4614.大糸線、北越急行に乗る



土曜日、3月9日に会社員の子供と大糸線に乗ってきた。子供が付
いてきたので、休みの日にしか行けなくなり、土曜日になった。
2015年春の北陸新幹線が開業したら、大糸線の南小谷から糸魚川の
JR西日本の北区間が廃止になる可能性があると話したら、見ておき
たいと付いて来た。オヤジの18きっぷを使えるでしょうというか
ら、仕方がない。

4時15分に家を出る。6時14分の高尾発松本行に乗った。この電車を
平日に乗っているが、土曜日や日曜日、休日は初めてである。高尾
での乗客数は、平日より多い。登山に行く人たちが多くいるようだ。

しかし、7時を超える当たりから乗ってくる通勤通学客が少ない。普
段は山梨市を越えた当たりから甲府までは、多数の立ち客がいるが、
今日は少し乗り、少し降りるのために、立ち客がいない。ボックス
席も4人が座る状態になるがそうにもならない。ボックス席に2人程
度である。

9時08分岡谷で快速「みすず」に乗り換える。この電車はいつもと同
じで混んでいる。塩尻から辰野に行く線で倒木のために不通という
アナウンスで、隣に座っている客が「チェッ」と言っている。その
客はその線の利用者で、聞くと不通になる可能性が高いと。気持ち
はわかるが、JRの立場も分かる。よく廃止しないで運行していると
いう感じの線である。松本に近づくほど乗客が多くなり、通勤ラッ
シュ並みの混雑になった。多くの客が松本で降りたが、私たちも松
本で降りる。

中央線に乗るのも、今日が最後だ。中央線に接続されている飯田線
、中央線西線、篠ノ井線、身延線、小海線、飯山線、信越線や塩尻
ー辰野間には既に乗っている。今日乗る大糸線に乗ると、中央線に
乗ることは、おそらくなくなる。

松本で大糸線に乗り換える。9時56分発信濃大町行き。有明までは車
掌がいて、それ以降はワンマンである。松本駅を出た所から雄大な
景色になる。山の頂きに雪があり白く、空は快晴で青く、岩山であ
るのか中腹は黒い。また、フォッサマグナの盆地である特徴の広々
とした平坦な野の向こうに山があるので広々としている。このコン
トラストが非常に風景を良くしている。

大糸線南区間の松本から南小谷までは単線電化されている。南小谷
から糸魚川までの北区間は単線非電化である。

大糸線は、広々とした平地を走るので信濃大町までは直線の区間が
長い。中央構造線であり、谷が広い。飯田線と同じ感じ。飯田線は
、盆地のような感じの山寄りを走っているが、この大糸線は盆地の
真ん中を一直線に走っている。

10時49分信濃大町に着く。信濃大町で特急に乗り換える。駅員に言
うと自動販売機で特急券と乗車券を買って欲しいと、駅員が一緒に
自動販売機まで付いてきて、操作を駅員がして、最後のお金を入れ
るところだけをこちらで行った。

特急券730円、乗車券650円で1380円かかった。11時03分特急に乗る。
大町を出ると山を登り始める。そこから雪が多くなる。白馬で多く
のスキー客が降り、車内はバラバラになる。山も迫ってくる。特急
に乗ると、地域を見る目的感から目的地に向かうのが目的になり、
物足りない感じがする。それなのに、料金は高い。損した気分であ
るが、この特急に乗らないと、今日中に東京には帰りつかない。

南小谷11時24分着、すぐに3番線ホームに移動してディーゼル車に
乗り換えて、すぐに出発。11時49分発。川沿いに走るが雪が多いの
でトンネルと防雪柵が大量にあり、また急カーブや急勾配で速度が
25Km以下の地点も多く、大変な路線であることがわかる。

糸魚川の3つ手前の根和から雪がなくなる。白の世界から地面が表れ
色の世界に変わる。その変化のスピードが早い。突然起こるという
感じである。糸魚川に12時44分着。

ここでブラック焼きそばを食べる。普通の焼きそばであるが麺が黒
いだけのような感じ。黒色はイカ墨とのこと。

糸魚川13時33分、直江津行きに乗る。JR西日本の電車であるが、ド
アが2つであり、客席とドアの部分が仕切られている。特急車両のよ
うな感じの車両である。3両編成。ドアは手で開けるが、そのドア
が重い。このため、お年寄りには無理で、若い人が開いてくれた。

糸魚川と直江津の間は海も見えるが、トンネルも多い。筒石駅はト
ンネルの中にある。有馬川駅は海のそばと変化がある。直江津に14
時12分に着く。

ここから北越急行に乗る。直江津14時18分。くびき当たりは平野の
真ん中を走っている。しかし、ここらから雪が多くなる。まつだい
駅では雪の壁で1m30cm以上はある。この北越急行は豪雪地帯を走る
ので高架部分、トンネルなど雪対策が施されている。十日町も豪雪
で有名なところである。差佐島駅もトンネルの中の駅である。六日
町手前のトンネル内で、交換待ちで止まり、特急が通った。

しかし、北越急行自体、越後湯沢から北陸に向かう特急を通すため
に作られたので、北陸新幹線ができると、特急がなくなることにな
るので大変である。15時42分に越後湯沢に着く。

3月4日に信越線、9日に大糸線、両日ともに上越線を利用しているの
で、スキー場の比較が可能である。妙高高原、黒姫などの信越線、
白馬の大糸線、上越線の越後湯沢であるが、一番雪が多いのは上越
線である。次に信越線、最後に大糸線である。勿論、雪質はわから
ない。スキー客もこの順で多い。正比例の関係である。

越後湯沢で1時間の時間があるので駅を出た。山側はスキー客が多く
賑わっているが、川側は寂れている。可哀想なくらいである。

越後湯沢16時45分で水上17時25分の高崎行きに、高崎で夕飯を食べ
て、高崎19時56分の上野行で帰った。

次は高山本線に乗るつもりである。

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