4374.自民・谷垣総裁の反乱



税と社会保障の一体改革関連法案に関する民主、自民、公明3党の
修正協議は12日、民主党が「総合こども園」創設を撤回する方針
を固めたことで、最低保障年金などマニフェスト政策の扱いを除い
て社会保障分野は大筋合意に達した。税制分野では消費増税時の低
所得者対策などの調整が残っているものの、民主党は、自民党の基
本法案のうち「国民会議」の創設などを受け入れ、3党間の合意と
して文書にまとめることを提案した。

しかし、ここで自民党・谷垣禎一総裁がまたもハードルを上げた。
党内に渦巻く「ベタ降り」批判をかわしたいと考えたようだが、「
自民党の社会保障制度改革基本法案を民主党が受け入れるのかどう
かがポイントだ。ボールは政権与党側にある…」と、基本法案の「
丸のみ」を合意の条件に掲げた。

これは、民主党では受け入れらない。このため、民主党分裂が確実
になった。または、増税反対派の意向のような先送りになる。自民
党の谷垣総裁の反乱が起きて、混沌とした状態になってしまった。
合意寸前でキャンセルしたようなことになった。

ここは、野田首相は、2つの道しかない。野田さんが負けることで
増税法案を継続審議にして総辞職して次期代表を選んで、そこで再
度、法案審議をすることか、野田首相は谷垣総裁とのトップ会談を
開き、党内協議をしないで採決に持ち込み、否決でも可決でも解散
総選挙を行うことである。

党議拘束を掛けて、否決した議員を離党させ、選挙に臨む。こうす
れば、9月の代表選挙は確実に野田首相が再選されることになる。

100名以上いる小沢派、小沢シンパの議員のほとんどは当選しな
い。民主党議員には野田シンパしか残らないので、野田さんが次期
代表選挙で勝てる可能性が出る。

どちらかを選ぶしかない。そして、選挙後は自民党・公明党との連
立政権になるしかない。予測としては自民党150、民主党120
みんな・維新の会50、公明党30でしょうから、自公民でしか過
半数にならない。

大阪維新の会は、原発問題で大きく支持を落としているようなので
、今の選挙では、それほど多くの当選が出来ないと見る。

さあ、どうなりますか?

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修正協議 自民案の受け入れが焦点
6月13日 4時30分NHK

社会保障と税の一体改革に関連する法案を巡る修正協議では、民主
党が、最低保障年金の創設など主要政策の撤回を求める自民党の「
社会保障制度改革基本法案」を受け入れるかどうかが最大の焦点と
なっています。
民主党内では、社会保障分野の譲歩への不満が表面化していて、野
田政権は修正合意に向けて、ぎりぎりの調整を進めることにしてい
ます。

社会保障と税の一体改革に関連する法案を巡る民主・自民・公明の
3党は、12日夜も社会保障分野の修正協議を行い、自民党が対案
として示している「社会保障制度改革基本法案」について意見を交
わしました。
この中で、民主党は、自民党の基本法案のうち「国民会議」の創設
などを受け入れ、3党間の合意として文書にまとめることを提案し
ました。
これに対し、自民党は「年金などの社会保障は今の制度を基本に必
要な見直しを行うなどとした基本法案を受け入れることが合意の大
前提だ」として、折り合いがつきませんでした。
自民・公明両党は、社会保障分野で合意が得られなければ、税制分
野でも合意できないという姿勢を崩しておらず、15日までに合意
を得るために、13日中に社会保障分野について最終回答を行うよ
う民主党に迫る方針です。
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自民・谷垣氏がまたもハードル上げる
 「ベタ降り」批判を懸念 逆効果も
2012.6.12 23:29 サンケイ

 消費税増税を含む社会保障と税の一体改革関連法案の修正協議が
続く中、谷垣禎一総裁がまたもハードルを上げた。党内に渦巻く「
ベタ降り」批判をかわしたいと考えたようだが、民主党の増税反対
派が画策する採決先延ばしの口実に使われかねない。最後は谷垣氏
が野田佳彦首相と直談判することになる公算が大きいのに自らハー
ドルを上げてしまったとも言える。(岡田浩明)

 「自民党の社会保障制度改革基本法案を民主党が受け入れるのか
どうかがポイントだ。ボールは政権与党側にある…」

 谷垣氏は12日の党役員会でこう語り、基本法案の「丸のみ」を
合意の条件に掲げた。
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一体改革:3党修正協議、社会保障で大筋合意
毎日新聞 2012年06月12日 03時45分

 税と社会保障の一体改革関連法案に関する民主、自民、公明3党
の修正協議は12日、民主党が「総合こども園」創設を撤回する方
針を固めたことで、最低保障年金などマニフェスト政策の扱いを除
いて社会保障分野は大筋合意に達した。税制分野では消費増税時の
低所得者対策などの調整が残っているものの、焦点はマニフェスト
政策の棚上げなどで譲歩を重ねる民主党が党内の了承を得られるか
に絞られてきた。協議の経過を報告する12日の会議には約110
人が出席、「社会保障が置き去り」「消費増税先行」などの批判で
紛糾した。
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ジャーナリストの田中良紹氏は、野田総理の腹の中をこう予測する。
週プレNEWS 6月12日(火)18時10分配信

「本来、野田総理は東日本大震災の復興や世界的な経済危機への対
応に集中していれば、長期政権化も可能だった。なのに消費税を持
ち出して支持率を下げた。今回の内閣改造も、森本防衛大臣を除け
ば明らかに二軍メンバー。政権を長期安定化させようなんて気は
さらさら感じられません。野田さんの狙いは、消費税を掲げること
で政界再編を仕掛けることなんだと思います。自民が賛成しなけれ
ば法案は否決されて選挙。もし可決されても、民主党は法案成立後
に選挙を実施すると言っています」

つまり、自民党が法案に賛成するかどうかに関わらず、野田総理は
すでに次の選挙を見据えた計算を立てているということ。前出のA
議員も、野田総理は消費税増税法案をきっかけに政界再編を狙って
いると見る。

だからこそ、野田・輿石・小沢の三者会談は、そう遠くない未来に
迫った選挙を前に、野田総理自身が生き残る道を探るための“相談
”だったという見立てが成り立つ。そして、民主党同様に党内融和
に苦しむ自民党の谷垣総裁も、この流れに乗ったのだ。
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増税反対の永田町 「自爆解散」か「後継首相に前原氏」で決着?
週刊朝日 6月12日(火)17時38分配信
「今国会の会期中に衆院で採決する」。野田佳彦首相(55)がそう
宣言し、民主、自民、公明3党による修正協議が始まった消費増税関
連法案。国会会期末の6月21日に向けて、サバイバルゲームはいよい
よ激化した。

 与野党を問わず、永田町のあちらこちらで、増税反対の火の手が
勢いよく上がり始めている。

「今後、反対・慎重派がさらに顕在化すれば、採決すらできない。
すると自民党はすぐに内閣不信任案と問責決議案を出す。野田さん
は一か八かで採決に突っ込まない限りおしまいだ」(永田町関係者)


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