4607.水素燃料電池車の量産開始



現代車が26日、蔚山工場内の水素燃料電池車専用生産工場で、量
産体制構築したが、2015年までに1000台の販売だそうだ。

ただし、量産するには製造コストが現実的な価格設定にできるまで
は、当然、今のところはリースでの実証試験段階であり、トヨタが
販売する燃料電池車の500万円より10倍以上高いはずである。

世界で初めて量産という名を取りたいのであろう。しかし、まだ燃
料電池のセルが大きく、SUVの車体でしか積めないようだ。

もう1つ、神戸製鋼所は26日、燃料電池車(FCV)に水素を充
填する水素ステーション向けの高圧水素圧縮機と超小型の熱交換器
を開発したと発表した。

100箇所の水素ステーションを13年度に構築するがJX分60箇所
に設置するようである。岩谷30箇所は、ドイツ・リンデの水素ス
テーションを輸入する。この分野の世界的な競争が巻き起こってい
る。

水素製造分野でも、原子力利用の1000度の高温ガス炉で水素製
造が世界で実験炉を作り、2030年までに実用化しようとしてい
る。この分野も日本は、軽水炉の再稼働に気を取られることなく、
準備して欲しいものである。650度程度の低温でも水素製造はで
きるので、高温ガス炉より扱いが簡単なトリウム熔融塩炉の方が良
いと思っている。

さあ、どうなりますか?
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現代車、水素燃料電池車量産へ…世界初
2013年02月26日17時43分 [? 中央日報日本語版] 
   現代車が26日、蔚山工場内の水素燃料電池車専用生産工場で、
「水素燃料電池車世界初量産記念式」を開いた。 

  現代車は欧州をはじめとする世界市場を眺めながら、2015年
までにまず1000台ほど販売する計画だ。 

  現代車の水素燃料電池車量産体制構築は、2015年以降に量産
予定のベンツ・GM・トヨタなどグローバル企業に比べて2年以上
早く、他社との競争で主導権を握ることになった。
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ヒュンダイ、燃料電池車の量産を開始
レスポンス 2月27日(水)10時0分配信
ヒュンダイモーター(現代自動車。以下、ヒュンダイ)は2月26日、
韓国のウルサン工場において、『ix35フューエルセル』の生産を開
始した。同社によると、通常の生産ラインで燃料電池車の量産に乗
り出した自動車メーカーは、ヒュンダイが世界で初めてだという。

ix35フューエルセルは、ヒュンダイのCセグメントSUV、『ix35』(
北米名:『ツーソン』)をベースに開発された燃料電池車。出力100
kWの燃料電池スタックを搭載。二次電池は蓄電容量24kWhのリチウム
ポリマーバッテリー。2つの水素タンクには、700バールの圧力で水
素を貯蔵する。

最大航続可能距離は594km。0-100km/h加速は12.5秒、最高速は160km
/hの性能を備える。ヒュンダイによると、加速性能はガソリンエン
ジン車と同等だという。

ヒュンダイは2015年までに、1000台のix35フューエルセルを量産す
る計画。まずは、欧州市場でリース販売を開始した。2月26日に韓国
のウルサン工場でラインオフしたのは、最初の17台の一部。デンマ
ークやスウェーデンの顧客に納車される予定だ。

ヒュンダイの金副会長は、「このix35フューエルセルで、ヒュンダ
イはゼロエミッションの未来をリードする」とコメントしている。
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神鋼、燃料電池車用小型水素充填システム開発−JXエネ向け納入
掲載日 2013年02月27日  日刊工業
 神戸製鋼所は26日、燃料電池車(FCV)に水素を充填する水
素ステーション向けの高圧水素圧縮機と超小型の熱交換器を開発し
たと発表した。JX日鉱日石エネルギーが神奈川県海老名市の給油
所に併設する水素ステーションに納入した。水素圧縮機はFCV1
台に3分(水素5キログラム)で充填可能な大容量タイプで、神鋼
によると国内では初の製品化。また、熱交換器はサイズを従来品比
で約30分の1から100分の1に小型化した。
 高圧水素圧縮機は70メガパスカルの圧力で水素をFCVに充填
する機器。水素の流量で毎時1200ノルマル立方メートルと国内
最高水準を達成したという。これにより、FCVへの充填時間を大
幅に短縮でき、FCVの利便性を一層高めることが期待される。
 一方、熱交換器は圧縮機により高い熱を帯びた水素を冷却するも
ので、圧縮機や水素を補充するディスペンサーの冷却装置として使
用する。


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