4400.日本を仮想敵に



韓国は、中国と軍需支援協定を締結した。そして、韓日軍事情報包
括保護協定(GSOMIA)締結を保留した。

また、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は3日、「韓国は中
国を抑制しようとする日米を助けてはいけない」と題した社説で、
日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結に乗り出した韓
国を強く非難した。

環球時報の社説は、「韓日準軍事同盟は、北朝鮮に対抗するものと
されているが、実際は中国を狙った戦略的な含意を持つ」として、
協定締結を防がなければならないと強調した。中国は韓国を親中的
な国にすることを願っている。北朝鮮は置き去りにしても韓国と軍
事同盟を結ぶことになる。

韓国の世論としても、反対であることがわかる。民間世論調査機関
「リアルメーター」は3日、署名が延期された日韓秘密情報保護協
定についての世論調査で、賛成15.8%に対し、反対が47.9
%に上ったと発表した。

12月に大統領選を控えた与党セヌリ党の朴槿恵元党代表をはじめ
、同党は早期署名に否定的で、李明博政権の任期中は困難との見方
が支配的になりつつある。

過去にも日本を仮想敵国としたことを明らかにした。韓国与党セヌ
リ党の鄭夢準・元党代表は2日、「盧武鉉前政権時代、韓国政府が
米国に『日本を共通の仮想敵国に規定しよう』と提案した」とした。

このように韓国は、日本より中国を重視して、過去にも日本を仮想
敵国にしようとしていたが、現在も仮想敵国となるようである。

日本は韓国との同盟を確認しようとしているが、無理のようである。
日米と中国の真ん中に韓国は地位付けるというより、中国の方に寄
り始めたように感じる。

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韓国と中国が軍需支援協定を締結へ
2012年07月04日10時15分 中央日報
韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結を保留した韓国政
府が今度は中国と事実上の軍需支援協定(ACSA)を推進中であ
ることが確認された。ただし両国が互いに軍需品を支援できる範囲
は海外の災害救助や人道的救護活動に制限される予定だ。 

韓国国防部当局者は3日、「中国人民解放軍総後勤部(軍需総括部
署)の招きでイ・サンウク軍需管理官(局長)が2日から6日まで
中国を訪問中だ。韓中修交20周年の8月24日に合わせ災害救護
関連の了解覚書(MOU)締結を協議する予定だ」と明らかにした。
国防部が推進する了解覚書には相互軍需支援協定の内容も含まれて
いる。韓国政府はこれまで米国をはじめ10カ国と相互軍需支援協
定を結んでおり、中国のほか現在英国、スペイン、マレーシアと締
結を進めている。 

◇最初から非公開の意図=韓国政府が4月末に韓日情報保護協定に
仮署名しながら2カ月にわたり国会に知らせず、当初から非公開で
推進させる意図があったという疑惑が出ている。外交通商部のチョ
・ビョンジェ報道官は3日の定例会見で、「4月23日に東京で両
国の外交・国防実務者が協定文案に合意し、同日韓国国防部のシン
・ギョンス国際政策次長(陸軍准将)と日本外務省の小野啓一北東
アジア課長が協定に仮署名した」と明らかにした。別の外交通商部
当局者は「仮署名後に間違った文言があり5月1日など何回も修正
が行われ、最終文案は先月中旬に確定した」と説明した。 

仮署名の事実を公開しなかったことに対してチョ報道官は、「仮署
名とは条約や協定締結の際に文案に合意したことを確認する当然の
行為で、法的拘束力はない段階。その時点で仮署名したと報告する
のは意味がない」と話した。 
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日韓軍事協定、中国紙が韓国を非難「韓国は日米側につくな」=韓国
2012/07/04(水) 10:14サーチナ 

  中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は3日、「韓国は中国
を抑制しようとする日米を助けてはいけない」と題した社説で、日
韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結に乗り出した韓国
を、強く非難した。韓国の複数のメディアが報じた。

