4462.国防に想定外はない



野田首相は、APEC胡主席が「(尖閣問題により)中日関係は緊迫し
ている。日本による国有化の動きは不法、無効で、中国政府は断固
反対する。(中国政府の)領土主権を守る立場は揺るがない」と会
談で言われ、尖閣諸島で中国の決意を見て、これは戦争になる可能
性を感じたはずである。

この言葉通りに、温家宝首相も軍も断固とした対応をすると発言し
ている。軍部は「中国政府と軍隊の領土・主権を守る決意と意志は
断固かつ揺るぎない」とした上で、「われわれは事態の推移を密接
に注視し、相応の措置を取る権利を留保する」と述べ、日本への報
復措置を示唆した。

軍部の発言力が、習近平の背中の怪我後、増しているのが気になる。
そして、現時点、習近平の居場所も分からない。何か中国内部で権
力闘争がある。

しかし、この影響で日本企業開催のイベントも中止になっている。
この言葉は真剣に考えることである。日本企業も早く、中国から撤
退するべきだ。益々、日中関係は悪化することは確かである。日本
企業の中国での活動は大きく制限されることは確実だ。

野田首相は11日、自衛隊高級幹部会同で訓示し、このような中国
を踏まえて「国防に想定外という言葉は許されない。責任を毅然(
きぜん)と果たす国家の守護神であってほしい」と訴えた。

しかし、野田首相の決意に反して、自民党の石原伸晃幹事長は「攻
めてこない。誰も住んでいないんだから」と断言した。国家主権に
関わる領土問題について認識の甘さを露呈した。自民党の石原さん
より民主党の野田さんの方が安全保障上では頼りになる。

今の自民党も昔の自民党と同様に事勿れ主義になることが確実であ
る。もし、今後、自民党政権になると、国防に想定外が存在する危
険な事態が待っている。

国防に想定外はないである。安全保障上ではすべての場合を想定し
て準備をすることである。そのためには、核ミサイルでの抑止力を
持つ必要がある。またMDの確実化のために宇宙戦艦ヤマトでの荷
電化ビームが必要である。

そろそろ、気がついて欲しい。領土問題は戦争になるということを!

さあ、どうなりますか?

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中国は「尖閣に攻めてこない」 自民・石原氏が断言
2012.9.12 00:25 [自民党]

 自民党の石原伸晃幹事長は11日夜のテレビ朝日番組で、政府の
沖縄県・尖閣諸島の国有化に関連し、領有権を主張する中国側が「
攻め込んでくるのでは」と問われ、「攻めてこない。誰も住んでい
ないんだから」と断言した。国家主権に関わる領土問題について認
識の甘さを露呈した格好だ。

 同時に「いい漁場だから周辺海域には来る」とも強調。日本と中
国の排他的経済水域(EEZ)の中間にあたる日中中間線までは中
国の漁業監視船などが航行するとの認識を示し、灯台などの施設の
整備が必要と指摘した。

 尖閣諸島購入を目指していた東京都知事で父親の石原慎太郎氏が
、地権者側と交渉していた際に「子供として手伝っていた」と述べ
、昨年9月から複数回、交渉に同席していたことも明らかにした。
そのうえで「契約しましょうという段階まできていたが、先週の金
曜日(7日)、『政府に売っちゃいました』と言われた」と打ち明
けた。
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「尖閣警備に万全尽くす」北村海保長官が抱負

 海上保安庁長官に11日付で就任した北村隆志氏(58)が同日
、記者会見し、「当面の重要課題は尖閣諸島の警備。領海警備に万
全を尽くしたい」と抱負を述べた。


 北村氏は国有化した同諸島を海保が保有することについて「関係
省庁と連携して使命を果たしたい」と話し、8月15日に香港の活
動家らが不法上陸した事件には「上陸されたのは遺憾。当時の警備
体制や方法を検証したい」と述べた。

 前職は国土交通審議官。

(2012年9月11日21時10分  読売新聞)
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「国防に想定外は許されない」野田首相が訓示

 野田首相は11日、防衛省幹部や自衛隊の各部隊の指揮官が一堂
に会する自衛隊高級幹部会同で訓示し、北朝鮮の核開発や中国の海
洋進出を踏まえて「国防に想定外という言葉は許されない。責任を
毅然(きぜん)と果たす国家の守護神であってほしい」と訴えた。


 防衛省発注のヘリコプター開発事業を巡る官製談合防止法違反事
件について、「関係部署が当局の捜査を受けたことは誠に残念だ。
一部の行為が自衛隊全体の信頼を傷つけかねないことを肝に銘じ、
一層の規律保持に取り組んでほしい」と訴えた。

