4552.善光寺参りと篠ノ井線、飯山線に乗る



12月19日は、善光寺参りに行くために中央線、篠ノ井線に乗り、帰
りは、飯山線、上越線に乗る。18きっぷでの旅行ではJRしか乗れ
ない。昔は信越本線でいくことになるが、現在は信越線の軽井沢か
ら長野間は、第3セクターしなの鉄道であり、乗車運賃が別になり
乗りにくいし、横川から軽井沢間はバスになっている。

このため、中央線、篠ノ井線に乗り長野を目指すことになる。武蔵
境5時の中央線、6時14分の高尾発松本行に乗り、岡谷で9時08分飯田
線の天竜峡から来る快速「みすず」に乗り換る。そして、長野10時
46分に着く。

そのまま松本行の電車では、松本で乗り換えて長野に着けるのは、
12時を回る。快速「みすず」はJR東海の車両であり、JR東日本の
車両と比べて最新型の3両編成の電車であり、松本までは通勤で混ん
でいる。

ちなみに、この「みすず」は義理のお姉さんの名前で、家に帰り、
私の妻「マリモ」に「みすず」さんに助けられたと話したら喜んで
いた。

篠ノ井線は単線でスイッチバックがある。姨捨駅であり、そこで特
急「ワイドビューしなの1号」を待ち合わせた。この特急が4分遅
れで通過するが、その特急の姿が見えない。特急はスイッチバック
を使わずに通り過ぎるために、駅には来ない。このために、待ち合
わせの電車からは特急が見えなく、音だけが聞こえる。

この地域でも冬の真っ盛りで、さぞや雪が大変であろうと想像した
が、長野までは山の中で少々雪が降っていたが、快晴であり長野も
晴れていたし、雪もない。

駅から善光寺までは1.8kmあり、12時32分発飯山線越後川口行ま
で1時間37分しかない。この時間までに長野駅に戻る必要がある。
しかし、早歩きで歩いたら20分程度で着いた。

善光寺と比較できるのは池上本門寺であろうが、規模も同じような
気がした。善光寺が親鸞の浄土真宗、池上本門寺が日蓮の日蓮宗と
宗派は違うが、雰囲気は同じである。善光寺で特徴的なのは、ハト
が多く、カメラを構える私の足元にハトが20羽程度もいて離れな
い。餌を欲しいのであろうが、こちらは踏みつけそうで恐ろしい。
人が歩くと、ハトが飛び立つので、その瞬間の写真が良いようだ。

平日の午前、観光客は少ない。しかし、長野駅と善光寺を結ぶバス
の本数は10分間隔であり、帰りにバスに乗ったが、乗客は私一人
である。駅まで150円。

今回の旅のハイライトは飯山線である。豪雪地帯を走る飯山線に乗
り、替佐駅を越し、トンネルを抜けると雪が積もっている。その先
からは、空はどんよりして風雪が強く、線路が見えない状態になり
、保線の人が運転手の隣に座り線路を確認している。

線路の雪をディーゼル車は巻き上げて、線路の雪を跳ね飛ばしてい
る。そのため、スピードも出さない、出せないのであろう。40km
時程度の速さで運行している。外の線路沿いでは保線要員たちが、
各所で線路を見守ている姿を確認した。

吹雪であり、見る間に30cm以上積もっている。この線の窓から見
る雪と人間の戦いは壮絶である。街では雪掻きをする人や車両が出
ていて、雪を道路から排除しようとしている。木々は雪をかぶり、
寒々とした墨絵を見ている感じである。美術館の絵を実物で見てい
る感じだ。思わず私もカメラを出して、何十枚も風景を撮った。

15時47分越後川口駅までの間、雪の凄さと人間の抵抗劇を堪能した。
これを2300円で観れるのであるから18きっぷは安い。
15時15分の水上行に乗り換え、水上17時29の高崎行に、高崎では18
時59分上野行に乗り帰る。



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