4422.北朝鮮正恩体制の今後は



解任された北朝鮮の李英鎬前軍総参謀長について、今年春の軍事訓
練の際に、部隊を独断で他地域から平壌に移動させ、張成沢国防委
副委員長や崔竜海軍総政治局長らの非難を浴びたようだ。

朝鮮戦争休戦59周年の27日に、解任された李英鎬氏の後任の玄
永哲軍総参謀長が朝鮮労働党中央軍事委員会の副委員長に就任し、
序列2〜4位の金永南最高人民会議常任委員長、崔永林首相、崔竜
海氏の次に紹介した。正恩氏の最側近だった李氏と同じ序列5位に
位置付けられたとみられる。

韓国情報機関の国家情報院は26日、北朝鮮の金正恩労働党第1書
記は経済改革を進めているとしながらも、「改革・開放」の実現に
は懐疑的な見方を示した。また、非現実的な指示を出すなど未熟な
面がみられるという。

(1)党、軍の経済事業の内閣への移管(2)合同農場の作業単位の細分
化(3)企業経営の裁量権拡大(4)労働者の賃金引き上げ−を柱とする
改革措置を推進している。

農業分野では共同農場での作業単位が従来10ー25人だったのを
、4ー6人に縮小して、家族単位に近い規模にしたうえ、作物を自
由に販売できる比率を大幅に引き上げるなどの措置を取り、労働意
欲の向上を狙う。

ただ、国家による統制の根幹は変わらないとみられる上、外資導
入の見通しも立っていない。生活向上を求める国民の期待は大きい
が、経済再建の成否は不透明だ。

韓国の柳佑益統一相も、「(軍事を優先する)『先軍』政治が『先
民』政治に移っていく兆候なのか、改革・開放を意味するのかは速
断できない」という。

金正恩体制が定着するかどうかは、まだ判断は出来ないが、しかし
、そう簡単に革命が起きるわけでもなく、どうなるか見ていくしか
ない。

歌劇団公演で、ミッキーなどが登場したので、米国との関係を修正
するかもしれないと思ったが、現時点では、北朝鮮は「世界最大の
核保有国である米国がわれわれを敵視する限り、絶対に核抑止力を
先に手放すことはできない」と敵視政策撤回を求める談話を発表し
、米朝対話に向け米国が先に柔軟姿勢を行動で示すよう求めた。

米朝対話を行うには、まだ先が長い。

さあ、どうなりますか?
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朝鮮戦争「勝利」で報告大会=正恩氏は姿見せず−北朝鮮
 【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央テレビは「戦勝節」とする朝鮮
戦争休戦59周年の27日、平壌で行われた中央報告大会の模様を
報じた。軍ナンバー2の崔竜海・軍総政治局長が演説したが、金正
恩労働党第1書記や李雪主夫人の姿は確認されず、出席しなかった
もようだ。
 崔氏は、米韓両国に対し「わが共和国の自主権と最高尊厳に対す
る連続的で厳重なじゅうりん行為は既に危険水位を超えた」と強調
し、「あえてわれわれの最高尊厳に挑戦する敵をことごとく粉砕す
る。わが軍隊と人民は戦争を望まないが、決して戦争を恐れない」
と警告した。また「金正日総書記はわが国を堂々たる核保有国に変
え、自主権、社会主義を守った」とも言及した。
 一方、朝鮮中央通信は同大会を伝える記事で、解任された李英鎬
氏の後任の玄永哲軍総参謀長を序列2〜4位の金永南最高人民会議
常任委員長、崔永林首相、崔竜海氏の次に紹介した。正恩氏の最側
近だった李氏と同じ序列5位に位置付けられたとみられる。
 報告大会には、正恩氏の指示により、全国から退役軍人代表が招
待された。(2012/07/27-22:22)
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李英鎬氏、軍訓練で独断行動?=大量のドル保有も問題に−韓国紙
 【ソウル時事】27日付の韓国紙・朝鮮日報は、解任された北朝
鮮の李英鎬前軍総参謀長について、今年春の軍事訓練の際に、部隊
を独断で他地域から平壌に移動させ、張成沢国防委副委員長や崔竜
海軍総政治局長らの非難を浴びたと伝えた。
 また、崔氏らが李氏への内偵を進める過程で、李氏の自宅から
数十万ドルの現金を見つけ、不正蓄財の疑いを追及。これらが粛清
の大きな理由となったとしている。(2012/07/27-11:22)
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玄氏、中央軍事副委員長に 正恩氏側近で処遇か

