4344.ギリシャ今後の情勢



ギリシャでは、第2党の急進左翼進歩連合が連立断念を断念して、
第3党の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が連立工作に入る
が、それもユーロ圏維持の緊縮策を堅持するために、ND以外の党
は合意しない。

ということで、6月に再選挙となる公算が大きくなったが、その時
にどうなるかというと、世論調査をすると、現在、第2党の急進左
翼進歩連合がNDを逆転することになるようだ。

政党別支持率で急進左派連合(SYRIZA)は27.7%、第1
党のNDは20.3%である。この世論調査が正しいとすると、
SYRIZAの議席数は128と過半数(151議席)には届かず
、安定政権には他党との連携が必要となる見通し。次いでNDは、
57議席、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)36議席となる。

というように徐々にユーロ離脱が強まることになる。

さあ、どうなりますか?
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急進左派、支持率急伸=再選挙なら逆転首位も−ギリシャ世論調査
 【ジュネーブ時事】ギリシャ・メディアが10日伝えた総選挙後
の世論調査によると、政党別支持率で急進左派連合(SYRIZA
)は27.7%と第1位となった。選挙で第1党となったNDは
20.3%となり、再選挙になれば緊縮財政に反対するSYRIZA
が逆転する可能性もある。
 ただ、同党の議席数は128と過半数(151議席)には届かず
、安定政権には他党との連携が必要となる見通し。次いでNDは
57議席、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)36議席となる
と予測されている。(2012/05/11-06:40)
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ギリシャ、6月再選挙へ 第2党急進左翼が連立断念
2012年5月10日11時56分

 ギリシャ総選挙で第2党になった急進左翼進歩連合は9日夜、連
立工作の断念を発表した。選挙で躍進した同党による政権づくりが
失敗したことで、6月中の再選挙は避けられない見通しとなった。
政治空白が続くことによる財政再建の混乱が懸念されている。

 欧州連合(EU)などに支援策の全面的見直しを求める急進左翼
のチプラス党首は9日、第1党の新民主主義党(ND)のサマラス
党首と第3党の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)のベニゼロ
ス党首とそれぞれ会談。両党首に政策転換を改めて迫ったが、両党
は見直しの可能性を否定した。

 サマラス党首は「ユーロ圏からの離脱と財政破綻(はたん)を受
け入れさせようとした」と急進左翼を強く批判。ベニゼロス党首も
「国民はユーロ圏にとどまることを望んでいる。ユーロ圏から出る
ことは、何十年もの貧困をもたらす」と連携を拒んだ。これを受け
、チプラス氏は「我々の提案は社会に広く受け入れられたが、国会
内では十分な支持が得られなかった」として組閣断念を発表した。

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