4569.参議院選挙を占う



民主党は、参議院選挙で野党共闘を目指すとしたが、みんな・維新
から拒否された。その理由を、松井幹事長は、日本教職員組合(日
教組)出身の輿石東参院議員会長を名指しし、「協議は絶対に無理
だ」とした。維新の会は、公立学校の校長公募など日教組が反発し
ている教育改革を進めているからである。

その指摘された輿石氏は選挙協力の前提として「政策が一致するこ
と。反自民が明確にならないと、単なる数合わせ、野合だという批
判も出てくる」と指摘している。民主党は、日教組の反発する政策
、憲法改正で合意できるかである。無理なはず。

そして、松井氏は、改選定数1の「1人区」に原則として独自候補
を擁立し、改選定数1増で4となる大阪選挙区には独自候補2人の
擁立を目指すとした。

その上で、「みんなの党をバックアップする方が勝てる可能性があ
るなら、(独自候補には)こだわらない」と述べ、1人区でみんな
の党と候補者調整を進めるとした。

これに対し、民主党細野幹事長は会見で「維新と民主党が全く協力
できないとなれば、自民党を利するのは明らかだ」と述べ、維新と
の連携を追求する考えを強調した。また、小沢一郎氏が率いる生活
の党との選挙協力に関しては、民主党分裂の経緯などを念頭に「簡
単ではない」と述べた。 

野党バラバラであることを見て、自民党の石破茂幹事長は、夏の参
院選の目標を公明党と合わせて非改選議席を含め過半数の122議
席と設定した。過半数確保には、64議席が必要であるが、47都
道府県で最低1議席を取ると47議席はいく。それに比例代表が乗
ると可能とした。

ということで、民主党は1人区で全滅する可能性がある。しかし、
維新の会も石原代表と橋下代表で意見が違うので、この意見対立が
出ると参議院選挙でも大勝はできないような気がする。しかし、衆
議院選挙と違うのは、みんなの党と選挙協力ができることであろう。

現時点で、一番可能性があるのは、民主党が2人区以上でしか議席
を取れずに大敗し、自民党が過半数を占めることである。

民主党は維新の会と合同するくらいの覚悟がないと、大変なことに
なる。多くの反自民の国民でさえ、民主党に愛想を尽かしているこ
とである。

さあ、どうなりますか?

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維新・みんな、民主を敬遠…野党選挙協力に暗雲
 夏の参院選をめぐり、民主党が意欲を見せる改選定数1の「1人
区」を中心とした野党選挙協力に早くも暗雲が立ちこめている。

 日本維新の会の松井幹事長が7日、民主党との選挙協力に否定的
な見解を示し、みんなの党からも民主党を敬遠する声が出た。政策
面で違いが大きく、野合批判を浴びかねないと懸念しているためで
、民主党は近く、野党各党に幹事長会談を呼びかけるものの、協議
は難航しそうだ。

 民主党の海江田代表は7日の役員会で、「参院選にあたっては、
他の野党との協力も必須だ」と強調した。

 同党の細野幹事長は7日の記者会見で、「参院選の勝敗ラインは
、自公両党で過半数を確保するか、それを(野党が)阻止できるか
だ。維新の会と全く選挙協力できないなら、おのずと自民党を利す
ることになる」と語り、維新の会との連携にこだわりを見せた。