 【北京共同】北朝鮮の玄永哲・朝鮮人民軍総参謀長が朝鮮労働党
中央軍事委員会の副委員長に就任していたことが27日、朝鮮中央
通信の報道で判明した。金正恩第1書記の叔母、金慶喜党政治局員
より格上の形で報じられており、金第1書記の新たな側近として処
遇されている可能性がある。

 同通信は27日の朝鮮戦争休戦協定調印記念日を前に、平壌で開
催された26日の音楽公演について報道。出席した玄氏の役職とし
て、総参謀長の他に中央軍事副委員長も挙げた。金慶喜氏や夫の張
成沢国防副委員長らも同席したが、玄氏の名前が先に紹介された。
公演には金第1書記と夫人の李雪主氏も出席した。

2012/07/27 05:28 【共同通信】
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「電撃解任」、軍統制への非協力が原因か 正恩氏側近
2012年7月26日23時36分

 韓国の情報機関、国家情報院当局者は26日、非公開の国会の委
員会で、北朝鮮の李英鎬(リ・ヨンホ)・前軍総参謀長が「すべて
の職務」から電撃解任されたことについて「金正恩(キム・ジョン
ウン、党第1書記)が軍の統制を強める中で、非協調的な態度を取
ったための問責人事」と説明した。

 また、過去に放映された記録映画の再放送で、李氏の登場場面が
大幅に削除されていることを理由に、李氏は「粛清されたようだ」
と語った。出席した国会議員が明らかにした。ただ、解任をめぐっ
ては「完全には失脚しておらず、復権する可能性がある」(統一省
幹部)との指摘があり、韓国政府内でも見方が分かれている。

 国情院側は、金正恩政権が体制不安を防ぐため、秘密警察の役割
をする国家保衛部の権限を拡大して住民統制を強化し、高官ら20
人以上を粛清・解任するなどして、権力の3代世襲をスムーズに進
めようと力を注いでいると指摘。正恩氏は安定した指導者像を強調
するため、依然として祖父の故金日成(キム・イルソン)主席の所
作などのまねを続けており、声紋分析の結果、8割程度が祖父と酷
似していたと報告した。

 一方、韓国国防省報道官は26日の記者会見で、北朝鮮側から飛
んできたとみられる韓国政府を批判する大量のビラが最近見つかっ
たことを明らかにした。韓国の民間団体などは北朝鮮の体制を批判
するビラを風船で運んで送り続けているが、北朝鮮側からは2000
年4月に南北が中傷放送などの禁止で合意して以来初めて。
(ソウル=箱田哲也)
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経済改革推進も懐疑的=正恩氏、非現実的指示も−韓国情報機関
 【ソウル時事】韓国情報機関の国家情報院(国情院)は26日、
国会の情報委員会(非公開)で、北朝鮮の金正恩労働党第1書記は
経済改革を進めているとしながらも、「改革・開放」の実現には懐
疑的な見方を示した。また、非現実的な指示を出すなど未熟な面が
みられるという。出席した議員が説明した。
 それによると、正恩氏の指示で経済管理方式改編の特別チームが
つくられ、(1)党、軍の経済事業の内閣への移管(2)合同農場の作業
単位の細分化(3)企業経営の裁量権拡大(4)労働者の賃金引き上げ−
を柱とする改革措置を推進。しかし正恩氏は同時に「社会主義原則
の固守」もガイドラインとして提示しており、国情院は「抜本的な
改革・開放を期待するのは難しい」との分析を明らかにした。
 また、正恩氏は大衆向けの演説や談話発表など独自色を見せる一
方、「政治経験の乏しさと北朝鮮の現実に対する理解不足から、非
現実的な指示を出したり、矛盾した政策を推進したりする事例があ
る」と指摘した。(2012/07/26-18:22)
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北朝鮮:自由販売拡大 正恩氏初の経済改革
毎日新聞 2012年07月26日 02時10分

