4361.原発再稼働反対での対応



昨日に続いて、原発再稼働問題を取り上げる。そろそろ、関係者全
員が、この夏に多くのお年寄りや病人を殺さないためには、どうす
るのがよいか、頭を冷やして考えるべきである。

橋下市長は、近畿圏で何人の命を奪おうとしているのか自覚がなさ
過ぎである。それに大阪市は14.9%の節電が必要であると認め
ているのであるから、その線で節電を計画する必要がある。

その上に、近畿圏の知事全員が稼働反対しているので、政府も簡単
に動けないことになる。地元意向を尊重しないと無理である。それ
も原発の地元ではなく、需要先で反対運動が出ているので、政府が
本来、味方にして、地元を説得することができない。

こうなったら、仕方がない。原発再稼働できないことを考えて、そ
の事態を想定するしかない。その時、中小企業と病人・老人をどう
守るかを考えることになると見る。多くの死者が出ることが予想で
きるためである。

このよな時に、高校野球をやる意味があるのであろうか?それも、
夏の暑い時期のピーク時にやることは止めるべきである。9月の中
旬以降に行えば、良いのではいでしょうか?

関西電力は、大口顧客を対象に、節電によって浮いた電力を入札で
関電が買い取る 「ネガワットプラン」 を7月2日から開始すると
発表したように、企業は供給責任を果たそうとしている。

八木誠社長も、大飯原発3、4号機の再稼働について、「本日ただ
ちに再稼働できても、7月2日からの節電期間に間に合わない」と
述べ、早急に需要サイドの地元が反対運動をやめ、政府は決断する
ことである。

本当に、地元が夏での節電すると近畿圏知事が強行するなら、弱者
への配慮を徹底的に行うことである。その費用を各県は予備費等で
計画することである。

一番、重要なのは、病人用の蓄電池と中小企業の発電機設置の費用
を補助することである。また、老人は、デイケアセンターなどに集
めて、そこのクーラーは止めないことである。

この予備費で大きな需要ができるので、節電の需要減を少し補える
可能性がある。しかし、節電は、原発稼働に比べて、大阪等の近畿
圏では大きな損失になるはず。原発再稼働反対は、間尺に合わない
ことであることがわかる。

大阪市民、府民は、稼働させろというデモを今しないと、手遅れに
なるので、ここはデモを行うことである。市民の皆様が、大きな損
をすることが自明である。

その運動を誰がするかでしょうな。お手伝いしましょうか?
非常に心配な事態である。この運動を早く始めないと手遅れになる
。

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夏だけ原発再稼働「とてもできない」 枝野経産相
2012年5月29日10時34分

 関西電力の大飯原発を電力不足の夏だけ再稼働させてはどうかと
いう橋下徹・大阪市長の提案について、枝野幸男経済産業相は29
日の閣議後会見で、「政府としての提起は、とてもできない」と否
定的な考えを示した。理由としては、「安全でないかもしれないが
(電力が)足りないときだけ動かす、というふうに受け止められか
ねないやり方」であることをあげた。

 夏だけ再稼働させる案は、橋下市長が19日の関西広域連合と政
府との会合で「臨時に1カ月、2カ月、3カ月という動かし方もあ
る」と述べ、検討を求めていた。枝野経産相は「(再稼働の)大前
提は、安全であることと、安全について一定の理解を頂けること」
と指摘。橋下市長の提案は、大飯原発の地元の福井県やおおい町の
理解を得られないとの考えを示した。

 夏だけ再稼働させる案に対しては、藤村修官房長官も21日の会
見で「念頭に置いているわけではない」と述べていた。
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関電、7月2日から節電取引 需要抑制を加速 
2012/05/29電気新聞

関西電力は28日、大口顧客を対象に、節電によって浮いた電力を
入札で関電が買い取る 「ネガワットプラン」 を7月2日から開始
すると発表した。需給逼迫が予想される日について、関電が負荷抑
制量と時間帯を提示し、前週金曜日から前日までの間、一定規模以
上の節電量を入札で募集する。今後、エリア内の大口顧客約7千軒
を訪問し、事前登録した顧客にIDとパスワードを発行。ホームペ
ージから応札してもらう。 BEMS (ビル・エネルギー・マネジ
メントシステム)を導入した複数の顧客を束ねてピーク抑制を行う
事業者と連携した需要抑制も実施する。

