定着するマイナス金利 青木です。 本日、配信のNBonlineより。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120806/235362/?mlp 「マイナス金利というと、筆者はドイツの児童文学者ミヒャエル・エンデが 描いた『モモ』のことを思い出す。1973年に発表され、日本でも3年後に翻訳 されたこの作品を、小学生や中学生の時代にお読みになった方も多いのでは ないか。画期的だったのは「時間貯蓄銀行」という舞台設定である」 金融事情が分かった人から、こういう見方を紹介されるのは、歓迎すべきこ とと思われます。 たしかに、デフレ経済を招き寄せた「債務過多」を退治するのにマイナス金 利は、ある種の劇薬であるかもしれませんが、大きな役割を果たし得ると考 えられます。 しかし、いっぽうでデフレを加速しているもう一つの要因、市場飽和下にお ける原油価格と食料価格の高騰ついては、金融的な手段は根本的に解決策に ならない、ということも見逃してはならないと思います。 どちらも「使いすぎ」れば必然的に現れるリアルな富の収穫逓減の価格的表 現なのですから、バーチャルウェルスの側をいくらいじっても対応しようが ありません。 ============================== 密かに進行している「国民皆保険」の危機 青木です。 増税トリオ(民自公)の談合猿芝居の背後に、こんな謀略が 巡らされていたとは! 本日、配信のDiamondonlineより。 http://diamond.jp/articles/-/22839 『社会保障制度改革推進法は、参議院での採決が待たれている 「社会保障・税の一体改革関連法案」のひとつで、財政論の 観点に立脚して医療をはじめとする社会保障の在り方を見直 すことを目的としたものだ。 実は、これまでの医療制度改革の文書では、どんなときも 「国民皆保険の堅持」という言葉が使われ、時の政府も国民 皆保険を支持していた。ところが、今回の社会保障制度改革 推進法では、この言葉が消えて「医療保険制度に原則として 全ての国民が加入する仕組みを維持するとともに」という言 葉が使われているのだ(赤字は筆者、以下同)。 気がつかなければ読み飛ばしてしまうかもしれないが、 「原則として」という言葉が入ったことは、「例外を作って もよい」ということだ。国の都合で、「この人は健康保険に 入れなくてもよい」ということが行われることも否定できず、 「いつでも、どこでも、だれでも」よい医療を受けられると いう理念は崩壊することになる。』