4385.小沢新党の意味



ネットを見る人と見ない人と 世の中の世論は2極化しています。 
  
貴コラムでは消費税賛成、野田内閣信任のようですが、若い世代(
当方アラフォー)では特に消費税反対、野田内閣不信任の声が大き
いです。 

ネット世論などは、小沢氏の裁判や週刊誌の話題も、常に裏を見て
おり、それで得をする人が犯人だと、結局はそういう流れに落ち着
きます。

官房機密費での買収や官僚からの脅しもチラホラ、あまりにも現政
府と官僚の悪い噂が聞こえてきて、逆にこの国の現状を心配してい
ます。 
今の政府は、日本国の政府である正当性(国民への詐欺罪)はあり
ませんので、そんな政府のやる事は反対です。 
経済的な理論でも消費税は反対ですけど。  

高橋
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(Fの見解)
ネットの意見は、陰謀論的な政府や官僚は悪人で、それが世の中を
コントロールして利権をむさぼっているという単純化した物の見方
になっている。

もしそうなら、政府に反対しないといけません。官僚組織の保守性
にも欠陥あり、新しい考え方がなかなか通らない。官僚と戦うなら
、それ相当なシンクタンクを作る必要があります。

しかし、民主党が与党になったとき、小沢幹事長はその構想を潰し
た。官僚を使えと。知識がない民主党議員にはしかし、無理でした。
小沢さんの指示で官僚を使うしかなかった。これが原因で現状があ
る。しっかりと過去を見てほしい。小沢支持の評論家たちも知って
いるのに、意図的に言わない。

現実は、予算の半分を国債で埋めていることは異常ですし、持続可
能でもない。そのため、予算をカットすることと消費税増税は避け
て通れない。

特に社会保障費の減額や一般歳費の見直しを通じて、歳費を減額す
ると共に、成長戦略を立てて増収をしないといけない。

その順番はどうであれ、消費税増税反対だけではおかしい。もし、
反対なら、小沢さんも責任ある与党の一員ですから、その実現可能
な対案を出すべきです。しかし、シンクタンクがないために作れな
い。官僚たちが作った政策を反対することは大変なのである。

もう1つ、なぜ小沢さんが大量の資金を手に入れられたのか不思議
であり、かつ一審の裁判は無罪になったがいろいろと悪いことをし
てきたことは確かである。また、小沢さんを弁護する評論家は、小
沢さんから金を貰っているようにも思います。官房費や政府内記者
クラブでメディアをコントロールしているのと反対も行っている。

特に、小沢夫人の手紙を新聞も放送も取り上げないのは、脅してい
るようだ。このように両陣営ともに同じだ。権力闘争は手段を選ば
ない戦争と同じです。

大飯原発再稼動反対も同様で、大阪の橋下さんも認めるしかないよ
うに、電力不足が起きる可能性があり、病院や老人を殺す可能性が
あり、仕方なく認めた。また、東大阪市の中小企業は計画停電にな
れば、倒産すると騒いでいました。

このように反対することは簡単ですが、それをしないことで、損害
を受ける人たちへの対策をどうするのかと考えると、それがまた、
いろいろな問題を引き起こしてしまい、その全体のバランスで政策
を考えることしかできない。

しかし、多くの国民は全体像を調べることはできず、情緒的な気持
ちでしか判断できないため、単純な反対になることも理解できます。
そして、ネットという手段があり、それを利用して反対を言えるこ
とになったために、伝播し共感を得ることができるようになった。

このため、このような国民に対して説明責任が政府・与党にはあり
、利害得失を明らかにすることです。これが足りないようには感じ
ますが、国民もいろいろな人たちが居て、その全体を理解しようと
する努力が必要です。それが真の意味での「きずな」ではないでし
ゅうか。

特に、日本経済は企業が海外に逃げて行き、雇用が不足する事態に
あり、経済的な衰退を必死に食い止めることが必要です。そのため
に金融緩和をして円高を阻止し、その一方で産業用に安価な電力を
供給する必要があります。ニートや失業者が増えると、法人税や所
得税が手に入らなく、生活保護を受けると予算が出て行くことにな
ります。

いつも現政権には不満がでています。自民党から民主党に政権が移
行したのも、国民の不満からでした。しかし、民主党の鳩山さんは
日米関係を悪化させてしまい、マニフェストでの変化も起こせずに
徐々に、全体のバランスで政策を実行するようになったために、自
民党的な責任政党になったように感じます。

しかし、情緒的な国民世論を代弁する野党は必要です。野党は国民
の疑問を与党・政府にぶつけて、説明責任の不足を追及することで
す。この機能が、民主党が与党になったことで、弱くなっていると
見ています。

その意味では小沢さんは、全体のバランスを考える責任ある与党で
はなく、野党としての意味はある。このため、民主党から離党して
、野党として、対案なしの何でも反対政党が似合っている。小沢さ
んは、力がある万年野党がよいポジションのようです。


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