4356.20年来の公債依存の日本を見直しへ



日本の金利は、メルトダウンを起こさずにどこまで下がり得るだろ
うか?

2003年以来の低水準である0.83%という利回りは、重債務国である
日本の借用証書(IOU)に付随するリスクをほとんど埋め合わせ
ていない。

日本経済が成長している唯一の要因は過剰な借り入れとゼロ金利だ。
日本が債務を削減する時に、成長は落ち込み、デフレが深刻化する
ほか、政治家は日本銀行にもっと措置を講じるよう要求する。

この見通しで、とうとう、フィッチは日本の長期格付けを「A+」
に引き下げた。見通しはネガティブ(弱含み)。自国通貨建ては
「AA−」から1段階、外貨建ては「AA」から2段階引き下げた。
日本の公的債務比率の高水準および上昇傾向によるソブリン信用力
へのリスク増大を指摘した。

円高もこのフィッチで一時80円/ドルになったが、すぐに戻った。
しかし、貿易赤字も5202億円の赤字で輸出額は前年同月比7.9
%増の5兆5665億円。輸入額は同8%増の6兆867億円だっ
た。

とうとう、日本も20年来の過剰な借り入れとゼロ金利の習慣を見
直すことが必要になっているようだ。いつ、国債がの金利の上昇が
起きるかわからなくなっている。

日銀の金融緩和だけでは、問題を解決できない局面まできたように
考えられる。

さあ、どうなりますか?

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日本の債券バブル最終章か、様子見るヘッジファンド

ペセック

  5月22日(ブルームバーグ):日本の金利は、メルトダウンを
起こさずにどこまで下がり得るだろうか?
10年物国債の利回りが消えそうな中で、この疑問は切迫性がある。
2003年以来の低水準である0.83%という利回りは、重債務国である
日本の借用証書(IOU)に付随するリスクをほとんど埋め合わせ
ていない。
日本の国内総生産(GDP)が前期比年率で4.1%増を記録したとい
うニュースは考慮しないことにしよう。日本経済が成長している唯
一の要因は過剰な借り入れとゼロ金利だ。日本が債務を削減する時
に、成長は落ち込み、デフレが深刻化するほか、政治家は日本銀行
にもっと措置を講じるよう要求する。それはここ20年来の日本の姿
だ。
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日本の格付け「A+」に引き下げ、債務圧縮遅さ指摘−フィッチ

  5月22日(ブルームバーグ):格付け会社フィッチ・レーティ
ングスは日本のソブリン信用格付けを引き下げた。公的債務圧縮に
向けた進展の遅さを指摘した。

フィッチは日本の長期格付けを「A+」に引き下げた。見通しはネ
ガティブ(弱含み)。自国通貨建ては「AA−」から1段階、外貨
建ては「AA」から2段階引き下げた。日本の公的債務比率の高水
準および上昇傾向によるソブリン信用力へのリスク増大を指摘した。

政府は1月に、2020会計年度までに財政収支を均衡させる目標につ
いて、提案されている消費税引き上げが実現しても達成が難しいと
の見通しを示していた。アール・ビー・エス証券の西岡純子チーフ
エコノミストは、日本の政治と、財政健全化の歩みの遅さに対する
警鐘だと指摘した。現在の膠着した政情では消費税引き上げ法案の
通過がおぼつかないと述べた。
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4月の貿易収支、2カ月連続の赤字 財務省発表
2012年5月23日9時2分

 財務省が23日に発表した4月の貿易統計(速報)によると、輸
出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、5202億円の赤字だっ
た。月間の貿易赤字は2カ月連続。輸出額は前年同月比7.9%増
の5兆5665億円。輸入額は同8%増の6兆867億円だった。

 2011年度の貿易収支は過去最大の4.4兆円の赤字だった。
東日本大震災から1年以上がたった4月分の動向が注目されていた。


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