 【ソウル西脇真一】北朝鮮が農業分野などで本格的な経済改革に
乗り出す模様だ。農場や工場で作った作物や製品の販売などを認め
る処分権を拡大し、労働意欲の向上を狙う内容。金正恩(キム・ジ
ョンウン)第1書記の体制となって初の具体的な経済再建策となる。
金正日(キム・ジョンイル)総書記時代にも経済改革は実施された
が、急激にインフレが進行するなど失敗に終わった。既にコメの価
格が高騰しているとの情報もあり、改革が成功するかは未知数だ。

 25日付の韓国紙、中央日報は政府高官らの話として、北朝鮮が
工場や企業などの権限を拡大すると決めたと報じた。既に一部で試
行されているという。

 また、朝鮮日報によると、農業分野では共同農場での作業単位が
従来10?25人だったのを、4?6人に縮小。家族単位に近い規模
にしたうえ、作物を自由に販売できる比率を大幅に引き上げるなど
の措置を取る方針だという。

 北朝鮮消息筋によると、一定程度の土地や肥料などを家族単位で
分配し処分権も拡大することで、生産意欲を高める狙いがある。こ
うした内容は「新経済管理改善措置」として6月28日に政権内部
で公表されたという。
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敵視政策撤回へ行動を=米国の譲歩要求−北朝鮮
 【ソウル時事】北朝鮮外務省スポークスマンは25日、朝鮮戦争
休戦59周年の27日を前に、「世界最大の核保有国である米国が
われわれを敵視する限り、絶対に核抑止力を先に手放すことはでき
ない」と敵視政策撤回を求める談話を発表した。朝鮮中央通信が伝
えた。米朝対話に向け米国が先に柔軟姿勢を行動で示すよう求めた
ものだ。(2012/07/25-20:27)
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北朝鮮が経済改革を準備、8月にも
2012.7.25 17:24 サンケイ[北朝鮮]
 北朝鮮が金正恩第1書記の指示に基づき、農業分野を中心とする
経済改革措置を準備していることが25日分かった。9月1日施行
の計画だが、早ければ8月1日から段階的に実施されるという。北
朝鮮情勢に詳しい複数の中朝関係筋が明らかにした。

 国民生活の向上を最優先課題に掲げる金第1書記の指導部が、経
済再建に本格的に取り組む第一歩となる。金正日総書記時代にも改
革措置は実施されたが、市場経済化を懸念する保守勢力の反発で試
行錯誤のレベルにとどまり、急激なインフレなど混乱も生じた。

 改革措置を継続できるかどうかが鍵で、金第1書記にとって最高
指導者としての力量が問われる最初の試金石となりそうだ。

 ただ、国家による統制の根幹は変わらないとみられる上、外資導
入の見通しも立っていない。生活向上を求める国民の期待は大きい
が、経済再建の成否は不透明だ。(共同)
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「改革兆し」の見方に慎重=北朝鮮の軍総参謀長解任−韓国統一相
 【ソウル時事】韓国の柳佑益統一相は24日、済州島で講演し、
北朝鮮の金正恩労働党第1書記の補佐役だった李英鎬前軍総参謀長
が解任されたことについて、「(軍事を優先する)『先軍』政治が
『先民』政治に移っていく兆候なのか、改革・開放を意味するのか
は速断できない」と強調、慎重に今後の動向を見極める姿勢を示し
た。
 北朝鮮の公演でミッキーマウスに酷似したキャラクターや米国の
音楽などが登場したことに関し、柳氏は「改革・開放のシグナルと
拡大解釈する必要はない」と一蹴。国際社会からの孤立や餓死者が
続出する北朝鮮の現状を挙げ、「(正恩氏への)権力継承は外形上
順調ではあるが、安定的とみるのは難しい」との認識を示した。
(2012/07/24-19:43)


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