4316.八丈島事情



八丈島に4月7日〜8日の2日で行って来た。羽田からA320の
160名乗りの中型ジェット機で50分前後で着く。飛行機が上が
ったら、降下する感じである。八丈島の形は、ひょっこりひょうた
ん島である。三原山と八丈富士の2つの山とその2つの山の中間地
帯の平地でできている。中間地帯が中心地である。人が住んでいる
のは、この中心部と三原山の裾野である。

この八丈島の三原山の裾野に5千坪の土地を持っている友達から、
見に行かないかと誘われて行って来たが、その土地の隣の人が八丈
島を案内してくれた。

島に着いたら、まず軽のレンタカーを借りておく。公共交通機関は
日に4往復のバスしかないので、足は軽レンタしかない。交通信号
は中心部に4機しかないし、人がほとんどいない。中心部の道路で
も渋滞がないし、中心部以外では、対応する車も見かけなくなる。
島を一周しても90分程度しかかからない。

島の道路が立派である。一周の道路は二車線の道路であり、都道で
ある。しかし、これ以外の道路は、軽自動車がすれ違える程度の道
である。このため、軽自動車をレンタルする必要がある。

八丈島の人口は8000人であるが、年々人口が減っているし、観
光客も減っているという。夏しか観光客がいない。4月はオフシー
ズンであり、安価で八丈島にいけることになる。12時15分発の
行きの飛行機は、50%程度しか乗客がいない。

このため、雇用がないので、若者が定着しないことで人口が減少し
ているようである。隣の人も60歳まで東京の勤め人であり、退職
後島に戻り、年金暮らしで実家の農業と漁業を継いでいる。

この人は、農地で椰子の葉を育て、漁業はトローリングでカツオ狙
いであるという。年金も十分あり、農場や漁業は小遣い稼ぎであり
、時間を潰すのに大変だという。

このため、我々が八丈島に来るというので、空港まで出迎えてくれ
た。1日目は、友達の5千坪の土地に行ったが、竹やぶになってい
た。どう開墾するかを友達は、この人に相談していた。2日目には
、漁船でトローリングを経験した。また開墾作業する期間の家を借
りる交渉をしていた。

夜、飲みながら、この八丈島の活性化はどうすればよいかを検討し
た。3つに軸があると話した。

1つ目は島には花粉症がないという。杉の花粉はあるがマスクを必
要としていない。友達も私も花粉症であるが、島にいる間はマスク
を掛けないでも大丈夫である。鼻がつまらない。3月から5月の観
光の目玉になる可能性がある。長期滞在客が多くいるはずだ。

2つ目には自然エネルギー系、3つ目は介護であると話した。オフ
ィスや製造業は、飛行機や船の欠航があるので難しいようだ。

しかし、自然エネルギーでは現在の風力発電設備を見たが、どの風
車も回っていない。風が強いので止めている様である。また地熱発
電所も停止していた。というように自然エネルギー関係は十分、検
討しないと、失敗する可能性がある。

現在は、町の真ん中に火力発電所があり、その電気で全島の家庭を
賄っているようである。

ということで、6時から飲んで、店が閉まる10時に終わった。島
の夜は早い。

帰りの飛行機は17時20分発の羽田行きであるが、この便は100
%の乗車率であった。

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