4589.海自艦船に射撃レーダー照射



恐れている事態に、また一歩、近づいている。中国との戦争である。
東シナ海の公海上で1月30日、中国海軍の艦艇が海上自衛隊の護
衛艦に対し、射撃管制用のレーダーを照射したという。戦争直前ま
で事態が展開したということである。

羅援少将の言う「中国の自制にも限界がある」という言い方は、い
つも強硬論を吐く同人らしいセリフで、威嚇効果を狙ったものでし
ょうが、中国として軍事的行動に出るとき最も気がかりなのは、間
違いなく米国の反応です。しかし、米国が日本の味方をしない雰囲
気があり、中国としては軍事行動を取りやすくなってきたと見てい
る可能性がある。

日本は早く、米国が嫌がる「河野談話見直し」を政府としても止め
て、第2次大戦の過ちを反省しているという談話が必要である。ま
た、経済的な関係も深化させるべく、TPP参加を表明することである。

軍事的な関係だけを同盟強化して、経済的な面は反米という身勝手
なことは米国としては許さない。どうしてそれがわからないのであ
ろうか?

米国の国内事情などを考慮しない、安倍さんと仲間の身勝手な考え
方を日本の安全保障上、憂える。
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尖閣沖で中国船が海自艦船に射撃レーダー照射 政府、厳重抗議
2013.2.5 18:34 sankei[尖閣諸島問題]
 小野寺五典防衛相は5日夜、防衛省で緊急記者会見を開き、東シ
ナ海の公海上で1月30日、中国海軍の艦艇が海上自衛隊の護衛艦
に対し、射撃管制用のレーダーを照射したと発表した。同月19日
にも別の艦艇が海自のヘリコプターに同様の照射を行った可能性が
高いことも明らかにした。レーダーはミサイルなどを発射する際に
対象を捕捉するためのもので、攻撃を前提とする中国側の挑発行為
が判明したのは初めて。

 日本政府は5日、在日中国大使館や中国の外務、国防両省に厳重
抗議し、中国側は「事実関係を確認したい」と答えた。

 防衛省によると、1月30日午前10時ごろ、中国海軍のジャン
ウェイII級フリゲート艦が約3キロ先から海自護衛艦「ゆうだち
」にレーダーを照射。同月19日午後5時ごろにも、中国海軍のジ
ャンカイI級フリゲート艦が数キロ先から海自護衛艦「おおなみ」
搭載ヘリにレーダーを照射したと疑われる事案が発生した。

 小野寺氏は「一歩間違えば大変危険な事態が発生する。危険な行
為には厳しく自制を求めていく」と述べた。事案発生から発表まで
約1週間かかった理由については「正確な分析に時間がかかった」
と説明した。

 安倍晋三首相は5日午後、小野寺氏と官邸で対応を協議。首相は
「挑発に乗ってはいけない。冷静に対処することが大事だ」と述べ
、万全な対応を取るとともに外交ルートで中国側へ抗議するよう指
示した。

 昨年9月の沖縄県・尖閣諸島の国有化以降、尖閣周辺では中国に
よる挑発行為が活発化している。



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