4444.富士山事情



19日、山中湖に来たが、19日はどこも混んでいた。そして、中央高
速道路も上り車線は非常な混雑であり、下りはスムーズであった。

20日は、富士山5合目まで車で行ったが、5合目の駐車場が満杯と
の情報で手前で諦め、5合目裏庭遊歩道に行くことにした。5合目
の駐車場まで、この遊歩道の駐車場から車が動かなくなっている。

この駐車場で車を誘導していたおばさんに聞くと、ここから五合目
駐車場まで18日は3時間かかったし、中国人観光客のバスの運転手
は、観光客にここから1時間以上、かかると英語で言っていた。

富士山を見に、多くの中国人観光客が押し寄せている。犬を連れて
いるので、観光客は暇なのか犬を見に来るが、中国語を話している
ので、意味は分からない。北京語ではなく、広東語か上海語のよう
な気がする。北京語とは音質が違う。

富士山に多くの中国人がなぜ来るのか不明であるが、中国には、こ
のような姿の山がないのであろう。世界的に見ても、富士山型の火
山は結構ある。たとえば、コトパクシ、マヨン山、アララト山、
ムラビ山、アライト山、ジェファーソン山、ポポカテペトル山など
であるが、中国の山はない。

富士山が見える同じマンションに5月に来たが、富士山の印象も違
う。富士山の姿としては、5月は頂上に雪を被った姿であり、全体
の印象が青色であるので美しいが、8月は地肌が出ているためか、
全体の印象が土色で、裾野に緑の姿である。季節毎に違う富士山に
出会える。

21日は、忍野八海に行ったが、ここも中国人観光客が多い。そして
土産物屋の中に忍野八海があり、俗化がはげしい。ここで、20日夜
に富士山を登ったという母娘とに出会った。ヘッドライトを頼りに
登ったという。このヘッドライトの光が、夜暗い富士山に頂上から
途中までの光の線としての姿になるが、その写真は安いカメラのた
めに取れなかった。

8月は、この山中湖は涼しい。昼でも28度程度の温度であり、朝
晩は20度以下である。21日は風穴に行ったが、そこの中は気温0
度であり、長袖の上着を着込まないと寒い。

このため、8月は避暑の観光客と登山客が多いのか車の数が非常に
多い。富士スバルスカイラインでも同じであり、5月は5合目まで
すんなり行けたが、8月は途中からノロノロ運転になる。5月は五
合目は、まだ雪があって、山開きもしていないために中国人観光客
は中心にいるが、日本人登山客がいない。

それと、道の駅「なるさわ」で湧き水を汲んでくるが、この水は柔
らかな味わいであり、この水で炊くご飯はおいしい。どうして、わ
かるかというと持ってきた水と飲み比べることで一目瞭然。という
ことは、この辺りの地下水は、おいしいことになる。

しかし、軽井沢や箱根より、断然、山中湖は予約が取りやすい。直
前でも空いている。避暑地としては穴場であるようだ。このため、
ここに多くの中高校生のテニスの合宿場があるが、ホテルは少ない。

この原因は、朝方、自衛隊の富士演習場があり、砲撃訓練の地響き
があり、うるさいことであろう。

もう1つ、周辺のレストランはそれなりにあるが、味はたいしたこ
とがない。別荘客が少なくためか、富士山目的の一芸の観光客を相
手しているので、物価が高く味はよくない。このため、軽井沢の「
つるや」のような安いスーパーもないし、有名シェフのレストラン
もない。名物吉田うどんなども食べられるし、富士宮の焼きそばな
どもあるが、味を期待しないほうがよい。

もう1つ、リゾートクラブの施設の問題として、軽井沢と箱根には
温泉がついているが、山中湖にはないことも影響しているように感
じる。

しかし、空いているということで、夏の避暑はここに限るというこ
とで山中湖でのマンション暮らしを支えるスーパーや野菜の店など
を探した。安いスーパーがないので物価は高いが、野菜類は道の駅
で買えば安い。

このため、今後、来る時には、肉類は東京でブロックで買って持っ
てきたほうがよいと知った。行きがけに角上で買ってきて、その晩
は刺身とはできるが、それ以後、魚類はマックスバリューで買うし
かないようだ。

徐々に、山中湖での生活に慣れようとしている。


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