4621.上越線、磐越西線に乗る



3月18日、磐越西線に乗るために、朝3時50分に家を出た。4時29分の
一番電車に乗り、上野発5時16分発の電車を赤羽で乗る。この電車を
逃すと、1日で東京に戻れないからである。この一番電車で行くと、
10分程度の待ちでスムーズな接続ができるために、上越線、磐越西
線経由でも14時には会津若松に着く。そして、会津若松を18時11分
に出ると郡山経由東北本線で東京に帰れる。

このため、家を3時台に出ることになる。妻は、自動車での送り拒否
であるからそうなる。仕方がない家庭円満が優先する。

上野でこの電車に乗ることができない。朝一番電車に乗っても5時16
分には着けない。このため、赤羽でこの電車に乗ることになる。5時
23分赤羽発であり、この3分まえには宇都宮行があり、上野5時10分発
であり、どちらも上越線、東北線の一番電車である。

この電車に乗ると安心して寝られる。しかし、熊谷までは車掌が駅
に着くとドアを開けるが、それ以降の駅では手動ドアになる。熊谷
までは朝の冷たい空気が入り、駅ごとに目を覚ますが、それ以降で
は、それがない。

この時間の電車には背広姿の人を見かけない。ほとんど、私服であ
る。スノボーを持っている客もいる。6時55分に高崎着、高崎7時10
分発水上行に接続されている。この電車では背広姿の人や高校生が
多くなる。津久田を越えると山に入る感じ。トンネルも多くなる。
水上8時15分着。この駅の隅に雪がある。

水上8時24発長岡行に乗り、駅を出たら雪が突然ある風景になる。土
合駅はトンネルの中であり、上り線は地上であり、下り線のホーム
だけがトンネルの中にある。そして、このトンネルが長い。ずーっ
と続く感じである。しかし、トンネルを抜けると、風景が一変して
いる。そこは雪国である。別世界に入り込んだようである。川端康
成の小説に出てくるそのものだ。

越後中里、越後湯沢で多くのスキー客は降りた。しかし、上越線の
除雪は大変であろう。線路脇に数mの壁がある。除雪した雪が積み上
げられている。家を出るときに冬の格好であり、東京は暖かくなり
、周囲の人たちは軽装になっている。しかし、危ないので冬の格好
で来たが、成功であろう。これだけ雪が多いと寒い。

そして、この雪が消えるのはどこかと興味が移る。前回の大糸線で
も糸魚川や直江津には雪がなかった。長岡はどうであろうか?
雪が少なくなり始めたのは、越後滝谷からであり、長岡でも雪があ
る。長岡10時18分着。長岡10時38分新潟経由吉田行に乗る。4両編
成の電車であり、新潟平野の米どころを走る。途中から雪がなくな
り、そして新津では雪がない。長岡より新津の方が暖かいようであ
る。

新津で11時38分発会津若松行ディーゼル車2両編成に乗る。磐越西線
の新津から喜多方までは単線非電化である。この列車に途中、五泉
で保線の人が乗って、運転手の隣で線路を見始めた。

馬下駅から上りになる。川沿いになる。この辺から雪が地面に見え
始める。ここからトンネルと雪よけの半トンネルが続く。津川駅の
手前の急カーブで20k以下の徐行運転になった。しかし、雪は3cm程
度しかない。鹿瀬駅の手前でもスピードを落とした。上がってきて
雪の量も増え、50cm程度の量に。保線要員の訳は、雪が斜面から落
ちてくる可能性があるからのようだ。この鹿瀬駅を超えると乗客は
3名しかいない。

県境であり、ここで経済圏が変わるのであろう。野沢駅で乗客が乗
ってくる。喜多方や会津若松に向かう客である。会津若松14時01分
着。鶴ヶ城を見ようと観光案内所に行くと14時15分発の観光地巡回
バスで行ってくださいと言われて、すぐに駆けつけた。

この会津若松は、NHK「八重の桜」で観光客が増えているようである
。郡山からの快速も新品の特急車両であり、バスも新品である。鶴
ヶ城も建て直して新品である。城を見て、帰りは駅まで歩こうとし
て聞くと40分程度はかかるという。そこを歩いたが、16時21分の電
車には乗りたいと思い、急いだ。この会津若松市内には少ないが雪
がある。また、会津若松の繁華街と言われる神明通りの商店街も見
たが寂れている。

会津若松駅は、すべての線路が片側は行き止まりである。すべての
列車は、この駅で折り返すことになる。まるで欧州の都市の中央駅
のような雰囲気である。規模は小さいが中央駅の佇まいであり、こ
の駅を使った恋愛映画ができないかと思った。

16時12分郡山行きに乗る。途中の磐梯熱海では雪がなくなっている。
しかし、どこで雪がなくなったのは突然でわからない。磐梯山が雪
にけぶっている、猪苗代湖が見えるだろうと期待したが、見えなか
った。途中から暗くなって、外が見えなくなった。

郡山で18時21分黒磯行に乗ったが、途中、白坂と豊原の区間で強風
になり、30k程度の徐行運転になり、豊原を過ぎて正常運転に戻った。
このため、16分遅延して、黒磯19時31分の電車に乗れるはずが、遅
延で、黒磯19時52分の電車になってしまった。宇都宮20時44分上野
行で帰った。


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