4314.政局の混迷が止まらない



民主党政権は、現実的に可能である自民党的な官僚の案を基本的に
は実行する政策運営になり、自民党はより自民党の特徴を出した保
守的な政策を掲げる必要になっている。

そうしないと、民主党との違いが出ない。今の民主党政権の中核的
な人たちは、10年前の自民党の人となんら変わらない。

自民党は、憲法改正を掲げた。また、デフレ・円高からの脱却に向
け、2%程度の物価目標を導入し、日銀法の改定をして金融の量的
な緩和を推進するという。消費税率引き上げや「自助」の理念に基
づく生活保護改革などにより、安定した社会保障制度を構築する。

この自民党と民主党の現実的な政策運営に物足りない国民は、大阪
維新の会に靡いている。大阪地域の選挙を予測すると、8割で維新
の会が勝つことになる。このため橋下さんは、誰と組むのかが問わ
れている。

どうも橋下さんは、消費税反対の小沢さんと組むと見ている亀井静
香代表と組まないと見る、それ以外の国民新党メンバーが分裂して
、連立離脱を表明した亀井静香代表、亀井亜紀子政調会長を解任し
たが、これは今後の政界再編の見方が違うからそうなる。

大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長と石原慎太郎東京都知事が4日
、大阪市内のホテルで会談した。次期衆院選に向けた連携の可能性
などについて意見交換したとみられるが、石原さんと小沢さんが橋
下さんをブリッジして組む方向になると亀井さんは見ている。

小沢嫌いな石原さんが、石原新党を立ち上げるかどうか、この局面
であると疑問符がつき始めた。石原さんは自分が代表を勤める新党
を立ち上げるとは一言も言っていない。

亀井さんの予測はおそらく正しいのであろうが、しかし、石原さん
が動かないと、亀井さんの予測は狂い、小沢さんと組もうとしても
国民新党メンバーは消費税賛成の政権党であり、できない。

民主党の執行部も、消費税増税法案が衆院の採決で可決するか、否
決するかに注目が集まるが、実は党執行部内では、党の分裂を回避
するため、今国会で採決せずに継続審議を模索する動きが出ている。

増税法案をめぐっては、野党に参院の多数を握られて成立が見通せ
ないどころか、衆院でも小沢一郎元代表ら党内の増税反対派議員が
大量造反し、否決される恐れもある。

 そうなれば、民主党は分裂。首相が衆院解散・総選挙に踏み切り
、大敗を招きかねない。首相と小沢元代表の間に立ち、民主党政権
の維持を最優先に考える輿石氏としては何としても避けたい事態だ。

政治思想が一緒の人たちの政党ではない日本の政党は、どの党も内
部の政治家同士が政策で割れている状態になっている。この根本を
変えないと、日本の政治はよくならないと見るが?

さあ、どうなりますか?

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自民、改憲前面に=衆院選公約素案(時事通信社)

 次期衆院選に向けて自民党がまとめたマニフェスト(政権公約)
の素案の骨格が5日、分かった。項目のトップに憲法改正を掲げ、
保守色を前面に打ち出したのが特徴だ。9日に仙台市で開く全国政
調会長会議で素案を発表し、党内論議を本格化させる。

 素案は7項目で構成し、改憲の他は、(1)防災と東日本大震災から
の復興(2)経済(3)社会保障(4)農業(5)外交・安全保障(6)政治改革。
改憲では、テロや災害時に首相権限を強化する緊急事態条項の新設
を明記した。防災では、災害に強いインフラ整備を進める「国土強
靱(きょうじん)化」を打ち出した。 

 デフレ・円高からの脱却に向け、2%程度の物価目標を導入。消
費税率引き上げや「自助」の理念に基づく生活保護改革などにより
、安定した社会保障制度を構築する方針も盛り込んだ。
(2012/04/05-23:41)
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国民新6人、亀井代表「解任」を発表 後任に自見金融相
2012年4月5日21時31分

 国民新党は5日、党本部で連立維持派6人が会合を開き、消費増
税法案の閣議決定に反対して連立離脱を表明した亀井静香代表、亀
井亜紀子政調会長を解任し、新代表に自見庄三郎金融相、政調会長
に浜田和幸外務政務官を充てることを決めた。静香氏と亜紀子氏は
会合を欠席した。

