昨夜は、ある候補の選挙事務所で、当選確実が出るまでいた。徹夜 覚悟で事務所に行ったが、10時30分にNHKで当確が出て、バンザ イをして家に帰った。あまり早いので激戦と見立てていたので意外 感があった。 民主党惨敗、57議席であるが、自民党に風が吹いたわけではない。 維新やみんな、民主党の得票を小選挙区で足すと、多くの自民当選 者は惨敗になる可能性がある。小選挙区制度では多党化すると浮動 票が分散して、固定票を持つ政党が有利になる。 自民党や公明党は、この固定票を持っている。このため、大勝ちし たが夏の参議院は分からない。民主+維新+みんなの3党が合同し てリアリスト政党として統一したら、自民党は大惨敗になる。 そのためには、民主党もリアリストの政党となる必要があった。 民主党でリベラルな人たちが落選して、リアリストたちは当選した ことは、自分の推した候補が当選したことと同程度に喜ばしいこと ではある。 そのリアリスト政党は、シンクタンクを作り、政策を十分吟味して 実現手段や工程表を明らかにして、次の選挙を戦って欲しいもので ある。 自民党が勝ったのは、ナショナリズムの高揚や金融経済政策で、期 待を持たせたことによる。円安にして、日本の輸出競争力を強化し 、公共事業を大々的にして景気を回復させるという。そのことで短 期的な日本は復活するかもしれないが、それでは長期的な日本の復 活を危うくすることになる。 また、ナショナリズム的な行動をして中国との紛争を拡大して、米 国も日本との同盟を見直すと言われかねない心配がある。日米同盟 が基軸であるので、尖閣での支配強化は米国と協議をして行わない と、大変なことになる。 このため、半年で過度な円安や国債暴落などの経済問題点が出る可 能性や米国との同盟関係に亀裂が出ることもあり、自民党でも安全 保障の確立や日本経済の本格的な復活はできない。このため、国民 は失望する可能性が大いにある。 その時に、変われる政党を用意するべきである。それが維新+みん な+民主党の責務である。地道に政策を研究して確立することであ る。自信を持ってマニフェストを作り、それを訴えることである。 官僚依存をしなくても独自に政策を作れる政党の体制を早く確立し て欲しい。それが多くの国民が望んでいることである。 事前に自民党単独で300議席は疑問としたが、それは阻止したが 、維新の会やみんなの党に団塊の世代は流れたようである。民主党 には流れなかったことが明らかである。未来にも流れていない。 民主党は反省して、今後、政策を十分練って具体的なマニフェスト にすることである。ポピュリズムの政治は、国民から見透かさせる ので、止めるべきである。小沢政治手法の終わりだ。 自民党の小泉進次郎さんや維新の会の橋下さんが早く首相になれる ように、そして、政党がシンクタンクを持ち、政策を作れるように 改革することである。そうしないと本当の意味での日本の復活はな い。 ============================== 自公大勝325、再可決可能に 民主57、維新54 2012年12月17日7時9分 第46回衆院総選挙は16日投開票され、自民党が単独過半数( 241議席)を大幅に上回る議席を獲得し、3年3カ月ぶりに公明 党との連立で政権復帰を確実にした。両党は参院で否決された法案 を再可決できる3分の2(320議席)を確保。自民党の安倍晋三 総裁は来週前半の特別国会で第96代首相に選出される。民主党は 公示前勢力を大幅に減らす惨敗で、野田佳彦首相は16日夜、党代 表辞任を表明した。日本維新の会は第3党となる50議席以上を確 保。日本未来の党は惨敗した。小選挙区の投票率は朝日新聞社の推 計で59.3%。前回よりも10ポイントほど下回り、戦後最低の 水準となった。 ◇ 全議席数確定:自民294、民主57、維新54、公明31、 みんな18、未来9、共産8、社民2、大地1、国民1、無所属5 ============================== 衆院選】「死に票率」40%増加 政党乱立影響も 2012.12.17 10:24 sankeiBIZ 小選挙区候補者の総得票のうち、比例復活も果たせず落選した候 補者に投じられた「死に票率」は40・4%に上った。前回の 33・5%から約7ポイント増えており、政党が乱立した影響とい えそうだ。 各党別でみると、前回は全滅し100%だった公明党が今回は全 員当選を果たし0%となった。自民党は前回の57・1%から大幅 に改善して3%弱。民主党は前回の1・2%から67%強へと大幅 に悪化した。共産党は98・5%に上り、日本未来の党は81・8 %、みんなの党は73・4%、日本維新の会は57・7%だった。 逆に小選挙区の当選者に投じられた「生き票」のトップは公明党 で100%、87・1%の自民党が続いた。 前回86・8%で首位だった民主党は17・5%に落ち込み、日 本維新は18・1%、日本未来は5・7%にとどまった。 ============================== 無党派層、民主にそっぽ 朝日新聞出口調査 2012年12月17日9時14分 「ブーム」もなければ、「風」も吹かなかった。それでも自民が 圧勝した。その謎を解くために、朝日新聞社が16日に実施した出 口調査を分析してみた。自民候補は、自民支持層の票をしっかり取 り込んだ。それにひきかえ、民主支持層の票は民主候補に集まらず 、頼りにしていた無党派層の票も他党に散らばった。 上のグラフの通り、2009年の前回選挙では、民主支持層は82 %が民主候補に投票したのに、自民支持層のうち自民候補に投票し たのは60%にとどまった。ところが今回は全く逆の様相を見せた 。自民支持層は78%が自民候補に投票したのに、民主支持層が民 主候補に投票したのは61%だった。 しかも、支持層の厚みに大差がついていた。民主支持率は18% に下がり、さらに民主にとってダメージだったのは、無党派層がそ っぽを向いたことだ。民主候補に投票したのは23%だけで、32 %が自民候補に、15%が維新候補に回った。