 中部や北陸、中国電力エリアの大口顧客を対象としたネガワット
取引も実施する方向で検討しており、関電への融通電力量を増やす
取り組みを展開する。 
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関電社長、国に再稼働迫る 「節電間に合わない」
2012年5月29日

 関西電力の八木誠社長は28日、大飯原発3、4号機の再稼働に
ついて、「本日ただちに再稼働できても、7月2日からの節電期間
に間に合わない」と述べ、「早急に、国のご英断をお願いしたい」
と、政府に対して早期の決断を求めた。

 定例の記者会見で語った。八木社長は大飯原発の再稼働について
、2基がフル出力になるまでに計約6週間かかることを説明。「2
基とも(稼働させる)という意味では、もう夏のピークに入ってし
まうという状況だ」と強調した。

 そのうえで、国の対応について「少し時間がずるずるとたってい
る」と批判。「国のきちっとした判断が大事。(福井県の)西川知
事も、そういうことを求めている」と語った。
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関電、和歌山の火力発電が停止 電力供給に影響なし

 関西電力は28日、和歌山県海南市にある出力60万キロワット
の火力発電、海南発電所3号機が同日未明にトラブルで停止したと
発表した。蒸気の圧力を測るための配管から蒸気漏れが見つかった
ため。関電は管内の電力供給に大きな影響はないとしている。

 関電によると、3号機はことし1月から定期検査で運転を止める
予定だったが、原発の停止に伴う電力不足を補うため、検査を延期
。4月15日にもボイラーからの漏水で運転を停止し、配管を交換
して運転を再開していた。

2012/05/28 12:02 【共同通信】
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節電ピークシフト 経産省が本気で検討していた夏の高校野球 
真昼の試合休止
2012年5月25日 週刊ゲンダイ
午前中と午後4時以降にずらす
 政府と電力各社は夏場の節電要請を今後強めていく方針だ。「原
発再稼働がなければ、大幅節電は免れない」という“ドーカツ”は
腹立たしいが、本当に電力が逼迫(ひっぱく)するのは真夏の8月
の昼間の一時期だけ。もっとピークシフトを検討すべきじゃないか。

 衆院議員の田中康夫・新党日本代表が日刊ゲンダイ本紙コラムで
「不要不急なTV視聴を抑制するのが、最大の節電効果。その一環
として正午から4時間、甲子園での高校野球を“シエスタ(昼寝)
”すべし」と言っていたが、これは非現実的な話でも何でもない。
高校野球中継は1回戦、2回戦でも視聴率が7〜10%(昨年・関
東地区)と、昼間のテレビ番組にしては高い。

そのうえ、実は経産省(旧通産省)は、90年代から何度も、夏の
電力ピークをずらすため、高校野球の開催時間の変更を検討してき
た過去があるのだ。元経産官僚で電力の制度改革に携わった石川和
男氏がこう言う。

「高校野球シーズンは最も暑い時季で、冷房をつけてテレビを見る
ために電力使用がピークになりやすい。それで、文部省に夏の高校
野球の秋へのシフトやナイターへのシフトを依頼しようと真剣に内
部で検討したことがあります。しかし結局、頓挫しました。毎回、
文部省がけんもほろろに拒否するのです。『国民的行事であり動か
せない』『夜の野球は高校生の教育上よくない』というのが理由で
した。甲子園のナイター照明より、全国の人が昼間に冷房の中でテ
レビ観戦する方がよほど電力を使う。試合時間を午前中と午後4時
以降〜ナイトゲームというようにしたらいいのではないでしょうか」
 今夏の高校野球は8月8日から15日間の開催で、高野連は先月
、「3回戦までは午前8時開始」「2試合となる準々決勝と準決勝
は午前9時開始」「決勝は10時半開始」という節電プランを発表
している。しかし、昼間の試合をやめればもっと節電できる。今ど
き「夜は高校生の教育上よくない」なんて時代錯誤だし、「国民的
行事」とか言っている場合じゃない。
 節電要請の前に、経産省も文科省も、今回は本気で検討してみたら。


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