 下地幹郎幹事長は会合後、国会内で民主党の輿石東幹事長らと会
談し、連立政権を維持することを再確認した。自見氏らは近く総務
省に代表変更を届け出るとしているが、党規約には代表を解任する
直接的な規定はない。静香氏は5日、朝日新聞の取材に「これはク
ーデターだ。私が代表であることに変わりはない」と反発しており
、今後も混乱が続きそうだ。

 会合後に記者会見した下地氏は「(党是の)郵政改革法案も危う
くなる中で、ほかの党からも猛烈な批判があり、連立を維持するた
めの根拠をつくらなければならなかった」と述べた。
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橋下市長と石原知事が会談 衆院選に向け意見交換か
2012年4月4日 13時44分東京新聞

 大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長と石原慎太郎東京都知事が4
日、大阪市内のホテルで会談した。次期衆院選に向けた連携の可能
性などについて意見交換したとみられる。国民新党の亀井静香代表
が意欲を見せている新党構想や、維新の会の事実上の次期衆院選公
約「維新八策」なども話題になった可能性がある。
 この日の両氏の会談は1時間半から2時間程度。会談を終えた橋
下氏は記者団の質問に答えず、ホテルを立ち去った。詳しい会談の
内容は分かっていない。
 橋下氏は3日、会談について「時間があれば食事でもどうかと言
われた。何かを決めるとかいうことはない」と記者団に述べていた。
(共同)
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輿石氏、閣僚経験者と10日に懇談会=小沢元代表にも参加呼び掛
け−民主
 民主党の輿石東幹事長は3日、党内の閣僚経験者を集めた懇談会
を10日に開催することを決めた。自民党政権の経験者も含め
約30人が対象で、元自治相の小沢一郎元代表にも参加を呼び掛け
る。元代表に近い議員が消費増税関連法案の閣議決定に反発し、政
府や党の役職の辞表を提出した事態を踏まえ、輿石氏は懇談会で党
内結束を呼び掛ける意向。元代表が出席するかは不透明だ。
 これに先立つ民主党の常任幹事会では、田中慶秋副代表が「役職
返上者が相次いでいる。党内がまとまるようにお願いしたい」と執
行部に要請。輿石氏は「副代表や最高顧問に協力いただいて、一致
結束できるよう努力したい」と応じた。(2012/04/03-20:12)
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「採決」せず「継続」模索 消費増税法案提出 党執行部 
2012年3月31日 東京新聞朝刊

 政府は三十日、消費税率を二〇一五年十月に10%に引き上げる
法案など社会保障と税の一体改革の関連法案を閣議決定し、国会に
提出した。野田佳彦首相は今国会中の成立を目指す方針。衆院の採
決で可決するか、否決するかに注目が集まる同法案だが、実は党執
行部内では、党の分裂を回避するため、今国会で採決せずに継続審
議を模索する動きが出ている。「可決か否決か」の前に「採決か継
続か」のせめぎ合いが始まった。 
 首相は三十日夜の記者会見で、消費税増税法案について「今国会
中に全力を挙げて、政府・与党一体となって成立を期したい」と強
調した。首相の決意を支持するそぶりを見せつつ、継続審議を模索
しているのが民主党の輿石東幹事長だ。
 増税法案をめぐっては、野党に参院の多数を握られて成立が見通
せないどころか、衆院でも小沢一郎元代表ら党内の増税反対派議員
が大量造反し、否決される恐れもある。
 そうなれば、民主党は分裂。首相が衆院解散・総選挙に踏み切り
、大敗を招きかねない。首相と小沢元代表の間に立ち、民主党政権
の維持を最優先に考える輿石氏としては何としても避けたい事態だ。
 そこで考えたのが、増税法案を今国会で採決せず、継続審議にす
る秘策だ。これなら反対派も造反できず、法案成立に「政治生命を
かける」と強調する首相のメンツも丸つぶれにはならない。
 輿石氏は二十九日の記者会見で、造反した党所属議員を処分する
意向を示した。反対派をけん制する発言とされたが、採決すれば党
内が混乱すると「予告」し、今国会での成立にこだわる首相を翻意
させようとしているとの見方も出ている。 (関口克己)

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