民主党の小沢一郎元代表は3日、党本部で行った野田佳彦首相との 再会談で、面と向かって消費税増税関連法案への「造反」を宣言し た。 小沢氏が強気なのは、自民党との修正協議は不調に終わるとタカを くくっているからだ。法案は衆院での採決すら行われず、自分が造 反する必要もないというのが小沢氏の読みだ。 首相との会談で「野党との修正協議に入りたい」と伝えられた際、 「協議をやること自体は当たり前だ」と、表向き理解を示したのも 、「『やれるものならやってみろ』と思っている」(小沢グループ 幹部)からに他ならない。 この小沢さんの姿勢を見て、自民党の谷垣禎一総裁は、消費増税関 連法案に賛成する条件として「早晩、衆院を解散するという決意が なければ話は進まない」と述べ、解散の確約が必要との考えに変わ りがないことを強調した。 しかし、公明党としては早期の解散に反対して、修正協議も拒否し ている。というように小沢さんが言うような状態である。 このため、野田首相は、今後も苦労することになるようだ。しかし 、小沢さんは反対することを明言しているので、採決に持ち込めば 、小沢さんは離党になる。 9月の代表選挙前に採決に持ち込めば、野田首相の勝ち、それまで に採決できなくなったら、小沢さんの勝ちである。 さあ、どうなりますか? ============================== 自民、見えぬ解散戦略 修正協議、公明と温度差 2012.6.4 07:03サンケイ 野田佳彦首相が内閣改造断行を表明したことを受け、自民党は民 主党と社会保障と税の一体改革関連法案の修正協議に入り、早期の 衆院解散・総選挙に向けた環境を整えたい考えだ。ただ、共同歩調 をとることを期待している公明党は修正協議を拒否するなど温度差 がある。谷垣禎一総裁ら自民党執行部としても明確な解散戦略を描 けているわけではない。(小島優) ============================== 解散確約あくまで必要=消費増税協力の条件−自民・谷垣総裁 自民党の谷垣禎一総裁は3日午前のNHK番組で、消費増税関連 法案に賛成する条件として「早晩、衆院を解散するという決意がな ければ話は進まない」と述べ、解散の確約が必要との考えに変わり がないことを強調した。同党の石原伸晃幹事長は1日、解散の確約 にこだわらない考えを表明したが、谷垣氏としては、あくまで法案 賛成と引き換えの「話し合い解散」を目指す考えを示したものだ。 谷垣氏は番組終了後、都内で記者団に「私もいろんなものを背負 って決断しなければならない。(解散は)遠い月の世界の話ですと いうことで私が決断できるはずがない」と述べた。 (2012/06/03-12:57) ============================== 小沢氏「採決無理」読み強気 産経新聞 6月4日(月)7時55分配信 「賛成できねえっつうのは、反対だってことでしょ」 民主党の小沢一郎元代表は3日、党本部で行った野田佳彦首相と の再会談で、面と向かって消費税増税関連法案への「造反」を宣言 した。 会談後も強硬発言が続いた。共同通信のインタビューに「今採決 したら、増税に反対する議員が党内外で増えているので衆院で法案 は否決され、野田内閣は総辞職だ」「自民党を賛成させ無理やり修 正案を通そうとするのは野合、談合とみられて国民の理解は得られ ない」と述べた。 小沢氏が強気なのは、自民党との修正協議は不調に終わるとタカ をくくっているからだ。法案は衆院での採決すら行われず、自分が 造反する必要もないというのが小沢氏の読みだ。 首相との会談で「野党との修正協議に入りたい」と伝えられた際 、「協議をやること自体は当たり前だ」と、表向き理解を示したの も、「『やれるものならやってみろ』と思っている」(小沢グルー プ幹部)からに他ならない。 ただ、小沢氏のこうした「読み」は、単なる「希望的観測」に終 わる可能性もある。 ============================== 小沢氏へ「最後通告」=自民との協調に軸足−野田首相 野田佳彦首相は3日の小沢一郎民主党元代表との再会談で、消費 増税関連法案を今国会中に衆院で採決する意向を伝えた。法案反対 の考えを崩さない小沢氏への事実上の「最後通告」だ。修正協議入 りの足かせを取り除くため、首相は問責2閣僚の交代を含む内閣改 造を表明。自民党との協調を重視する姿勢も鮮明に打ち出したが、 小沢氏ら増税反対派は対決姿勢を一層強めた。(2012/06/03-19:39)