4664.三戦を日本も必要あり



中国は、三戦(世論戦、心理戦、法律戦)で勝つと言っている。し
かし、日本は、この三戦を意識して来なかった。このため、米国の
報道機関は、中国に有利な論調を主張して、日本に不利になってい
る。三戦を行うために、中国は米国報道機関に広告などを大量に行
なっている。

このため、保守系の米紙ワシントン・ポストでも、安倍首相には「
歴史と向き合う能力がない」と批判した。ニューヨークタイムズが
安倍首相を批判したのならリベラル紙であるのでうなずけるが、保
守系のワシントンポスト紙に批判されたことは、日本にとって非常
に難しいことになったと重く受けとめる必要がある。

このため、佐々江賢一郎・駐米大使の反論文を掲載した。大使は、
これまでにも日本政府は「深い自責と心からの謝罪」をしていると
説明し、安倍政権も同様の見解であることを強調した。しかし、安
倍首相がまた歴史見直しをほのめかしたら、これはどうしようもな
くなることを肝に銘じるべきである。

北朝鮮への対応で米中が接近。対米関係に自信を深めた中国は、沖
縄県・尖閣諸島を巡り日本に攻勢をかける。ケリー国務長官が訪中
した後であり、何か密約がある可能性を仮定したぐらいである。

しかし、ヘーゲル国防長官は4月29日の小野寺五典防衛相との共同記
者会見で、「米国は日本の尖閣諸島における管轄権を損なう一方的
で強制的な行為に反対する」とし、デンプシー統合参謀本部議長が
中国訪問中にも同様の考えを中国に伝えたことを明らかにした。

これに対して、崔天凱駐米大使は、ヘーゲル米国防長官による尖閣
諸島に関する発言は事実ではないと批判したうえで、米国に対し「
日本の肩を持つことで自国に悪影響をもたらさないよう」要求した。

これに対し、米国務省は1日、緊張状態を引き起こす行動を避けてほ
しいという発言は双方に向けたものであり、米国は尖閣諸島の主権
に対して立場を示さないとコメントした。米国は中立であるという
ことである。

今後20年で米軍時研究機関のボブ・ニュージェント上級アナリスト
によると、アジアとオセアニアで6隻の空母、128隻の水陸両用艦と
21隻の補助艦、12隻の護衛艦、2隻の巡洋艦、42隻の駆逐艦、235隻
の高速戦闘艇、115隻の護衛艇、34隻の掃海挺、82隻の近海巡視艇、
225隻の巡視艇、116隻の潜水艇の建造が予定されている。うち中国
の艦艇は172隻、韓国は145隻、日本は74隻だという。

今後2年で日本軍備は中国軍備に負けることになる。このため中国
は強気である。そして、米国はオフシェア・コントロールなどと一
歩、引き始めている。

日本の立場を分かっているのか、右翼ネオコンはとの思いがする。

どう、中国に対応するか、全ての備えをそれに向けないと難しいこ
とになる。中国は沖縄も日本の主権範囲ではないと言い始めた。

中国の軍事力増強は、ナチス・ドイツの侵略戦争に向かう直前の増
強と同じである。これは日本もチャーチル以後の英国と同じで戦争
に向かう準備を本格的に行うべき時に来ているのだ。

その観点で、中国が行う三戦も外交も憲法もすべてを準備するべき
である。しかし、憲法改正はそれでも難しいなら、集団自衛権を現
憲法でも認めるなど、それより手前に行うことは、行うことである。

政治家も国民も危機感を持たないと難しい状態になってきた。心せ
よ。

さあ、どうなりますか?

