4347.戦争前夜の日中関係



イヤな雰囲気が日中間でも漂い始めている。日本は中国の嫌がる世
界ウイグル会議を開催して、中国に圧制されている民族を応援して
、戦前のアジア諸国の革命を指導した雰囲気である。

これに対して、中国の温家宝首相は日中関係に関し「(中国の)核
心的利益、重大な関心事項を尊重することが大事だ」と述べ、尖閣
諸島問題などを念頭に、譲歩できないと「核心的利益」という表現
を使った。日中間の逃げ道をなくしてきている。

お互いに、互恵関係の深化を確認する日中韓FTAの交渉の場で、
両首脳が、自国利益を最優先することで、深化できないと言ってい
るようなことになっている。

一方、玄葉外務大臣は、オーストラリアのカー外相と会談し、日豪
両国の間で、外交や安全保障分野などの機密情報を適切に保護する
ための包括的な協定に署名するという。

日米豪はオフシェア・コントロールの中核的な国家であり、この3
ケ国の同盟関係を緊密にすることは、対中国戦争での重要な要素に
なる。

フィリピンのスカボロー礁での中比戦争開始の危機的な状況で、中
国の強気が本物であると、これは大変なことになる。フィリピンは
中国との戦争では負ける。しかし、フィリピンは米国に助けを求め
る。米国は、中国経済封鎖に向う。

このため、米日豪の戦争準備を急ぐことである。そして、中国の経
済封鎖をして、第一列島線外に中国の船を出さないことになる。

さあ、どうなりますか?
しかし、そのような情勢なのに、この報道を日本のTVはしない。
なぜですかね。戦争前夜ですよ。

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都内で大会、中国反発=アジアで初開催−世界ウイグル会議
 世界各国の亡命ウイグル人団体を束ねる「世界ウイグル会議」
(本部ドイツ・ミュンヘン)の第4回代表大会が14日、東京都千
代田区の憲政記念館で開幕した。3年に一度の代表大会のアジア開
催は初めて。同会議を「分裂主義組織」と非難する中国政府は、日
本政府に大会開催阻止を要求。温家宝首相は13日、北京で野田佳
彦首相と会談した際、この問題で強く反発した。
 2004年に設立された世界ウイグル会議の議長はノーベル平和
賞候補にもなった女性人権活動家のラビア・カーディル氏。大会に
は125人程度のウイグル人団体代表が出席し、今後3年間の運動
方針を話し合う。開会式には、たちあがれ日本の平沼赳夫代表ら日
本の国会議員も出席した。(2012/05/14-10:29)
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日豪 機密情報保護で協定へ
5月14日 4時16分NHK

玄葉外務大臣は、今週、オーストラリアのカー外相と会談し、日豪
両国の間で、外交や安全保障分野などの機密情報を適切に保護する
ための包括的な協定に署名する見通しです。

オーストラリアのカー外相は16日から3日間の日程で日本を訪れ
、17日に玄葉外務大臣と会談する予定です。
会談で、両外相は安全保障や経済の分野を中心に、両国の関係をさ
らに発展させる方針を確認するとともに、外交や安全保障分野など
の機密情報を適切に保護するための包括的な協定に署名する見通し
です。
日本が、こうした情報保全協定を結ぶのは、アメリカ、NATO=
北大西洋条約機構、フランスに続いてオーストラリアが4番目とな
ります。
これについて、玄葉外務大臣は、先週、「オーストラリアはアジア
太平洋地域において、わが国と価値と利益を共有する戦略的パート
ナーだ。近年は安全保障協力も急速に進展しており、協定の署名も
重要な成果の一つだ」と述べ、その意義を強調しました。
政府は、韓国とも同様の協定の締結を目指しており、アメリカが国
防戦略の重点をアジア太平洋地域へ移すなか、アメリカの同盟国で
ある日本や韓国、オーストラリアが安全保障上の協力関係を強化す
ることで、軍備の拡張を続ける中国をけん制するねらいもあるもの
とみられます。
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日中首脳、尖閣問題で激論 中国、日本をけん制

 【北京共同】野田佳彦首相は13日、中国の温家宝首相と北京の
人民大会堂で会談した。温氏は日中関係に関し「(中国の)核心的
利益、重大な関心事項を尊重することが大事だ」と述べた。沖縄県
の尖閣諸島問題などを念頭に、譲歩できないことを示す「核心的利
益」という表現で日本側をけん制した。野田首相は「尖閣周辺を含
む中国の海洋活動活発化が国民の感情を刺激している」と主張、激
論となった。

 東京都の石原慎太郎知事が都として購入する方針を表明した尖閣
諸島について、温氏は中国の領有権を主張。これに対し野田首相は
日本固有の領土だと反論した。

2012/05/13 22:35 【共同通信】

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