4362.大飯再稼働を近く決断



関西広域連合は30日午前、細野担当相から、経済産業副大臣ら政
務三役の現地常駐など安全監視体制の強化に関する説明を受けた後
、原発再稼働を反対していた関西広域連合は、「政府の安全判断は
暫定的であり、大飯原発再稼働も限定的なものとして適切に判断す
べきだ」との声明を発表して、国の判断を認める方向に決まった。

一番、大飯原発3、4号機の再稼働に反対してきた大阪市の橋下徹
市長も、30日、「容認するわけではない」と改めて政府側にくぎ
を刺す一方、自ら提案した「限定的再稼働」をくみ取る形となった
関西広域連合の声明をひとまず受け入れた。

広域連合の首長の間でも、再稼働への考え方には温度差があった。
橋下市長は、声明について「思いがばらばらなので、最大公約数で
まとまったところを出した」と明かした。

しかし、一応動くということで、近畿・大阪の夏の電力不足は、起
こらないことになった。ひとまず、熱中症でお年寄りが死ぬことは
なくなったと安心している。

野田首相は、福井県やおおい町の同意取りつけに全力を挙げ、近く
再稼働の決断を自ら下す考えとした。

これで、原子力規制庁の設立を早めて、次の原発の再稼働につなげ
ることである。電力の不足を起こさないで、電力政策を転換するこ
とが必要である。

どちらにしても、再稼働反対するなら、具体的な回避策を組み立て
ることが必要なのに、感情的な反対をするので、このような無駄な
政治的な動きが必要になってしまう。

橋下さんや近畿圏知事は全員、反省するべきである。

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首相、大飯再稼働を近く決断 関西容認、おおい町前向き
2012年5月31日 00時49分東京新聞

 野田佳彦首相は30日夜、関西電力大飯原発3、4号機(福井県
おおい町)の再稼働について関係3閣僚との会合で「関係自治体の
一定の理解が得られつつある」と述べ、これまで再稼働に慎重だっ
た関西圏の自治体の理解が進んだとの認識を示した。おおい町の時
岡忍町長も再稼働に前向きな姿勢を表明した。野田首相は、福井県
やおおい町の同意取りつけに全力を挙げ、近く再稼働の決断を自ら
下す考えだ。

 関西広域連合は同日午前、細野担当相から、経済産業副大臣ら政
務三役の現地常駐など安全監視体制の強化に関する説明を受けた後
、再稼働を事実上容認する声明を発表した。
(共同)
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橋下市長「大飯再稼働は期間限定にすべき」
2012.5.30 23:14サンケイ

 「暫定的な安全基準に基づく暫定的な判断なのだから、限定的に
動かすのが論理的な帰結だ」。脱原発依存を目指すスタンスから、
現状の安全基準に基づく大飯原発3、4号機の再稼働に一貫して反
対してきた大阪市の橋下徹市長。30日、記者団に対し「容認する
わけではない」と改めて政府側にくぎを刺す一方、自ら提案した「
限定的再稼働」をくみ取る形となった関西広域連合の声明をひとま
ず受け入れた。

 市議会出席のため、自身は電話での参加となった同日の広域連合
委員会。細野豪志原発事故担当相は「現在は暫定的な安全基準だ」
と明確に認め、安全性確保のため経済産業副大臣らを現地に常駐さ
せる一方、原子力規制庁の設立後に今回の再稼働判断が適切かどう
かを再評価するとした。橋下市長は「政府として、暫定的な安全基
準に基づく判断だと正直に言い切るかどうかをみたい」と動向を注
視する考えを示した。

 広域連合の首長の間でも、再稼働への考え方には温度差があった。
橋下市長は、声明について「思いがばらばらなので、最大公約数で
まとまったところを出した」と明かし、「再稼働は限定的」との文
言について「僕と松井(一郎大阪府)知事は期間限定の意味だ」と
語った。

 実際、原子力規制庁で安全が見極められていない中でのフル稼働
は認められないという姿勢は崩していない。「動かすとなっても、
夏を乗り切れればいい。夏が終われば考え直す思いを、有権者には
持ってもらいたい」

 一方で「一度動いたものを止める権限はない」とも述べ、強気の
橋下市長らしからぬ無力感も漂わせた。
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原発再稼働、適切に判断すべき=関西広域連合が声明
 関西広域連合は30日、「政府の安全判断は暫定的であり、大飯
原発再稼働も限定的なものとして適切に判断すべきだ」との声明を
発表した。(2012/05/30-17:32)

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