1d_RklHB10rjm

太田さんの講演、こうやって聞くと、2時間強続けて聞けます。
熱がこもっています

かつて読書会でも取り上げた太田龍さんは、今から4年前にお亡くなりになって
おられますが、いまだにその遺志をついで出版活動をしている人たちが いるよ
うです。すごいですね。

http://tamekiyo.com/documents/ota_ryu/226.php

http://tamekiyo.com/documents/ota_ryu/226_jobun_2sen.jpg

http://tamekiyo.com/documents/david_icke/moonmatrix/index.php

http://tamekiyo.com/documents/original/hirohito_as.php

http://tamekiyo.com/money.php

とくまる
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鬼塚英昭 日本の真相 1〜9
From: KUMON KIMIAKI TOKUMARU

鬼塚先生の講演もなかなかです

http://www.youtube.com/watch?v=qZve5N-_doI&list=PL109AD928958D9EA1

これも通しで9本見れます

まだ読んでいませんが、いつか取り上げてもよいかもしれません。

鬼塚先生が昨年出した本です。

瀬島龍三と宅見勝「てんのうはん」の守り人 [単行本]
鬼塚 英昭 (著)

http://www.amazon.co.jp/%E7%80%AC%E5%B3%B6%E9%BE%8D%E4%B8%89%E3%81%A8%E5%AE%85%E8%A6%8B%E5%8B%9D%E3%80%8C%E3%81%A6%E3%82%93%E3%81%AE%E3%81%86%E3%81%AF%E3%82%93%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%AE%88%E3%82%8A%E4%BA%BA-%E9%AC%BC%E5%A1%9A-%E8%8B%B1%E6%98%AD/dp/4880862886/ref=pd_sim_b_2

内容紹介
《大本営元参謀》と《山口組若頭》の黒い関係、日本最大最悪の闇《田布施システム》
の秘密を解き明かす!禁断の領域に敢然と挑む、鬼塚ノンフィク ション

大勲位・中曽根康弘かく語りき!
「政権が汚辱で倒れても、日本には超越的存在としての天皇がおられます。俗界
の飛沫は天皇には及ばない。否、及ばせてはならないのです。この二重 構造に
よって日本の伝統と民主主義との調和があり、求心力と遠心力の均衡、いわば歴
史的知恵の作用で、日本の自由民主主義は維持されていることを 認識すべきな
のです。」
これが「てんのうはん」の存在理由だ!

現代史の闇―その原点は、「てんのうはん」の誕生にある。「てんのうはん」と
は、長州(現・山口県)で天皇のことをいう。長州の多くの人々は「て んのう
はん」が山口県熊毛郡田布施町からの出自を持つことを知っている。この秘密を
守るために「田布施システム」が創り出された。瀬島龍三は、こ の田布施シス
テムの秘密を守るための「守り人」としてその一生を終えたのである。また、田
布施システムは明治維新以来、「てんのうはん」の守り人 として、ヤクザ組織
を大事に育ててきた。瀬島龍三と宅見勝が日本列島暗黒街道の中で出会い、そし
て交友関係を続けるのは決して偶然ではなかったの である。
内容(「BOOK」データベースより)
現代史の闇―その原点は、「てんのうはん」の誕生にある。「てんのうはん」と
は、長州(現・山口県)で、天皇のことをいう。長州の多くの人々は 「てんのう
はん」が山口県熊毛郡田布施町からの出自を持つことを知っている。この秘密を
守るために「田布施システム」が創り出された。瀬島龍三 は、この田布施シス
テムの秘密を守るための「守り人」としてその一生を終えたのである。また、田
布施システムは明治維新以来、「てんのうはん」の 守り人として、ヤクザ組織
を大事に育ててきた。瀬島龍三と宅見勝が日本列島暗黒街道の中で出会い、そし
て交友関係を続けるのは決して偶然ではな かったのである。大本営元参謀と山
口組若頭の黒い関係、日本最大最悪の闇田布施システムの秘密を解き明かす。

とくまる
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226事件の裁判記録
From: KUMON KIMIAKI TOKUMARU
皆さま、

226事件のように、たくさんたくさん本が出る事件の場合、どの本がホンモノ
で、どの本がフェイク(イカサマ)かを、見極めることが重要です。

しかし、実はそれは非常にむずかしい。

僕も、こんな本があるとは知りませんでした。この本のことを知るためにハテナ
で100円使いました。

東京地方裁判所の地下倉庫に二・二六事件の判決正文があることを突き止め、当
時撮影・複写が許されない中で元被告人という立場を利用して一字一字 筆写。
『二・二六事件裁判記録 蹶起将校公判廷』として出版した。

http://q.hatena.ne.jp/1368251442

とくまる


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