  韓国メディアは、「『韓国は米国・日本につくな』中国が強力
な警告発信」「中国紙が日韓軍事情報協定を正面から非難」などと
題し、中国が日韓軍事情報包括保護協定を潜在的な脅威として捉え
、韓国に警告を発したと伝えた。

  環球時報の社説は、「韓日準軍事同盟は、北朝鮮に対抗するも
のとされているが、実際は中国を狙った戦略的な含意を持つ」とし
て、協定締結を防がなければならないと強調した。続けて「韓国政
府の選択は、短絡的なものであり、長期的な国家利益に反する。こ
のままでは韓国は、北東アジアで最前線の捨て石に転落することに
なるだろう」と指摘した。

  韓国メディアは、言論統制が強い中国では敏感な懸案について
、機関紙が一種の政府の見解の役割を果たしている場合が多いと解
説した。

  一方、中国外交部スポークスマンの洪磊氏は6月29日の記者会見
で、日韓軍事情報保護協定に関する質問に対し、「現在の朝鮮半島
の情勢が依然として複雑で敏感なため、関係国は慎重な行動で地域
の平和と安定に有利な行動をしてほしい」と否定的な反応を見せた。
(編集担当:李信恵・山口幸治)
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現政権での署名困難か=韓国世論は反対、与党も否定的−日韓情報協定
 【ソウル時事】韓国の民間世論調査機関「リアルメーター」は3
日、署名が延期された日韓秘密情報保護協定についての世論調査で
、賛成15.8%に対し、反対が47.9%に上ったと発表した。
12月に大統領選を控えた与党セヌリ党の朴槿恵元党代表をはじめ
、同党は早期署名に否定的で、李明博政権の任期中は困難との見方
が支配的になりつつある。
 調査は「知らない・無回答」が36.3%を占めており、賛否を
明らかにした回答では7割以上が反対している計算だ。
 協定は両国で軍事情報を共有する際の手続きなどを定めたもので
、先月29日に署名が予定されていたが、韓国の要請で直前に延期。
最大野党の民主統合党の反対に加え、与党も慎重な判断を求めたこ
とが理由だ。
 与党としては、協定署名を容認すれば、大統領選に向け、野党に
格好の攻撃材料を与え、次期大統領最有力候補の朴氏の支持率低下
は免れないとの判断がある。朴氏も2日、「手続きがまずかったの
は非常に遺憾だ」と批判した。
 李大統領は2日、「国家的にプラスになる協定だ」と強調。政府
は国会での論議を経て署名する方針を崩していないが、レームダッ
ク(死に体)の李政権に、与党の慎重論を振り切る力はないとの見
方が大勢だ。
 先月26日の閣議決定が公表されず「密室処理」と非難が噴出し
たのに加え、3日には、4月に両国の実務者が協定案に仮署名して
いたことが明らかになり、さらに反発は拡大。国会への説明のため
、来週カンボジアで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)
地域フォーラム(ARF)に金星煥外交通商相が出席できない可能
性が指摘される
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「日本を仮想敵に」=盧武鉉政権が米に提案−韓国議員
 【ソウル時事】韓国与党セヌリ党の鄭夢準・元党代表は2日、記
者団に「盧武鉉前政権時代、韓国政府が米国に『日本を共通の仮想
敵国に規定しよう』と提案した」と語った。
 鄭氏は「報道されていない話」と前置きした上で、「長官はもち
ろん、司令官たちも出席する長官会談で起きたことだ」と述べたが
、発言者など詳細は明らかにしなかった。
 その上で鄭氏は、「一般国民の対日感情が良くなく、独島(竹島
)問題がいつも波風を立てているので、(大統領の指示で)提案し
たのだろうが、米側は非常に当惑していた」と説明。「米国は当惑
して、日本には知らせなかったのではないか。米国はその後、どの
ように韓国を見たか。(提案は)あまりにも偏っている」と批判し
た。 (2012/07/02-16:57)


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