4413.シリア内戦の終結が近い2



内戦状態に陥っているシリアの首都ダマスカスの国家安全省で、18
日、爆弾テロが起き、ラジハ国防相とアサド大統領の義理の兄、シ
ャウカット副国防相を含む3人が死亡した。

治安を担当する機関の建物で国防相らが殺害されたことは、アサド
政権に大きなショックを与えるものだ。

これに対して、自由シリア軍トップのアサアド大佐は、「政府内の
内通者の協力で仕掛けた爆弾で、実行者は安全な場所にいる」と語
った。

また、反体制派武装組織「自由シリア軍」は首都でも大規模な攻撃
を実行できるだけの能力を獲得していることを示した。同軍は今回
の攻撃成功で自信を深めており、政権側からの離反の流れが加速す
る可能性もある。

逆に、シリアのアサド政権は18日夜、ラジハ国防相らが殺害され
たことを受け、ダマスカス市内の各地区に軍部隊を展開させ、反体
制派拠点に激しい報復攻撃を行った。首都での激戦は4日連続。

軍は「武装集団や犯罪者をどこまでも追い詰める」と報復を宣言。
ダマスカスでは18日夜、ヘリコプターが上空を旋回し続け、爆発
音が断続的に響いたという。

シリアの反体制組織「国民評議会」のシダ議長は18日、「アサド
政権の崩壊は非常に近い。数週間から数カ月の問題だ」とし、「今
やアサド政権の弱体化は著しく、数カ月で政府職員への給与が支払
えなくなる」と語った。

一方、国連では、ロシアのラブロフ外相は「現状で国連安保理がア
サド政権への一方的な制裁につながる決議案を採択すれば、革命運
動を直接支持することになる」と述べ、18日にも採決に付される
停戦監視団の活動延長を認める欧米の決議案に反対する姿勢を強調
した。このため、当初は18日の予定だったが、アナン国連・アラ
ブ連盟特使が延期を要請し、安保理の関係国が受け入れた。

隣国トルコのエルドアン首相は18日、「国連安保理と常任理事国
に重大な課題を突き付けている」とモスクワでロシアのプーチン大
統領と会談後に語った。「アサド大統領退陣後のシリアの運命はシ
リア国民自身で決めることを望む」とも述べ、平和的な政権移行の
必要性を強調した。

此処にいたっても、プーチン大統領の意向が見えない。アサド政権
はロシアに支援を要請しているはずであり、ロシアの動向が今後の
大きなキーを握ることになる。内戦に介入する可能性があり、まだ
予断できない。すでにシリアのロシア海軍基地タルトースに数個大
隊の海兵隊が居る。

逆に、パネッタ米国防長官は18日、「情勢は急速に制御不能な状
態に陥りつつある」と指摘し、早期の政権移行による事態収拾を急
ぐ考えを示した。

ここでも欧米がロシアを圧倒する可能性が出てきている。プーチン
大統領はおめおめと引き下がるのか?疑問符がある。

さあ、どうなりますか?

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シリア反体制派に激しい報復 爆弾テロでアサド政権
2012年7月19日 08:39 

 【ダマスカス共同】シリアのアサド政権は18日夜、首都ダマス
カスの治安施設への爆弾テロで同日、ラジハ国防相らが殺害された
ことを受け、ダマスカス市内の各地区に軍部隊を展開させ、反体制
派拠点に激しい報復攻撃を行った。首都での激戦は4日連続。

 反体制武装組織「自由シリア軍」などがテロで犯行声明を出した
ことに対し、軍は「武装集団や犯罪者をどこまでも追い詰める」と
報復を宣言。内戦状態となっているシリアでのさらなる衝突激化が
懸念されている。