(2012年9月11日19時21分 読売新聞)
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中国軍、報復措置を示唆=尖閣国有化、対日強硬論台頭か
 【北京時事】中国国防省の耿雁生報道官は11日、日本政府によ
る沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化決定を受けて談話
を発表。「中国政府と軍隊の領土・主権を守る決意と意志は断固か
つ揺るぎない」とした上で、「われわれは事態の推移を密接に注視
し、相応の措置を取る権利を留保する」と述べ、日本への報復措置
を示唆した。

 耿報道官は国有化に関して「中国軍隊は断固たる反対と強烈な抗
議を表明する」と強調した。中国政府に続き、解放軍も強硬姿勢を
示し、対日圧力を強めた。軍部内に対日強硬論が台頭しているのは
確実で、日本側が何らかの行動を取らなければ、武力による威嚇も
含めて断固たる措置を取るべきだとの意見が強まる可能性が高い。

 一方、中国メディアによると、尖閣周辺海域に到着した中国の海
洋監視船「海監46」と「海監49」は12日早朝に尖閣海域に近
づく予定。中国当局は尖閣諸島の主権維持に向けた行動計画を既に
制定しており、洪磊・外務省副報道局長も11日、「事態の推移に
基づき必要な措置を取り、断固として国家主権を維持する」と訴え
た。 

 11日付の軍機関紙・解放軍報も「(国有化は)第2次大戦以降
、中国の主権に対する最もあからさまな挑戦だ」と批判し、「われ
われは厳粛に日本政府に対して『火遊びはやめなさい』と警告する
」と強くけん制する論評を掲げた。
 同紙は同時に「今日の中国は甲午戦争(日清戦争)時代の中国で
もないし、日本の対中侵略戦争時代の中国でもない」と強調。「主
権・領土問題において、中国政府と屈強不屈の中国人民は決して半
歩も退かないことは事実が必ず証明するだろう」と述べ、大国意識
をむき出しにした。
 国有化の動きに合わせ、解放軍の軍事演習も本格化。中央テレビ
はこのほど、済南軍区(山東省)部隊の兵士が、黄海で揚陸艇に乗
り込み、無人島に上陸し、相手と戦う訓練を行ったと伝えた。尖閣
諸島上陸を念頭に置いたものとの見方が強い。一方、南京軍区(江
蘇省)、成都軍区(四川省)、広州軍区でも最近、演習を実施した
と伝えられている。(2012/09/11-19:36)
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尖閣問題で「冷静に対話を」 日中に米報道官
2012.9.11 14:22 サンケイ[尖閣諸島問題]

【ワシントン=犬塚陽介】米国務省のヌランド報道官は10日の記
者会見で、日本政府が沖縄県・尖閣諸島の国有化を決定したことに
関連し、日中双方が「冷静に、対話を通じて解決することを望む」
と述べた。

 ヌランド報道官は「東シナ海の緊張状態を懸念している」とした
上で、「良好な関係は(日中)双方、地域や米国の国益にも重要」
と強調し、改めて冷静な対応を両国に求めた。
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尖閣国有化を決定、11日契約 約20億円、中国外相が抗議

 政府は10日午後、沖縄県・尖閣諸島の取得と保有に関する閣僚
会合を官邸で開き、尖閣のうち魚釣島など3島を地権者から買い取
り、国有化すると決定した。藤村修官房長官が記者会見で正式に発
表した。11日の閣議で予備費から購入のために20億5千万円を
支出することを決め、同日中に地権者と売買契約を交わす方針だ。

 領有権を主張する中国の胡錦濤国家主席は野田佳彦首相との9日
の非公式会談で日本の国有化に「断固反対」と反発しており、日中
関係の緊迫化は避けられない。中国中央テレビによると、中国の楊
潔チ外相は10日、外務省で丹羽宇一郎駐中国大使と会い、国有化
決定に抗議。

2012/09/10 21:39 【共同通信】
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消えた「日中緊迫」 中国が主席発言で不可解な削除
2012.9.9 19:05

 ロシア極東ウラジオストクで9日行われた中国の胡錦濤国家主席
と野田佳彦首相の非公式会談について、中国外務省は同日、現在の
日中関係と沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)に関する中国の立
場を胡主席が表明したと発表した。

 中国外務省は新華社電を通じて、胡主席が「(尖閣問題により)
中日関係は緊迫している。日本による国有化の動きは不法、無効で
、中国政府は断固反対する。(中国政府の)領土主権を守る立場は
揺るがない」とし、野田首相に「誤った決定をしないよう」要求し
たと公表したが、その後、新華社はこのくだりを削除した記事に差
し替えた。
 削除した理由は不明。(共同) 

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