4497.清澄庭園・殿ケ谷戸庭園



・清澄庭園
10月9日に清澄庭園に行った。入場料は150円で内容からする
と非常に安いと思った。

公園サイトから見ると、
この地の一部は江戸の豪商・紀伊國屋文左衛門の屋敷跡と言い伝え
られている。享保年間(1716〜1736年)には、下総国関宿の城主・
久世大和守の下屋敷となり、その頃にある程度庭園が形づくられた
ようだと。
 明治11年、岩崎弥太郎が、荒廃していたこの邸地を買い取り、社
員の慰安や貴賓を招待する場所として庭園造成を計画、明治13年に
「深川親睦園」として一応の竣工したと。

明治の庭園を代表する「回遊式林泉庭園」が完成した。
清澄庭園は、関東大震災で大きな被害を受けましたが、この時図ら
ずも災害時の避難場所としての役割を果たし、多数の人命を救いま
した。

感想的には、飛び石のいろいろな形があり、その変化が面白い。
正面からの景色が良い。そこを一番重視したように感じる。そこか
ら見ると、富士山が正面に見えるし、池の広がりが一番広がって見
える。全方向からの景色を良くすることはできないが、このように
特定の一地点からの風景を最大限に良くすることは可能であること
をこの清澄庭園は示している。

清澄庭園は、旧芝離宮より上である。このため順位は、以下のとお
りになる。

1.足立美術館の日本庭園
2.六義園
3.栗林公園
4.清澄庭園
5.旧芝離宮
6.小石川後楽園
7.旧古河庭園
8.旧浜離宮
9.小石川植物園の日本庭園


・殿ケ谷戸庭園
10月15日、国分寺駅に近い殿ケ谷戸庭園に行った。入場料は150円。

公園サイトから見ると、
大正2年〜4年に江口定條(後の満鉄副総裁)の別荘として整備され
、昭和4年には三菱財閥の岩崎家の別邸となりました。昭和40年代の
開発計画に対し本庭園を守る住民運動が発端となり、昭和49年に都
が買収し、整備後、有料庭園として開園した。と
また、武蔵野の自然の地形、すなわち段丘の崖にできた谷を巧みに
利用した「回遊式林泉庭園」。崖の上の明るい芝生地と崖下の湧水
池、樹林で雰囲気が一変する造園手法がみどころのひとつという。

崖地の庭園で、他には見たことがない風景を作っている。崖地を利
用した湧水地から崖下に落ちる滝にして、鹿脅しから流れる小川か
ら池に急峻に流れる川の姿が面白い庭園である。紅葉の季節には紅
葉亭から見る庭園は格別であろうと思う。

この崖の上にある紅葉亭から池を見下ろす風景だけが、ここの見所
という感じであり、庭園全体となると順位は落ちる。しかし、旧古
河庭園より上のようだ。

順位は、
1.足立美術館の日本庭園
2.栗林公園
3.六義園
4.清澄庭園
5.旧芝離宮
6.小石川後楽園
7.殿ケ谷戸庭園
8.旧古河庭園
9.旧浜離宮
10.小石川植物園の日本庭園

東京の大所の庭園は見たことになるのかな。今後、山本亭、旧安田
邸、旧岩崎邸、玉堂美術館、東京都庭園美術館、八芳園などを見よ
うとしている。神奈川県の三溪園、鎌倉の庭園なども視野に見てい
こうとしている。



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