4454.自民党総裁選挙について



政権交代が確実と思われる中、自民党の総裁選挙が行われる。自民
党の総裁選挙が行われる自民党本部8階の大ホールを昨日、見てき
た。そこで安倍さんの講演会があり聞いたが、期待した総裁選挙の
話はなかった。

ある自民党候補者の後援会主催であり、そのスタッフの人に聞いた
ら、事前に総裁選挙の話をしないでほしいと申し入れしたとのこと
。しかし、テレビ、新聞社の記者も何人かいた。いま注目の人であ
る。

今回の総裁選挙は、勝った人が首相になる可能性が高い。

候補者として、谷垣さん、安倍さん、町村さん、石原さん、石破さ
ん、河野さんなどが名乗りを上げている。林さんも名乗りを上げて
いるが、推薦人が集まらないようである。

そして、投票権を持つ国会議員は200人(衆参両院の副議長を除く)。
候補になるためには国会議員の推薦人20人の確保が必要である。

また、今回は自民党総裁選史上初めて、党員党友の票が国会議員票
を上回る選挙となる。党員党友票は300票。各都道府県にまず3票を
配分、残りの159票は各都道府県の党員党友数によって比例配分され
、「持ち票」が決まる(前回2009年は4-15票)。投票は各都道府県ご
とに集計され、ドント配分される。

もし、自民党党員の意向となれば、小泉進一郎さんを押す声が強い
と思うが、国会議員の推薦人がいない。しかし、候補者の中で自民
党党員の意向が重要になる。

自民党の森喜朗元首相は、総裁選に出馬の意向を固めている安倍元
首相に対し、平成19年に首相を辞職した経緯を踏まえ、自重を促
した。

「首相を辞めたのは身体の関係だ。自民党党員にきちんと説明でき
ているのか。自民党党員がどう見ているかが大事だ」と述べはずで
、番組では自民党党員を国民と言い換えている。安倍さんの講演会
の様子は、健康には問題がないが精神的な弱さが、まだあるような
印象を受けた。

講演の中で、副官房長官として仕えた森元首相と小泉元首相の比較
をしていたが、安倍さんも森元首相と同じような配慮の人であり、
講演会後の写真撮影では、自民党支持者の求めを全て受けていた。

このため、相当な時間を必要になっていた。参加者も安倍元首相と
握手ができるということで来ているようである。

自民党党員と思われる数人に話を聞いてみたが、石破さんを押すこ
とが多い。石破さんは、同じく総裁選出馬を狙う安倍元首相と安全
保障政策が近いことで、「考え方が似ている者は協力するというこ
とだ」とした。

次の総裁選では過半数をだれも獲得できず、1、2位の決選投票に
なる可能性が指摘されている。石破氏は、仮に決選投票となれば、
安倍氏と組む意向を示唆したものとみられる。

石破さんは、議員票は取れないが、党員票では多数取ることが予想
できる。ということは石破さんが優位ということになるが?

もし、石破さんが首相になると、安全保障・外交の芯が通ることに
なる。安倍さんが副首相格での再登板になるのでしょうね。

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古賀氏、谷垣氏を不支持 自民総裁選めぐり3日に伝達
2012年9月3日7時4分

 自民党総裁選(14日告示、26日投開票)をめぐり、古賀派(
33人)の古賀誠会長が3日、谷垣禎一総裁と会談し、不支持を伝
える。再選を目指す谷垣氏は出身派閥の支持が取り付けられなくな
り、立候補に向けた環境は厳しくなりそうだ。会談は谷垣氏側が立
候補への協力を求めるため、8月31日に古賀氏に申し入れていた。

 野田政権との協調を重視する古賀氏はこれまで、衆院の早期解散
を優先して強硬路線をとる谷垣執行部を「民意に応える道は解散だ
けではない」と批判。党運営についても相談しない谷垣氏に対する
不信感を募らせていた。谷垣氏が消費増税を批判した首相問責決議
案に同調したことで、最終的に不支持を決断。古賀氏の周辺は2日
、「古賀氏と谷垣総裁の信頼関係は破綻(はたん)した」と話した。

 谷垣氏は古賀氏の支持が得られなくても、引き続き立候補を目指
す構え。谷垣氏の側近議員は2日、「断念はありえない。古賀氏の
支援がなくても推薦人は確保できる」と語った。古賀氏は谷垣氏と
の会談後、石原伸晃幹事長に会い、総裁選の情勢をめぐって意見交
換する予定。
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石原幹事長、谷垣氏と距離 「再選不支持」森氏も表明
2012年9月2日21時53分

 自民党の石原伸晃幹事長は2日、鹿児島市内で講演し、「私はこ
れまで谷垣(禎一総裁)さんを支えてきたが、谷垣さんを支えるた
めに政治をやってきたわけでは決してない。日本を何とかしなけれ
ばならない」と語り、総裁選への立候補に意欲を示した。

 石原氏はこれまで「谷垣総裁が出るときは応援したい」としてい
た。また、9月8日の会期末に谷垣氏が野田佳彦首相と会談するよ
う促したうえで、「『どうすんだこの国を』とみえを切ってほしい。
そこに(衆院解散の)活路が開かれる」と述べた。

 一方、森喜朗元首相は2日のテレビ朝日の番組で、谷垣氏が消費
増税で合意した野田首相の問責決議に同調したことについて「公党
の代表として民主党に失礼だ」と批判。「総裁選に巻き込まないよ
うにしてあげた方が良い。7月には『そのままさせてあげたい』と
言ったが気持ちが変わった」と語り、再選を支持しない考えを示し
た。
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石破氏、総裁選決選投票なら安倍氏と協力示唆

 自民党総裁選への出馬に意欲を示している石破茂前政調会長は2
日、福島県本宮市で、同じく総裁選出馬を狙う安倍元首相と安全保
障政策が近いことについて記者団に問われ、「考え方が似ている者
は協力するということだ」と述べた。

 次の総裁選では過半数をだれも獲得できず、1、2位の決選投票
になる可能性が指摘されている。石破氏は、仮に決選投票となれば
、安倍氏と組む意向を示唆したものとみられる。

(2012年9月2日21時12分 読売新聞)
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安倍氏に自重促す 総裁選で森元首相
2012.9.2 15:37サンケイ

 自民党の森喜朗元首相は2日のテレビ朝日番組で、総裁選に出馬
の意向を固めている安倍晋三元首相に対し、平成19年に首相を辞
職した経緯を踏まえ、自重を促した。「首相を辞めたのは身体の関
係だ。国民にきちんと説明できているのか。国民がどう見ているか
が大事だ」と述べた。

 同時に「憲法改正や教育の見直しをやりたいという理想は素晴ら
しいが、安倍氏の存在を示すには首相にならなくてもいい」と強調
、閣僚などで実績を積むよう求めた。

 安倍氏は19年7月の参院選で惨敗し、与党が少数となる「ねじ
れ国会」を招いた後の9月、臨時国会で各党代表質問の直前に健康
問題を理由に退陣表明した。

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