 ダマスカスでは18日夜、ヘリコプターが上空を旋回し続け、爆
発音が断続的に響いた。
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「安保理に重大課題」=シリア情勢でトルコ首相
 【モスクワ時事】タス通信によると、トルコのエルドアン首相は
18日、政府軍と反体制派の戦闘が首都ダマスカスに及ぶなど急激
に悪化したシリア情勢について「国連安保理と常任理事国に重大な
課題を突き付けている」と指摘した。モスクワでロシアのプーチン
大統領と会談後、記者会見で語った。
 アサド政権に制裁を警告する決議案をめぐり、米ロ対立などで国
連安保理が機能停止に陥っていることを念頭に置いた発言とみられ
る。ただ、エルドアン首相は「アサド大統領退陣後のシリアの運命
はシリア国民自身で決めることを望む」とも述べ、平和的な政権移
行の必要性を強調した。(2012/07/19-08:29)
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アサド体制崩壊近い=「数週間から数カ月」−シリア反体制派
 【エルサレム時事】シリアの反体制組織「国民評議会」のシダ議
長は18日、首都ダマスカスの治安機関本部に対する攻撃でラジハ
国防相らが死亡したことを受け、ロイター通信の取材に「アサド政
権の崩壊は非常に近い。数週間から数カ月の問題だ」と語った。反
体制派の攻勢が政権中枢に及んだことを「シリアの歴史にとって転
換点だ」と評価した。
 シダ議長は「今やアサド政権の弱体化は著しく、数カ月で政府職
員への給与が支払えなくなる」との見方を示した。
(2012/07/19-07:20)
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対シリア決議採決を延期=安保理
 【ニューヨーク時事】国連安保理は18日、欧米理事国が提出し
た、シリアのアサド政権に制裁を警告する決議案の採決を19日午
前(日本時間同日深夜)に先送りすることを決めた。
 当初は18日の予定だったが、アナン国連・アラブ連盟特使が延
期を要請し、安保理の関係国が受け入れた。アナン氏は交渉継続で
決議案採択の望みをつなぎたいもようだが、ロシアは欧米案に明確
に反対しており、妥協点を見いだすことは困難な見通しだ。
(2012/07/19-06:17)
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シリア首都で爆弾テロ、国防相ら死亡
 内戦状態に陥っているシリアの首都ダマスカスで、18日、爆弾
テロが起き、国防相やアサド大統領の親族が死亡しました。

 爆弾テロが起きたのは、首都ダマスカスにある国家安全省です。
シリアの国営テレビによりますと、当時、閣僚や幹部らが出席する
会議が開かれていて、ラジハ国防相とアサド大統領の義理の兄、シ
ャウカット副国防相を含む3人が死亡したということです。

 治安を担当する機関の建物で国防相らが殺害されたことは、アサ
ド政権に大きなショックを与えるものです。

 ダマスカスでは4日連続で反体制派の武装グループが攻勢をかけ
ていて、政府軍との激しい戦闘が続いています。(19日04:28TBS)
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「制御不能に陥りつつある」=シリア情勢で米国防長官
 【ワシントン時事】パネッタ米国防長官は18日、国防総省でハ
モンド英国防相と会談した。パネッタ長官は会談後の記者会見で、
シリアの治安機関本部で爆発が起き、ラジハ国防相らが死亡したこ
とに関して「情勢は急速に制御不能な状態に陥りつつある」と指摘
し、早期の政権移行による事態収拾を急ぐ考えを示した。
(2012/07/19-00:20)
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自信深める反体制派 離反加速も
2012.7.18 23:34 sankei

 【カイロ=大内清】シリアの首都ダマスカスで18日、反体制派
の爆弾でラージハ国防相、シャウカト軍副参謀長というアサド政権
中枢の複数の重要人物が暗殺されたことは、政権側の治安維持能力
の低下とともに、反体制派武装組織「自由シリア軍」が首都でも大
規模な攻撃を実行できるだけの能力を獲得していることを示したと
いえる。同軍は今回の攻撃成功で自信を深めており、政権側からの
離反の流れが加速する可能性もある。

 国営テレビは、爆発は自爆テロだとしているが、自由シリア軍ト
ップのアサアド大佐は産経新聞に、「政府内の内通者の協力で仕掛
けた爆弾で、実行者は安全な場所にいる」と語った。

 ロイター通信もシリアの治安関係者の話として、爆破に政権高官
の警備担当者が関与したと伝えており、事実であれば、自由シリア
軍は政権中枢にまで浸透し、事前に会議情報を得ていたことになる。
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欧米のシリア決議案に反対=「一方的制裁を拒否」−ロシア外相
 【モスクワ時事】ロシアのラブロフ外相は18日、記者団に対し
、首都ダマスカスで政府軍と反体制派の激しい戦闘が続くシリア情
勢について「現状で国連安保理がアサド政権への一方的な制裁につ
ながる決議案を採択すれば、革命運動を直接支持することになる」
と述べ、同日にも採決に付される停戦監視団の活動延長を認める欧
米の決議案に反対する姿勢を強調した。インタファクス通信が伝え
た。(2012/07/18-23:12)

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