4594.中国軍、挑発を再開



中国はわかりやすい。日本が、軍から挑発自粛を指示したと分析し
たと発表したら、そうではないと、挑発行為を再開させた。

日本政府は、照射が「軍の独断」で、中国共産党指導部は当初、事
実関係の回答を留保する一方、軍に挑発自粛を指示したと分析。
8日になり中国外務省に照射を「捏造(ねつぞう)」と公式に否定
させたことを機に軍への指示も一転、挑発再開を命じたとの見方を
強めている。

中国国防省も5日以降、公式には照射の事実関係について沈黙を貫
いたが、8日、「中国軍の正常な訓練活動を歪曲(した)」と主張。
接近飛行を再開させたのは、「正常な訓練」として挑発を継続する
意思を鮮明にしたといえ、日本政府高官は「照射に対する日米両国
の批判に屈したとみられるのを嫌ったのでは」と指摘する。

しかし、米国務省のヌランド報道官は11日の記者会見で、中国海
軍艦船が海上自衛隊護衛艦に射撃管制用レーダーを照射した問題で
、米国は「実際に(照射が)あったようだと確信している」と述べ
、日本政府の発表を支持する姿勢を示した。

安倍首相が、最初からレーダー照射を発表したのは、中国への牽制
というよりは、米国の姿勢を変化させようとしてのものであること
が分かる。

米国の対中融和派の意見を変えさせようとしていることはわかるが
、ケリー国務長官は、この件で発言していない。習近平総書記も、
発言していない。米国が変化するかどうか、まだわからない。
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中国艦船が照射と米も「確信」 日本発表を全面支持
 【ワシントン共同】米国務省のヌランド報道官は11日の記者会
見で、中国海軍艦船が海上自衛隊護衛艦に射撃管制用レーダーを照
射した問題で、米国は「実際に(照射が)あったようだと確信して
いる」と述べ、日本政府の発表を支持する姿勢を示した。
 レーダー照射を「日本の捏造」と反論している中国政府をけん制
し、事実関係を認めて二度と同様の問題を起こさないよう中国側に
強く求める狙いとみられる。
 報道官は米国としての判断の根拠として、照射問題について日本
側から説明を受けたと指摘。その上で「中国側に対して極めて明確
に懸念を伝えている」とあらためて強調した。
2013/02/12 06:10   【共同通信】
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中国軍、挑発を再開 戦闘機が領空接近 尖閣には監視船も 
小野寺防衛相の発言に反発か
2013.2.11 01:37 sankei[尖閣諸島問題]
 中国軍が東シナ海で挑発行為を再開させたことが10日、分かっ
た。日本政府が5日に海軍艦艇の射撃管制用レーダー照射を公表し
て以降、3日間沈静化していたが、9日になり空軍戦闘機などが日
本領空に接近。沖縄県・尖閣諸島周辺では10日、照射公表後初め
て海洋監視船も航行した。

 日本政府は、照射が「軍の独断」で、中国共産党指導部は当初、
事実関係の回答を留保する一方、軍に挑発自粛を指示したと分析。
8日になり中国外務省に照射を「捏造(ねつぞう)」と公式に否定
させたことを機に軍への指示も一転、挑発再開を命じたとの見方を
強めている。

 9日に領空接近したのは中国海軍のY8が1機と空軍戦闘機J10
(殲10)2機。航空自衛隊は戦闘機の緊急発進(スクランブル)
で対処したとみられる。Y8とJ10は昨年12月以降、連日のよ
うに接近飛行を繰り返していたが、今月6〜8日は途絶えていた。

 中国国防省も5日以降、公式には照射の事実関係について沈黙を
貫いたが、8日、「中国軍の正常な訓練活動を歪曲(した)」と主
張。接近飛行を再開させたのは、「正常な訓練」として挑発を継続
する意思を鮮明にしたといえ、日本政府高官は「照射に対する日米
両国の批判に屈したとみられるのを嫌ったのでは」と指摘する。

 一方、尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域では10日、海洋
監視船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖
閣周辺で中国公船が確認されたのは5日以来。

 中国の旧正月にあたる春節期間中に公船を尖閣周辺に派遣するの
は異例とされる。小野寺五典防衛相が9日午前、「(5日以降は)
尖閣周辺の公船の動きが収まっている」と述べたことに反発し、即
座に尖閣に接近させたとみられる。


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