4482.自民党優位であるが?



自民党の支持率が上昇している。しかし、安倍さんが連携を模索し
ている維新の会は、失速してきた。

橋下さんの韓国と竹島の共同管理や慰安婦問題の発言などで高齢者
が、国家観に問題ありと思ってきた。この高齢層が嫌う反日的なリ
ベラル系の人であると認識された。

地域問題では、その切れ味がよかったが、国政問題では親韓国的で
あり、国家を預けてはいけないと見えたようである。そして、安倍
さんの思想とも違うことになっている。安倍さんの人気は確かにス
ゴイ。

原発問題では、今も多数の国民が原発ゼロを支持しているが、自民
党は原発をゼロとは言えない。政権党になる可能性があり、原発を
ゼロにはできないという経済界からの要求がのしかかる。

このため、原発問題を自民党は現時点では避けているので、反発が
少ないが、選挙戦になると、それを明確化しないといけない。この
ため、今より支持率が落ちることが確実。

ということは、自民党と公明党では過半数を取れないので、民主党
との連立をしないと、安定できないことが見えてきた。維新の会は
おそらく、10議席もいかないことになる。

民主党離党候補も、今後は維新の会ではなく自民党の方か民主党に
残留したほうが当選出来る状態になるとみるがどうであろうか?

来年1月か2月に選挙と読むが、どうであろう?臨時国会を開いて
も、特例公債法は通らない。自民党は選挙と引換という手に出る。

無駄であるが、自民党と民主党の論戦で支持率が変化するので、損
得が出ると見る。しかし、全体的な印象は、維新の会が失速して2
大政党時代の本格的な幕開きになる。

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内閣支持上昇34%、自民支持も野党転落後最高

 読売新聞社は、野田第3次改造内閣が発足した1日から2日にか
けて緊急全国世論調査(電話方式)を実施した。

 野田内閣の支持率は今年7月以来の30%台に回復し、自民党も
「総裁選効果」で政党支持率が2009年の野党転落後で最高を記
録した。一方、正式発足したばかりの新党「日本維新の会」は、勢
いに陰りが見え始めている。ただ、新閣僚や自民党の安倍総裁に厳
しい視線も向けられており、今回の調査結果は、各党の衆院解散戦
略にも影響を与えそうだ。

 内閣支持率は34%で、前回調査(9月15〜17日)の27%
から7ポイント上昇し、一定の改造効果が表れた。不支持率は56
%(前回63%)。

 ただ、新閣僚や民主党役員について個別に聞くと、田中文部科学
相の起用を「評価しない」が51%で、「評価する」は35%にと
どまった。輿石幹事長の再任を「評価しない」は58%だった。細
野政調会長の起用は「評価する」39%と「評価しない」40%が
拮抗した。政権浮揚につながるとの期待もあった田中氏の起用に、
批判が根強いことが浮き彫りになった。

 自民党の新執行部の顔触れに関しては、安倍総裁の選出を「評価
しない」53%が、「評価する」40%を上回った。対照的に、石
破幹事長の起用を「評価する」は70%を占めた。

 「野田首相と安倍総裁のどちらが首相にふさわしいと思うか」と
いう質問では、安倍総裁44%が、野田首相34%を上回っている。

 政党支持率は、自民が28%(前回21%)に上昇し、2009
年9月の野党転落以降、最高となった。民主も18%(同15%)
に上昇したが、維新は横ばいの2%(同2%)、無党派層は43%
(同51%)だった。自民党は早期解散要求を一段と強める構えだ。

 次期衆院比例選の投票先も、自民が36%(同31%)、民主が
18%(同14%)といずれも上昇。前回2番目だった維新は13
%(同16%)に下がり、3番目だった。「政策に現実味がない」
といった批判が出る中、勢いにブレーキがかかった。

(2012年10月2日23時28分  読売新聞)

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