==============================
米国が中国大使の批判にコメント…尖閣で立場持たない=中国報道
2013/05/02(木) 15:19searchina 
  崔天凱駐米大使はこのほど、ヘーゲル米国防長官による尖閣諸
島(中国名:釣魚島)に関する発言は事実ではないと批判したうえ
で、米国に対し「日本の肩を持つことで自国に悪影響をもたらさな
いよう」要求した。これに対し、米国務省は1日、緊張状態を引き起
こす行動を避けてほしいという発言は双方に向けたものであり、米
国は尖閣諸島の主権に対して立場を示さないとコメントした。中国
網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  ヘーゲル長官は4月29日の小野寺五典防衛相との共同記者会見で
、「米国は日本の尖閣諸島における管轄権を損なう一方的で強制的
な行為に反対する」とし、デンプシー統合参謀本部議長が中国訪問
中にも同様の考えを中国に伝えたことを明らかにした。これに対し
、崔天凱大使は4月30日、「ヘーゲル長官が訪問中に中国側との会談
で述べたことは事実ではない。中国側はこのとき釣魚島問題に対す
る立場と考えを明確に述べ、米国側は本当の状況をわかっているは
ずだ」とコメントした。

  崔天凱大使は、「釣魚島問題の歴史的経緯ははっきりしており
、歴史的に見て、米国側には責任がある。中国側は日本の釣魚島に
対する主権または管轄権を認めたことはなく、この点について米国
側に繰り返し説明してきた。釣魚島問題において、緊迫状態を煽り
、情勢を悪化させているのは日本側であり、一方的で強制的な行動
をしているのも日本である。事実と善悪は非常にはっきりしている
」と主張した。

  米国務省の1日の定例記者会見で、記者が崔天凱大使の言葉を引
用し、「日本と中国のどちらが一方的で強制的な行動をしていると
思うか」と質問。パトリック・ベントレル副報道官は立て続けの問
い詰めにも終始直接的なコメントを避け、「米国は、双方が緊迫状
態を引き起こす行動をしたり、状況判断を誤らないことを望んでい
る。双方にそう伝えた」とだけ述べた。

  崔天凱大使は30日、米国が尖閣諸島問題で中立的立場を維持し
ているかは実際の行動を見なければならないとしたうえで、「私た
ちは米国が日本の肩を持ち、それによって自国に悪影響をもたらさ
ないよう望んでいる。小さなことにこだわり大きな失敗をしてはい
けない。目の前の一時的な必要性は長期的な災いをもたらす」と語
った。

  ベントレル副報道官はこれに対し、「私たちはこの島嶼(尖閣
諸島)の主権に対して立場を示さず、関係各方面に平和的な方法で
相違を抑制するよう呼びかけていく。これは私たちの長期的な政策
であり、変わっていない」とコメントした。(編集担当:米原裕子)
==============================
米中接近で… 尖閣「侵犯」急増の誤算(真相深層) 
オバマ政権、有事望まず
)2013/5/3 3:30日本経済新聞 電子版
 弾道ミサイル発射の構えを示す北朝鮮の挑発は日米中3カ国の力
学に影響を与えている。北朝鮮への対応で米中が接近。対米関係に
自信を深めた中国は、沖縄県・尖閣諸島を巡り日本に攻勢をかける。
日米関係は強固なままだが、ケリー国務長官のアジア歴訪の直後に
中国が強気に転じた展開は日本側の誤算だった。
■8隻同時に侵入
 「中米関係は新しい重要な時期に入った。良好に発展する勢いを
感じる」。4月23日午前の北京市内の軍…
==============================
中国は今後20年で艦艇を172隻建造、日本は74隻
2013/04/30(火) 16:45searchina 
  米「ディフェンス・ニュース」ウェブ版はこのほど、複雑な関
係と敵対状態の影響により、アジア太平洋地域の国が軍事費を増や
していると伝えた。今後20年の世界の海軍および海洋安全保障への
支出のうち、アジア太平洋地域からの支出は26%を占めると見られ
る。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  米軍時研究機関のボブ・ニュージェント上級アナリストによる
と、アジアとオセアニアで6隻の空母、128隻の水陸両用艦と21隻の
補助艦、12隻の護衛艦、2隻の巡洋艦、42隻の駆逐艦、235隻の高速
戦闘艇、115隻の護衛艇、34隻の掃海挺、82隻の近海巡視艇、225隻
の巡視艇、116隻の潜水艇の建造が予定されている。うち中国の艦艇
は172隻、韓国は145隻、日本は74隻だ。

