4437.「国民皆保険」の危機



定着するマイナス金利

青木です。

本日、配信のNBonlineより。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120806/235362/?mlp

「マイナス金利というと、筆者はドイツの児童文学者ミヒャエル・エンデが
描いた『モモ』のことを思い出す。1973年に発表され、日本でも3年後に翻訳
されたこの作品を、小学生や中学生の時代にお読みになった方も多いのでは
ないか。画期的だったのは「時間貯蓄銀行」という舞台設定である」

金融事情が分かった人から、こういう見方を紹介されるのは、歓迎すべきこ
とと思われます。

たしかに、デフレ経済を招き寄せた「債務過多」を退治するのにマイナス金
利は、ある種の劇薬であるかもしれませんが、大きな役割を果たし得ると考
えられます。

しかし、いっぽうでデフレを加速しているもう一つの要因、市場飽和下にお
ける原油価格と食料価格の高騰ついては、金融的な手段は根本的に解決策に
ならない、ということも見逃してはならないと思います。

どちらも「使いすぎ」れば必然的に現れるリアルな富の収穫逓減の価格的表
現なのですから、バーチャルウェルスの側をいくらいじっても対応しようが
ありません。

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密かに進行している「国民皆保険」の危機

青木です。

増税トリオ(民自公)の談合猿芝居の背後に、こんな謀略が
巡らされていたとは!

本日、配信のDiamondonlineより。
http://diamond.jp/articles/-/22839

『社会保障制度改革推進法は、参議院での採決が待たれている
「社会保障・税の一体改革関連法案」のひとつで、財政論の
観点に立脚して医療をはじめとする社会保障の在り方を見直
すことを目的としたものだ。

 実は、これまでの医療制度改革の文書では、どんなときも
「国民皆保険の堅持」という言葉が使われ、時の政府も国民
皆保険を支持していた。ところが、今回の社会保障制度改革
推進法では、この言葉が消えて「医療保険制度に原則として
全ての国民が加入する仕組みを維持するとともに」という言
葉が使われているのだ(赤字は筆者、以下同)。

 気がつかなければ読み飛ばしてしまうかもしれないが、
「原則として」という言葉が入ったことは、「例外を作って
もよい」ということだ。国の都合で、「この人は健康保険に
入れなくてもよい」ということが行われることも否定できず、
「いつでも、どこでも、だれでも」よい医療を受けられると
いう理念は崩壊することになる。』








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