スペインの国債利回りが7.5%に上昇して、欧州連合(EU)ユ ーロ圏諸国は同国の銀行部門を支援することで合意したが、市場で は同国がEUに全面救済を仰ぐとの観測がくすぶっている。 スペインのバレンシア州が中央政府に支援を要請する意向を示した ことを受け、政府の資金が枯渇する恐れがあるとの懸念が拡大した。 このため、短期的なデフォルト(債務不履行)リスクの急拡大を示 していると見られているためである。 このスペイン問題の上に、今日の朝、ギリシャが同国向け支援策の 条件を履行できないとの懸念が高まり、国際通貨基金(IMF)は欧州 連合(EU)に対し、ギリシャ向け金融支援にこれ以上関与しない方 針を示唆したため、同国は早ければ9月にも資金難に陥る恐れがある と見られたので、23日午前の欧州株式相場は続落。 23日の欧州株式市場で、イタリアの銀行株が急落している。ユー ロ圏の債務に対する懸念が高まったことが背景。最大手のウニクレ ディトやインテサ・サンパオロは約5%下げた後、取引が停止され た。 この流れを受けて、東京外国為替市場の円相場は、一時1ドル= 77円台後半まで円高ドル安が進んだ。77円台は6月4日以来、 約1カ月半ぶり。対ユーロでも11年8カ月ぶりとなる1ユーロ= 94円台前半まで円高ユーロ安が進み、円が独歩高になった。 円高などで東京株式市場の日経平均株価は7月23日、終値で前営業日 に比べて161円55銭安の8508円32銭で引けた。8600円割れは6月15日 以来、約1か月ぶりとなった。 またまた、ユーロ問題で、日本は円高になり痛い目に合う。短期の 対策を打ってほしいが、日銀は金融緩和はせずで、正常運行。 ============================== スペイン利回り、7.5%台=過去最高を更新−欧州市場 【ロンドン時事】週明け23日の欧州金融市場では、スペインの 財政問題に対する懸念が改めて強まっていることを背景に、同国債 10年物利回りが急上昇(価格は急落)し、7.5%台(前週末終 盤は7.2%台)と、1999年のユーロ導入以降の最高水準を更 新した。 前週末、スペインのバレンシア自治州政府が中央政府に財政支援 を要請する方針を表明。欧州連合(EU)ユーロ圏諸国は同国の銀 行部門を支援することで合意したが、市場では同国がEUに全面救 済を仰ぐとの観測がくすぶっている。(2012/07/23-18:02) ============================== 円独歩高、77円台 対ユーロも94円台前半 週明け23日の東京外国為替市場の円相場は、欧州債務問題の深 刻化で円が買われ、一時1ドル=77円台後半まで円高ドル安が進 んだ。77円台は6月4日以来、約1カ月半ぶり。対ユーロでも 11年8カ月ぶりとなる1ユーロ=94円台前半まで円高ユーロ安 が進み、円が独歩高になった。 スペイン国債の利回り上昇などで欧州問題への懸念が再燃。安全 資産とされる円に資金が集まった。安住淳財務相はこの日朝、「投 機的な動きや過度な変動に対しては断固たる措置を取る」と市場を けん制したが、円買いに歯止めがかからなかった。 2012/07/23 17:00 【共同通信】 ============================== 東京株式市場、日経平均続落8600円割れ、円高ユーロ安に嫌気 2012/7/23 16:58JCAT 東京株式市場の日経平均株価は2012年7月23日、終値で前営業日(7 月20日)に比べて161円55銭安の8508円32銭で引けた。8600円割れは 6月15日以来、約1か月ぶりとなった。 スペインなど欧州不安の再燃によって、外国為替市場は同日15時現 在1ユーロ94円台半ばで推移しており、2000年11月以来11年8か月ぶ りの水準まで円が上昇した。世界景気の減速懸念もくすぶり、業績 への影響が懸念される輸出関連株を中心に「売り」が先行した。 新日鉄やJFEなど大手鉄鋼株が軒並み年初来安値を更新。シャープは 300円の節目を割り込んだ。ホンダや富士フイルムも下げた。 ============================== イタリアの銀行株が急落、ユーロ圏債務に対する懸念の高まりで 2012年 07月 23日 16:57 JST [ミラノ 23日 ロイター] 23日の欧州株式市場で、イタリ アの銀行株が急落している。ユーロ圏の債務に対する懸念が高まっ たことが背景。最大手のウニクレディトやインテサ・サンパオロは 約5%下げた後、取引が停止された。 モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS)、バンコ・ポポラ ーレ、メディオバンカも売買が停止された。 スペインやギリシャの債務の水準に対する投資家懸念が次第に増し ており、STOXX欧州600銀行株指数は1.7%下落した。 ============================== 欧州株(午前):続落、ギリシャ懸念強まる−BNPパリバ安い 7月23日(ブルームバーグ):23日午前の欧州株式相場は続落 。ギリシャが同国向け支援策の条件を履行できないとの懸念が高ま ったほか、中国当局者が国内景気の鈍化見通しを示したことが手掛 かり。 フランスのBNPパリバを中心に銀行株が安い。仏乳製品メーカー のダノンは1.2%安。ソシエテ・ジェネラルが投資判断を引き下げた ことが嫌気された。一方、オランダのロイヤル・フィリップス・エ レクトロニクスは4.1%上昇。4−6月(第2四半期)決算で増益と なったことが買い材料。 ストックス欧州600指数はロンドン時間午前8時5分(日本時間午後 4時5分)現在、前週末比0.9%安の255.92で取引されている。同指 数は先週まで週間ベースで7週連続高と、6年余りで最長の上げ局 面となった。 ============================== IMF、さらなるギリシャ支援に関与しない方針を示唆 2012年 7月 23日 12:51 JST WSJ 国際通貨基金(IMF)は欧州連合(EU)に対し、ギリシャ向け金融 支援にこれ以上関与しない方針を示唆しているため、同国は早けれ ば9月にも資金難に陥る恐れがある。 ============================== スペイン利回りがユーロ導入後最高、財政懸念拡大で 2012年 07月 21日 04:44 JST [ロンドン 20日 ロイター] 20日のユーロ圏金融・債券市 場ではスペイン10年債利回りが上昇し、ユーロ導入以来の高水準 をつけた。同国が全面的な財政支援を回避できるかをめぐり懐疑的 な見方が強まっている。 スペインのバレンシア州が中央政府に支援を要請する意向を示した ことを受け、政府の資金が枯渇する恐れがあるとの懸念が拡大した。 ユーログループはこの日電話会議を開き、スペイン銀支援に関する 覚書を最終承認したが、財政問題をめぐる投資家の懸念緩和にはつ ながらなかった。 短期債への売り圧力が強く、スペイン国債の利回り曲線は一段とフ ラット化、信用不安の高まりを浮き彫りにした。 ロイズ銀行の市場戦略部門責任者チャールズ・ディーベル氏はこれ について「短期的なデフォルト(債務不履行)リスクの急拡大を示 している」とし、これまでに金融支援を要請した国の国債で救済前 に見られた状況と全く同じだと指摘した。 スペイン10年債利回りは一時7.317%に上昇し、ユーロ導入 以来の高水準をつけた。直近では26ベーシスポイント(bp)上 昇の7.28 %。