4335.近畿圏での電力不足で何が起こるか?



近畿圏での電力不足が起こり、どうなるのかシュミレーションを、
だれかしているのであろうか?

東京は、去年夏に電力不足で計画停電したが、その経験からすると
大阪にある工場群は、大きなダメージを受けることになると見る。

まず最初に計画停電で、近郊の私鉄が動かなくなり、当分通勤が出
来なくなった。都心だけが計画停電から外れて、東京近郊は計画停
電になり、当分電車は23区内だけの運行になり、その後は計画停
電になるまでは走るが、その後、計画停電中はその手前までの運行
になった。

このため、人間の移動ができなくなって、近郊への会社訪問が計画
的に出来なくなった。また、精密工業系の工場は、計画停電が予定
された日は、操業ができなかった。このため、多くの工場は、土曜
、日曜操業になった。

しかし、電力を制限されて、多くの企業が東京から関西や九州に移
転した。今回大きく電力不足になるのは、近畿圏だけであり、大阪
にある松下やシャープなどの中小企業が操業できるのかどうか気に
なる。

松下の本工場は、予備電力を持ち、2時間程度の停電は自家発電で
乗り越えられるが、中小企業は無理なような気がする。

ということは、大阪の衰退は確定的になる。工場への投資ではなく
、海外移転になり、大阪での雇用は大きく失われることになる。

コストカッターとしての凄みを持つ橋下知事も大阪での雇用喪失に
なり、経済の活性化は、逆に不活性化になることが確実である。
心ある企業は、本社・工場を東京や名古屋に変えることである。

大阪の地盤沈下は、即、日本の地盤沈下になる。現在苦境にある電
気メーカの苦境を拡大させて、立ち直れなくなるか、海外に工場を
移転させてしまう。

大阪市長、大阪府知事は、東大阪市の中小企業にヒアリングしてほ
しいものである。苦境を理解してから原発再稼動停止を決めてほし
いものである。産業基盤を失うと、それは大変なことになるよ。

経験で物を言っているので、学者のような口先だけではない。
橋下さんは、この意見を聞くべきである。

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