 これに対し、松井氏は7日、記者団に対し、日本教職員組合(日
教組)出身の輿石東参院議員会長を名指しし、「協議は絶対に無理
だ」と言い切った。維新の会は、公立学校の校長公募など日教組が
反発している教育改革を進めている。みんなの党幹部も「選挙協力
は維新の会とだけにして、民主党とは戦う」と語る。
(2013年1月8日08時45分  読売新聞)
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参院過半数は可能=石破自民幹事長
 自民党の石破茂幹事長は7日夜のBSフジ番組で、夏の参院選の
目標を公明党と合わせて非改選議席を含め過半数の122議席と設
定したことについて「47都道府県で最低1議席を取ると47議席
はいく。それに比例代表が乗る。そんなに荒唐無稽な数字を言って
いるつもりはない」と述べ、十分可能との認識を示した。
 自公両党の非改選議席は計58で、過半数確保には64議席が必
要。両党の改選組の現有議席は44で、20議席上積みしなければ
ならない計算だ。 (2013/01/07-22:59)
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「民主と連携した瞬間、民意離れる」みんな幹部
読売新聞2013年01月07日19時28分
 日本維新の会の松井幹事長は7日、今夏の参院選について、「民
主党の輿石東参院議員会長が、我々の教育改革を良しとしてくれる
なら協議もできると思うが、絶対に無理だ。誰と組むかではなく、
何をやるために政治集団を作るかだ」と述べ、政策面で距離がある
民主党との選挙協力に否定的な考えを示した。
 大阪府庁で記者団に語った。
 松井氏は、改選定数1の「1人区」に原則として独自候補を擁立
し、改選定数1増で4となる大阪選挙区には独自候補2人の擁立を
目指すとした。その上で、「みんなの党をバックアップする方が勝
てる可能性があるなら、(独自候補には)こだわらない」と述べ、
1人区でみんなの党と候補者調整を進めるとした。
 これに関連し、みんなの党幹部は7日、「参院民主党は、選挙も
労働組合丸抱えだ。民主党と連携した瞬間に民意が離れる」と述べ
、民主党との選挙協力は難しいとの認識を示した。
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参院選へ野党共闘議論を=古賀連合会長
 連合の古賀伸明会長は7日の記者会見で、夏の参院選での野党共
闘について「深掘りした議論をしなければ、そう簡単にできるもの
ではない」と述べた。その上で、野党がバラバラの選挙戦は望まし
くないとして、政策を軸にしながら「選挙区ごとの調整や協力態勢
を政党間で議論すべきだ」と強調した。 (2013/01/07-15:44)
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野党幹事長会談呼び掛けへ=細野氏、維新と選挙協力追求−民主
 民主党の海江田万里代表は7日午後の役員会で「参院選に当たっ
ては他の野党との協力が必須の状況だ」と述べ、細野豪志幹事長に
他党との選挙協力協議を急ぐよう指示した。細野氏はこの後の記者
会見で、今後の国会対応や選挙協力などを幅広く協議する野党幹事
長会談開催を各党に呼び掛ける考えを示した。
 参院選での選挙協力に関し、日本維新の会の松井一郎幹事長(大
阪府知事)は7日、民主党との協力は難しいとの認識を表明。これ
に対し、細野氏は会見で「維新と民主党が全く協力できないとなれ
ば、自民党を利するのは明らかだ」と述べ、維新との連携を追求す
る考えを強調した。
 小沢一郎氏が率いる生活の党との選挙協力に関しては、民主党分
裂の経緯などを念頭に「簡単ではない」と述べた。 
(2013/01/07-16:18)
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参院選協議「早ければ早い方がいい」…輿石氏
 民主党の輿石東参院議員会長は6日、夏の参院選での選挙協力に
ついて、「(話し合いは)早ければ早い方がいい。特に(改選定数
1の)1人区はお互いに候補を立てたら、自民党が勝つに決まって
いる」と述べ、早期に他の野党に協議を呼びかける考えを示した。

 甲府市で記者団に語った。7日に予定する民主党役員会で、選挙
協力の方向性について議論することも明らかにした。

 輿石氏は選挙協力の前提として「政策が一致すること。反自民が
明確にならないと、単なる数合わせ、野合だという批判も出てくる
」と指摘。「自公が過半数になると、参院のチェックするという機
能を果たせなくなる。許してはならない」と述べ、参院選の目標と
して、自民、公明両党の与党過半数阻止を目指すとした。
(2013年1月7日08時06分  読売新聞)


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