4477.安倍晋三氏が自民党の新総裁に



安倍さんが自民党総裁になった。経済政策は竹中さんがサポートす
るので、金融緩和、規制緩和、法人税の税率引き下げなどになる。

この部分では、考え方が同じ部分が多いので、民主党政権の経済政
策より良くなることを願うしかない。しかし、現状は日本経済にお
ける中国の部分が多いことも事実だ。経済も中国市場を抜きには考
えられない。

しかし、安倍さんの周りには中国に対する強硬派である右翼の人た
ちが多い。その一番右である石原都知事から、尖閣諸島の実効支配
の強化を求められている。

そして、石原知事が総裁選候補者に出した公開質問状にも、尖閣諸
島の実効支配について「自然環境の保全を重視し、当面は漁民のた
めの船だまりの設置、また、公務員が常駐する施設設置なども検討
する」と回答した。

安倍さんは、日米関係を強固にすれば対中国では強く出られるとい
うが、今の自民党に米国との関係を構築できる議員がいない。

しかし、民主党には長島昭久首相補佐官がいて、米国との関係を調
整している。野田首相が米国との関係を立て直しできたのは、長島
さんがいたから出来たことだ。しかし、今の自民党を見るとこのよ
うな人材がいない。

それでも安倍さんは米国との関係を民主党より強固にできるという
が疑問符がつく。

もう1つ、この状態で中国がいきり立つ政策を取ると戦争の危機に
なる。長島さんのような米国との関係がシッカリできた人がいない
で強硬策をおこなうと、米国は日本を助けないよ。

石原さんが要求する政策は日中戦争になる確率が高いことになる。
これは国家の最初の使命である国民の生命を守ることに違反するこ
とになる。国家主義者が大きな国家の使命を破棄することとイコー
ルになる。

このため、石破さんは民主党との連立を視野に入れていたが、安倍
さんは民主党とは連立しないという。

そのため、戦争を想定することになる。戦争を行うなら、少なくて
も戦争に勝てる兵器を手にしてからにしてほしい。その兵器とは核
ミサイルを100%打ち落とすことができる兵器である。また核兵器も
持つことである。

この準備なく中国に強硬策を取れというのが石原都知事である。こ
れを安倍さんが行うなら、賛成できない。

どうもナショナリストたちは、戦争の準備をしないで戦争を起こす
ようである。その人たちに国民の生命を預けて大丈夫なのであろう
か?

さあ、どうなりますか?

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「尖閣対応は言ったとおりのことを」石原知事、安倍氏に注文
2012.9.26 22:54sankei

 東京都の石原慎太郎知事は26日、安倍晋三元首相の自民党総裁
選出について、「結構ですね。尖閣に関して言った通りのことをや
ってもらいたい」と述べた。都議会終了後に記者団の質問に答えた。

 安倍氏は同日の会見で、中国への対応について、「尖閣諸島、領
海をしっかりと守る意思を示したい」と発言。石原知事が総裁選候
補者に出した公開質問状には、尖閣諸島の実効支配について「自然
環境の保全を重視し、当面は漁民のための船だまりの設置、また、
公務員が常駐する施設設置なども検討する」と回答していた。
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中国「脅威論」に失望 日本との関係改善せず  
スポニチ
 安倍晋三元首相が自民党の新総裁に選出されたことについて、中
国メディアは26日「再び首相になる可能性がある」と速報した。
ただ関係者の間では安倍氏の対中強硬姿勢から、日本政府の尖閣諸
島国有化で悪化した日中関係の改善にはつながらないと憂慮する声
が大勢だ。

 安倍氏は首相就任後間もない2006年10月に訪中し、前任の
小泉純一郎元首相による靖国参拝問題がもたらした日中関係の冷却
化を打開した。

 だが、安倍氏が首相辞任後「中国脅威論」を繰り返し唱えている
ことに対し、中国では「裏切られた」と失望感が拡大。新総裁に選
出されたことで「日本の右翼化が加速する」(中国外交筋)と警戒
感も強まっている。

 安倍氏が再び首相に就任しても06年のような電撃的訪中が再現
される可能性はほとんどないとみられる。
[ 2012年9月26日 20:22 ] 


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