  ワシントンのアナリストは、アジアの海軍と軍備調達争いは、
中国が東シナ海、南シナ海での活動を強化していることによるもの
と見ている。(編集担当:米原裕子)
==============================
米国が中国大使の批判にコメント…尖閣で立場持たない=中国報道
2013/05/02(木) 15:19searchina 
  崔天凱駐米大使はこのほど、ヘーゲル米国防長官による尖閣諸
島(中国名:釣魚島)に関する発言は事実ではないと批判したうえ
で、米国に対し「日本の肩を持つことで自国に悪影響をもたらさな
いよう」要求した。これに対し、米国務省は1日、緊張状態を引き起
こす行動を避けてほしいという発言は双方に向けたものであり、米
国は尖閣諸島の主権に対して立場を示さないとコメントした。中国
網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  ヘーゲル長官は4月29日の小野寺五典防衛相との共同記者会見で
、「米国は日本の尖閣諸島における管轄権を損なう一方的で強制的
な行為に反対する」とし、デンプシー統合参謀本部議長が中国訪問
中にも同様の考えを中国に伝えたことを明らかにした。これに対し
、崔天凱大使は4月30日、「ヘーゲル長官が訪問中に中国側との会談
で述べたことは事実ではない。中国側はこのとき釣魚島問題に対す
る立場と考えを明確に述べ、米国側は本当の状況をわかっているは
ずだ」とコメントした。

  崔天凱大使は、「釣魚島問題の歴史的経緯ははっきりしており
、歴史的に見て、米国側には責任がある。中国側は日本の釣魚島に
対する主権または管轄権を認めたことはなく、この点について米国
側に繰り返し説明してきた。釣魚島問題において、緊迫状態を煽り
、情勢を悪化させているのは日本側であり、一方的で強制的な行動
をしているのも日本である。事実と善悪は非常にはっきりしている
」と主張した。

  米国務省の1日の定例記者会見で、記者が崔天凱大使の言葉を引
用し、「日本と中国のどちらが一方的で強制的な行動をしていると
思うか」と質問。パトリック・ベントレル副報道官は立て続けの問
い詰めにも終始直接的なコメントを避け、「米国は、双方が緊迫状
態を引き起こす行動をしたり、状況判断を誤らないことを望んでい
る。双方にそう伝えた」とだけ述べた。

  崔天凱大使は30日、米国が尖閣諸島問題で中立的立場を維持し
ているかは実際の行動を見なければならないとしたうえで、「私た
ちは米国が日本の肩を持ち、それによって自国に悪影響をもたらさ
ないよう望んでいる。小さなことにこだわり大きな失敗をしてはい
けない。目の前の一時的な必要性は長期的な災いをもたらす」と語
った。

  ベントレル副報道官はこれに対し、「私たちはこの島嶼(尖閣
諸島)の主権に対して立場を示さず、関係各方面に平和的な方法で
相違を抑制するよう呼びかけていく。これは私たちの長期的な政策
であり、変わっていない」とコメントした。(編集担当:米原裕子)
==============================
安倍政権は「歴史と謙虚に向き合っている」 駐米大使が米紙社説
に反論
2013.5.2 09:58 sankei[日米関係]
 【ワシントン=犬塚陽介】米紙ワシントン・ポストは1日、安倍
晋三首相には「歴史と向き合う能力がない」と批判した社説に反論
する佐々江賢一郎・駐米大使の反論文を掲載した。大使は、これま
でにも日本政府は「深い自責と心からの謝罪」をしていると説明し
、安倍政権も同様の見解であることを強調した。

 佐々江大使は、安倍政権が「歴史と正面から謙虚に向き合うこと
が常に重要と信じている」と指摘した上で、歴史の直視は歴史家や
知識人が調査し、掘り下げた「個別の事実とともに促進されるのが
望ましい」との見方を示した。

 また、日本は自由や民主主義を戦後の国家の基本としており、「
アジア太平洋地域の平和と繁栄に貢献を続ける」との立場を改めて
強調した。

 ワシントン・ポストは4月27日付の社説で、安倍首相による「
侵略の定義は学会的にも国際的にも定まっていない。国と国との関
係で、どちらから見るかで違う」との発言を「自己破壊的な(歴史
の)修正主義」などと批判していた。


コラム目次に戻る
トップページに戻る