4642.円相場、1ドル=130円



米連邦準備制度理事会(FRB)は10日、3月19、20両日に
開催した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表した。

それによると、長期国債などを購入する量的緩和政策について、来
年以降も現在のペースで続けるべきだとする意見を主張したのは12
人の委員中で2人にとどまり、多くの委員が2013年中に長期国
債などを購入する量的緩和策の縮小や終了が必要となるかもしれな
いとみていることが分かった。

FRBの動向も見るて、デフレからの脱却とマネタリーベースを2倍に
するという日本銀行の決意を踏まえると、円相場の1ドル=130円へ
の下落は的外れな見通しはではないと、ゴールドマン・サックス・
グループのジョナサン・ベイナー氏が指摘した。

事実、10日午前中盤のニューヨーク外国為替市場でドルが対円で
一時、約4年ぶりの高値をつけた。ドル/円は一時、2009年5
月以来の高値と並ぶ99.72円まで上昇した。

今日、100円超えも視野にある展開をしている。

超円安になる可能性が出てきた。悪性インフレも可能性として出て
いる。早く、構造改革、規制緩和などの施策を出さないと大変なこ
とになる。

第1、第2の矢の実施が、第3の矢の効果的な施策を要求している
ように感じる。
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QE3の縮小、検討は時期尚早=アトランタ連銀総裁
2013年 4月 11日 07:28 JST  WSJ
 【ストーンマウンテン(米ジョージア州)】米アトランタ地区連
銀のロックハート総裁は10日、連邦準備制度理事会(FRB)の債券買
い入れ縮小を検討するのは依然として時期尚早との見方を示した。

 ロックハート総裁はアトランタ連銀後援の会議で記者団に対し、
FRBには必要な時期に債券買い入れを縮小する選択肢があると述べつ
つ、1カ月850億ドルという買い入れ規模の縮小時期や方法を決める
前に「統計を待ち、見極める」 …
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円相場、1ドル=130円も的外れな予想ではない−ゴールドマン
  4月10日(ブルームバーグ):デフレからの脱却とマネタリー
ベースを2倍にするという日本銀行の決意を踏まえると、円相場の
1ドル=130円への下落は的外れな見通しはではないと、ゴールドマ
ン・サックス・グループのジョナサン・ベイナー氏が指摘した。
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの世界債券担当
最高投資責任者(CIO)であるベイナー氏はブルームバーグテレ
ビジョンとのインタビューで、「これは真の政策変化であり、円安
を促すのに効果的な措置だ」とした上で、130円は「的外れな水準で
はない。超短期でこれを予想してはいないが、可能性は否定できな
い」と語った。
円が直近で130円を付けたのは2002年4月。
日銀は今月4日、長期国債の買い入れ額を毎月7兆5000億円程度と
従来の2倍に引き上げるとともに、長期国債保有残高を日銀券発行
残高以下にとどめる「日銀券ルール」を一時的に停止し、購入する
国債の残存期間を平均3年弱から7年程度に延長すると発表。日銀
の黒田東彦総裁は記者団に対し、消費者物価の前年比上昇率2%と
いう「物価安定目標」を2年程度の期間を念頭に置いて、できるだ
け早期に実現すると表明した。
更新日時: 2013/04/11 07:16 JST
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年内の量的緩和終了も視野=米経済、予想以上に回復−FOMC議事要旨
 【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は10日、
3月19、20両日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)議
事要旨を公表した。それによると、長期国債などを購入する量的緩
和政策について、来年以降も現在のペースで続けるべきだとする意
見を主張したのは12人の委員中で2人にとどまり、多くの委員が
2013年中に長期国債などを購入する量的緩和策の縮小や終了が
必要となるかもしれないとみていることが分かった。
 議事要旨によると、委員会では、現在、景気下支えのため毎月
850億ドル(約8兆4600億円)の規模で長期国債や住宅ロー
ン担保証券(MBS)を購入している量的緩和策について、2、3
人の委員が「量的緩和の副作用を考えれば今年半ばごろには購入ペ
ースを縮小し、年後半には終了する可能性が高い」との見解を表明。
さらに数人が「労働市場の改善が予想通りに続けば、恐らく年後半
には購入ペースを縮小し、年末までに終了することが適切となるだ
ろう」と指摘した。
 労働市場を含め米経済の回復が加速していることが理由で、委員
以外の地区連銀総裁も含むFOMC参加者は「米経済指標は予想し
ていたよりも良くなっている」との基本認識で一致。一方で、量的
緩和策がもたらしている最近の超低金利により、市場でリスクの高
い投資行動が増加しかねないなど副作用も指摘された。
(2013/04/11-00:27)
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ドル/円が一時約4年ぶり高値、FOMC議事録受け
2013年 04月 11日 00:04 JST 
[ニューヨーク 10日 ロイター] 10日午前中盤のニューヨ
ーク外国為替市場でドルが対円で一時、約4年ぶりの高値をつけた。

米連邦準備理事会(FRB)が公表した3月19─20日の連邦公
開市場委員会(FOMC)議事録で、参加者が資産買い入れを年内
に終了すると予想していたことが明らかとなり、終了時期が早まる
との期待が強まった。

日銀の積極的金融緩和策と好対照を成した格好だ。

ロイター・データによると、ドル/円は一時、2009年5月以来
の高値と並ぶ99.72円まで上昇した。
直近は0.6%高の99.62円。



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